『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』へのコメント難しすぎ問題。導入がすごくいい。『The Wonderful 101: Remastered』追加モードよかった。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。389回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。389回目です。かなり暑くなってきました。


レンチキュラー仕様ジャケットはバッカーの証


今週は『The Wonderful 101: Remastered』の追加モード「ザ・ワンダフル ワン」の前半パートが配信。本作のKickstarter実施時に開発が決定していた無料DLCです。私も出資していましたが、すっかり忘れてた…。3種類のショットを切り替えながら戦う横スクロールSTGアクションとなっており、段階的に強化を獲得できる『ソルクレスタ』っぽいゲージもある。激しい敵の攻撃をかわしながらショットを撃ち込んでいくゲームプレイは歯ごたえありつつも爽快感があり、またフルボイスのストーリーがあったりなど、無料とは思えぬクオリティです。

ちなみに同モードのゲームプレイは、今年4月1日に映像公開された『キューティー・ピーティー(仮)』に似ているという話が。そういえば確かに(忘れてた…)。ただ、プラチナゲームズのPt channelによると同作の存在は嘘ではなく、ちゃんと作っているそうです。
by. Taijiro Yamanaka


翻訳の秀逸さに脱帽する『Coffee Talk』


今週は『Coffee Talk』というゲームを遊んでいました。本作はバリスタとしてお客様にコーヒーを淹れ、彼らとの会話を通じて物語が進行していくシミュレーターゲームです。このゲームの世界では地球人のほかに人狼や吸血鬼、サキュバスなどが日々を過ごしています。本作の魅力はキャラクターたちが織り成す物語、そして彼らの“リアル”な悩みの数々に触れる会話です。種族間の恋愛に悩む男女は「家族を捨ててでも一緒になりたい」と願う男性と、「彼のために種族間で分かりあおう」と対話を望む女性を描きます。また「夢を叶えようとする娘」と「妻を失ったことで、娘との対話が難しくなってしまった父親」の家族間の問題なども描かれます。恋人・家族・血族・性の悩みなど、私たちが現実世界で直面するような“リアル”な悩みが随所で語られていくのです。

そして本作で何よりも素晴らしいのが翻訳者・小川公貴氏による和訳です。純粋に単語が訳されているだけでなく、キャラクターの性格やその場の雰囲気を考慮したような翻訳が成されています。これによりキャラクター同士の会話は活力に溢れており、紡がれる言葉の数々は脳内で音声となり再生されました。

暖かいコーヒーでも淹れつつ、次は『Coffee Talk Episode 2』を遊んでみようと思います。
by. Mayo Kawano


手品みたいで怖い


今週は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を遊んでいました。まず冒頭が、個人的ゲーム導入部ランキングのオールタイム・ベスト5に入るくらいすごい。主人公の動機の提示・世界観の提示・ゲームプレイの提示がスムーズ、かつメリハリの配分が非の打ち所がなさげ。筆者が好きな部分として、目覚めたリンクが「どこにいるのか」がわかる瞬間や、ハイラルに降り立つところでは感動しすぎて笑ってしまいました。

続いて、「プレイヤーがどう動くか」を踏まえた「何をどう配置すれば楽しい/快適か」といった設計の妙がすごい。たとえば、目的地との中継地点の祠に向かっている途中で、洞窟や井戸などの興味深い場所を発見したとします。寄り道して最深部まで到達し「トーレルーフで出るか、やれやれ、回り道しちゃったから余分にあるかなきゃ……」と思いきや、飛び出した眼の前には目的の祠が。どうして?ものすごい手品を見た時のような感動と気持ち悪さが。「寄り道がロスにならないよう、導線を考えている」ということなのでしょうけど、ピタりとハマり過ぎていると怖いものです。
by. Seiji Narita


コメントすることそのものが難しい


『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を遊んでいます。スケールもデカいのもそうですが、ゲームデザインにおいて、オープンワールドなのに、雑なところがあんまり感じられないのもすごい。意図の固まりというか。雰囲気でこのアイテムを置いてる、みたいなところがない。フィールドのどの部分にもメッセージ性があり、だから生を感じる。ずっっっと遊んでしまいますよね。

ただ、一部の試練の祠のギミック含め、気になるところもボチボチ。コンテンツが超膨大なので、すべてを好きになるわけがない。開発陣も、それはわかっているところではあるでしょう。ただ、ゲームとしての輝きが眩しすぎて、なんだか、この部分が好きじゃないと、口に出すことが億劫にもなってしまう。批評コンテンツなら批判を入れればいいのですが、プライベートに、友人に向けていうのも、自分に向けていうのも、なんだか無粋な気がして。といろいろ考えてうちに、褒めるのも、全体像が見えない内に雑に褒めていいのだろうか?こんなすごいものなのだから、もっとちゃんと適切に言葉にするべきでは?と葛藤し始めてもいます。褒めも批判も、なんか違う気がして。

いずれにせよ、なんか内容がすごすぎて、コメントが難しい。自分の中でちゃんとした結論を出せるのは完全クリア後かなと思います。で、その完全クリア後って、いつなんだろうとも、思ったりしています。考え過ぎ問題。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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