『スマブラSP』クッパJr.強化に喜んだ人。『PowerWash Simulator』を遊んで娘に心配された。ハンバーガー屋夜勤ホラーは力作。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。314回目です。極寒。
12月13日配信予定
今週は『ショベルナイト:ポケットダンジョン』を一足早くプレイ。『ショベルナイト』の世界観の落ち物パズルです。フィールドには敵やブロック、回復アイテムなどが降ってくる。そして、ショベルナイトなどプレイヤーキャラを操作して空いたマスを移動し、規定数の敵を倒して出口に入ればクリアというのが基本の流れです。敵を攻撃すると自分も攻撃を受ける仕組みで、都度回復を挟みながら進めていくことになる。
敵が隣り合っているとまとめて攻撃できるため、なるべく貯めてから攻撃したいが、欲張ると不利な状況に追い込まれることも。特にフィールド下部に居続けるのは危険。ただ敵などは時間経過で降ってくることから、じっくり考えている余裕はない。敵によって特徴が異なり、また攻撃や防御に役立つアイテムも登場し、それらも考慮して行動する必要がある。まだ始めたばかりでパズルのセオリーを掴みきれていないのですが、なかなか奥深そうな感触です。
by. Taijiro Yamanaka
こんな夜勤はいやだ
今週は、『Happy’s Humble Burger Farm』でハンバーガーショップの店員として働いていました。本作は、ワンオペで深夜のハンバーガーショップを回しながら奇妙な出来事に襲われる、クッキングシミュレーションホラーゲーム。主人公は、町外れの静かな店舗に新しく採用された店員です。出勤してみるとほかにも店員がいるのですが、死んだ目をした先輩は何もしてくれません。文句を言っていても顧客はやってくるので、パティを鉄板の上に放り投げながらドリンクを用意したりなど、プレイヤーが一人で調理から接客まで対応していきます。また厨房では時折自爆テロが発生したり、ブレーカーが落とされたりしますが、顧客の不評を買うと大変なことになるので、店の運営を優先します。ユーザーファーストなわけです。
そうやって夜勤をこなしていくと、やがて事態が進展。ハンバーガーショップでひたすら働く悪夢からの脱出方法を求め、町を探索することになります。業務に追われながらホラーに見舞われるだけでなく、周辺の世界も描かれた力作でした。
by. Keiichi Yokoyama
アイラブ高圧洗浄
今週は高圧洗浄シム『PowerWash Simulator』を遊んでいました。掃除の大苦手な筆者は、話の種にでもと考え本作を購入。自分の机の掃除もできないのに清掃業者ができるのか、と思いつつプレイ開始しました。ところが、すぐさま高圧洗浄の虜に。今ではプレイ中に通りかかった娘に「それおもろいの……?」と心配そうに聞かれるのめり込みようです。おもろいです。
本作のゲームプレイは、至ってシンプル。水を放射する高圧洗浄機で、さまざまな物品や建物の汚れを落とすだけ。しかしながら、本作は高圧洗浄の気持ちよさを細部まで追求し、中毒的な体験に昇華しています。水は壁面などをリアルに潤し、水音も対象によって変化。磨き上げたタイルに背景が映り込む美しさは、筆舌に尽くしがたい快感を与えてくれます。
洗う対象や汚れもバリエーション豊かで、噴射ノズルの変更や洗剤の使用などの選択肢も。効率よく汚れを落とすにはどうすればいいか、戦略を組み立てるのもクセになります。総評としては、高圧洗浄の喜びを届けるこだわりの作品といえるでしょう。あまりにも洗浄が楽しすぎて、ネット通販で高圧洗浄機を眺めては「これで何を洗うんだ」と正気に戻るのを繰り返しています。なお、筆者の机が綺麗になる気配はありません。
by. Seiji Narita
泣いても笑っても最後
『スマブラSP』の最後の調整アプデが配信されました。見どころは多いですが、個人的に嬉しいのは持ちキャラのひとつであるクッパJr.の強化です。ダッシュ攻撃と下強攻撃が連続ヒットしやすくなり、上スマッシュ攻撃力強化。横必殺ワザのスピンターン時のふっとび距離強化が入りました。とくに嬉しいのは、下強攻撃が使いやすくなったこと。出が早いので敵との密着時によく出していたのですが、すぐずらされるので、カス当たりも多かった。調整が入ったことでかなり使いやすくなりました。多段ヒットワザが全体的に強くなり、戦いのペースを握りやすくなった印象。砲丸スキとかをどうにかしてほしかったですが、まあこれは仕方ない。ただ、強化されたから勝てるかというとそうでもなく。いまは上位帯には歴戦が多く、勝率が上がったわけではありません。ファイター強くなっても、使う人もうまくならなければ結果は出ない。悲しいけど楽しい。
持ちキャラの弱体化が入ることで、悲しみを見せるプロ選手の姿もちらほら。最終調整アプデなので、最後に弱体化になればもう良くなる見込みはないということですもんね。プロならばたしかに悲しい。ゲームの競技性が上がっていくと、ひとつの調整が誰かの人生を変える可能性をもつ。そう考えるとバランス調整班は大変だ。
by. Ayuo Kawase
※ The English version of this article is available here