『Dead by Daylight』デビューしたが生存者にいじめられる。『Inscryption』のカードゲーム要素楽しすぎ。『Voice of Cards ドラゴンの島』の日帰り旅。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。309回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。309回目です。本日は衆議院議員総選挙投票日です。投票に行きましょう。

任天堂がセガのハードを売る時代

今週は「ファイティングパッド 6B」を購入。もちろんNintendo Switch版です。本来は「Nintendo Switch Online + 追加パック」加入者向けのメガドライブゲーム専用ですが、前面6ボタン仕様はほかにも使えれば便利だなと入手。結論からいうと、使うことはできる。たとえば『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション』では、ボタン設定は必要ですが非常に快適。十字キーの具合も良い。ただアナログスティックはまだしも、−ボタンやZLも存在しないため、それらを使う作品では、ほかのコントローラーの助けを借りることになります。

PCでは、Bluetooth接続すると「MD/Gen Control Pad」として認識。試したところ、使えるかどうかはクライアントやタイトルによってまちまちといった具合です。まあ利便性を考えるなら、ちゃんと対応した製品を買った方が良いでしょう。
by. Taijiro Yamanaka



悲しいモンスター、誕生。

今週は非対称ホラーPvP『Dead by Daylight』を初めてプレイしました。全体的な感想としては、人気になるのも納得の面白さ。ゲームプレイはいわゆる「けいどろ」や「缶蹴り」などのシンプルな楽しさを味付けした印象で、とっつきやすく飽きづらい遊びだと感じました。筆者は対戦ゲームでは攻撃的なプレイを好むため、まずは殺人鬼(キラー)を中心に遊んでみました。すると、最初の先入観とは真逆の体験が待っていました。

生存者(サバイバー)を狩る恐ろしい存在……というイメージとは裏腹に、キラー側でのプレイ体験は“いじめられっ子”のような感じ。筆者が不慣れなのもあり、いいように出し抜かれ、翻弄されて散々な目に。開幕からサバイバーを探してべそをかきながら駆けずり回り、「なんでみんな逃げるんだよお」と本物の殺人鬼さながらに悲しい叫びをあげるモンスターとなったのでした。しかし、不思議とマゾヒスティックな快感がありいつの間にか癖に。しばらくはキラーで頑張ってみようと思います。余談ですが、未開放のブラッドウェブノードをクリックした時の音が、Windows XPのエラー音に似ているのが気になります。
by. Seiji Narita


GMと行く日帰りドラゴンの島

今週は、ゲームマスター(GM)の声によってゲームが進行していくアナログ風なRPG『Voice of Cards ドラゴンの島』を遊んでいました。本作の世界では、「白の教団」なる組織の薬によって生活が支えられていました。そんな世界で、かつて人間たちを恐怖に陥れたというドラゴンが復活。冒険者である主人公たちは、賞金を目当てに竜退治の旅へ出発するのでした。フィールドやキャラクターも含め、すべてがカードで表現されていますが、戦闘はコマンド式のターン制バトルです。戦闘に関わる要素の数や難易度などは低めに抑えられているので、ストーリーや雰囲気が重視されているのでしょう。

一部改善予定が告知されていますが、本作ではテンポの悪い部分があります。フィールドや戦闘の表現についてはTRPG風の雰囲気に繋がっているものの、メニュー画面内の動作などはプレイしていて遅さを感じてしまいました。ただし、そうしたテンポの悪さを差し引いても、本作は中編のRPGとして綺麗にまとまっていた印象です。お金大好きな主人公を始めとした、癖のあるキャラクターたち。彼らの繰り広げる愉快な展開。徐々に明らかになる世界の真実。やたらいい声のGMと行く2人旅には、最後まで地に足のついた魅力が詰まっていました。
by. Keiichi Yokoyama


なんでこんなおもろいねん

話題作『Inscryption』をプレイしていました。デッキ構築ホラーと聞き、怖いものがめっきり苦手な筆者でしたが、「びっくり演出はない」編集部スタッフの報告により購入を決断。とにかく面白い。

本作はストーリー部分にかなりいろいろ仕込まれているらしいのですが、とっかかりとなるカード要素が面白い。コスト管理などが鍵を握る、オーソドックスなカードゲームではありますが、ギミックが豊富で楽しい。物語が主役のストーリー志向型のゲームなので、『Slay the Spire』のようなヒリヒリローグライクではない感じ。救済措置も多く、最終的にはクリアできるようには配慮されている印象。とはいえ、敵の初期配置やボスの能力がハチャメチャでボコられることもままあり。そこも含めて、カードゲーム要素をめっちゃ楽しんでます。ビジュアルや音がいいし、テンポもいいし、要素のアンロックが段階的なので遊ぶたびに新たな発見がある。遊びやすいし中毒性あるので時間がふっ飛びます。

カードゲーム部分だけでもこれだけ楽しいのに、これから明らかになる物語部分も面白ければ、僕はどうなってしまうのだろうか。弊誌ではネタバレありレビューを掲載していますが、「ネタバレを食らいたくない」という理由で、ほかの編集部スタッフにチェックをお任せしました。クリアして読者としてこのレビューを読むのがめちゃくちゃ楽しみです。投票に行く道中も、頭にはカードが浮かんでいます。
by. Ayuo Kawase




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