オープンワールドサバイバル『The Planet Crafter』は『サブノーティカ』っぽい。『戦場のフーガ』がSRPGとしてよかった。Steam Deckと過ごすSteamセール。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。342回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。342回目です。猛暑の予感。

はじめてのサマーセール

今週はSteamサマーセールが開始。個人的には、Steam Deckを入手してから初めての大型セールです。ゲームの物色や購入は、普段はPC上でしかおこなっていなかったので、この機会にSteam Deckのストアを試してみました。ストアには、STEAMボタンでメニューを呼び出してアクセス可能。URLが表示されているので、Webブラウザが使われている様子です。

デフォルトでは、互換性ありと確認されたタイトルだけが並ぶ「DECKで快適に動作」カテゴリが表示。「ストアホーム」に移動すれば、ほかのタイトルも閲覧可能です。特段不便はないが、結局PCで閲覧するのと変わらないUXで拍子抜けだったり。それは携帯ゲーム機としてどうなんだと感じつつ、膨大なゲームを前に妙案も思いつかず。一方、 ストアホームや個別ページには互換性情報がなく、少なくとも動作可能かどうかをパッと判別できないのは改善の余地ありと感じます。
by. Taijiro Yamanaka


荒れた大地を自らの手で変えていく楽しさ

前々から気になっていたオープンワールドのサバイバルクラフト『The Planet Crafter』が、セールされていたのでプレイ。敵が出てくるわけでもなく、簡素なチュートリアルを与えられるだけで、投げ出される場所は不毛な大地。「おいおい、大丈夫かよ」と心配になるシンプルさでしたが、いざ大地に足を降ろしてみると、逆にそのシンプルさが無垢なる好奇心を刺激してくれる。荒れた大地で材料を集め、基地を建設し、酸素生成器を作る。そうやっていく内に、いつの間にか主目標であるテラフォーミングの第一段階をクリア。赤い大地の上空はいつの間にか、青い空へ変貌をとげる。

装備をアップグレードするごとに、徐々に遠出が可能に。「あの丘の先には、何があるのだろう?」という、冒険心が湧いてくる。最初は不毛の土地の赤い色彩が強めに感じるかも知れないが、これもゲームの“ミソ”。テラフォーミングをしていった先で見える、青空は格別です。

いつでもワールドセーブができる上に、敵が出てくるわけでもないので、ワチャワチャした忙しさはなし。スキマ時間でも、まったりと冒険できる手軽さ。近いゲームで言うと、『サブノーティカ』などに通ずる点は多い感じがしますね。自由度とシンプルさ、それこそが重要なのですよ。さて、次は大地に生命を芽吹かせようと思います。
by. Mayo Kawano


ハーフボディ連続殺人事件

今週は、『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』Steam版を遊んでいます。タイトルがとても長いですが、本作は『AI:ソムニウムファイル』の続編です。今作の中心となる事件は、なぜか遺体が正中線で真っ二つに分割された猟奇連続殺人です。物語の序盤では、生配信中のスタジオへ突如現れた半分の死体を皮切りに、次々に事件が発生。隠された暗号を解くと行方不明になってしまうという噂や、不老不死にまつわる研究。秘密組織やシミュレーション仮説も登場。前作で小学生だったみずきと、精神面がちょっと不安定な青年・龍木、時間軸の異なる2人の視点からハーフボディ連続殺人事件の謎を追いかけていきます。

ゲームとしては現実世界での捜査と、参考人の頭の中を覗き込むソムニウムパートで物語が進行。随所に軽いボケや下ネタを織り交ぜながら、事件が描かれていきます。このあたりは前作と共通ですね。ただし、ソムニウムパートは前作よりも規則性がわかりやすくなっており、遊びやすさが改善。パートナーAIによる補足が画面上部に流れたり、ちょっとしたミニゲームが遊べたりなど、続編として順当に進化しています。肝心のシナリオについては、まだまだ物語の序盤といったところなのでなんとも言えないものの、深まる謎やキャラクターの魅力には引き込まれるばかり。前作がかなり好きだったので不安もあったのですが、今のところは期待どおりの物が遊べている印象です。
by. Keiichi Yokoyama


戦闘の効果音の貢献もでかい

遅ればせながら『戦場のフーガ』をクリアしました。かなりよかったです。リソース管理をまじえて、生活パートと戦闘パートで進軍していくケモノSRPG。このゲーム、序盤は難易度がめちゃくちゃ高い。ルート選択ができるので、簡単なルートを進めばいいのですが、なんとなく難しい方ばかり選ぶ。危険な道を進んで半詰み状態で積みだったのですが最近いちからプレイ。序盤の怒涛の道のりをうまく切り抜けられたので、そのままのめりこんでクリアしました。

ローグライトっぽく見えますが、シビアではありますが最初からやり直し形式ではないのでちょっと違うかな。プレイしていた感覚としては『ファイアーエムブレム 風花雪月』に近かった。ケモノたちの友好度や行動管理、そしてひとつの判断ミスで戦局が変わる戦闘など『FE』っぽい。難易度としては『FE(GBA時代)』のハード寄りの難しさ。戦闘はかなり数が多いのですが、最後まで戦闘が苦痛になることはなく、バランス・演出面でのクオリティの高さのおかげかなと。全体的によく動くゲームなので、プレイ中は刺激が多く中だるみもしませんでした。シナリオについては設定が魅力なだけに、ややあっさりな展開に感じましたが、キャラ間の関係性もよく描かれていて全体的な物語として詰められている。不満はテキスト飛ばしするたびにUIが出てくる演出はちょっと没入感削がれたぐらいで、SRPGとして大満足でした。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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