PS4『新すばせか』安定感スゴい。『GUILTY GEAR -STRIVE-』無法キャラソルを楽しむ。『Idol Manager』で事務所が病院に。『Newポケスナ』でポケモン帰り。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。297回目です。新作ラッシュが続きます。


続編?が突然やってきた

今週は、Apple Arcadeにて配信された『Detonation Racing』をプレイ。『リッジレーサー』のようにドリフトでコーナーを駆け抜けるスタイルのレースゲームで、タッチ操作の場合はアクセルはオート。ゲームパッドを繋げばフルで操作可能です。本作は、ドリフトなどでゲージを溜めると、コース周辺の環境を破壊できることが特徴。塔を倒壊させたりガスタンクを爆破したりなどして、敵車を巻き込むド派手な攻撃が可能です。敵もまた環境破壊を発動するため、上手くかわすスキルが求められる。

本作のこうしたシステムは『Split/Second』に驚くほどソックリです。コース上のコンテナを動かすなど“見たことある”シーンもチラホラ。開発元の姉妹スタジオには当時のスタッフが所属しているようで、精神的続編という位置付けなのかも。10年前の前作よりビジュアルの品質が劣ることは残念ですが、懐かしくも楽しい作品です。
by. Taijiro Yamanaka


バッドガイ

本当は今頃『ポケモンUNITE』に熱を上げている予定だったのですが、ネットワークテストでなんだか思ったより物足りないゲームだなと感じてしまい、正式サービス開始からはほとんど触っていない状態です。単純に天井(技術介入度)の低いゲームだと感じてしまうのもありますが、やっぱりこの手のゲームはキャラの豊富さが命だと気付かされました。ゲーム自体は間違いなくよく出来ているので、ポケモンが増えてきたらまた触りたいと思います。
じゃあ何をしていたかというと対戦ゲームは主に『GUILTY GEAR -STRIVE-』を遊んでいました。『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』までの繋ぎのつもりで買ったゲームなのですが、思ったよりも面白くてなかなか楽しくパチャれています。というのも全会一致の浅パチャ向け無法キャラであるソルを選んだので当たり前ではあるんですが。5Kと遠Sとブリンガーを気分で振り回しているだけで対戦になってしまうし、とにかくコンボが減るので気持ちがいいですね。鬼強い昇竜もあるおかげで防御面も結局運ゲー2択に持ち込んでリターン勝ちみたいな試合が多く、かなりしょうもないです。同キャラも多いですけど、大味な試合展開になってこれはこれでアリという感じです。さすがに弱体化されそうだと思いますが、EVOまでは調整なしだとも思うので、このドラッグみたいなキャラを今のうちに存分に楽しんでおこうと思います。
by. Mizuki Kashiwagi


もうすぐアプデも来るとか

いまさら『Newポケモンスナップ』を遊んでいます。4月の発売からずっとプレイするか迷っていたのですが、Steamセールで買ったゲームを消化しきった勢いでようやく購入。めちゃくちゃ楽しいです。カメラを向けると十ポケ十色の反応を見せてくれるポケモンたち。リンゴを食べるカイロスに「可愛い!」と叫ぶ日がくるなんて思ってもみませんでした。カメラを向けたら優雅に手を振ってくれるフラージェス、ファンになっちゃう。買ってよかった!

こんなに楽しいのが目に見えていたのに、なぜプレイを迷っていたのか。それはポケモンに触れるのが幼少期以来だったからです。ポケモンがまだ151匹しか見つかっていなかった時代、愛らしくカッコいい彼らに夢中になりました。しかし、親から携帯ゲーム機を禁止されていたため、とにかくシリーズとの相性が悪かった(初代はスーパーゲームボーイでプレイ)。リメイク作品の発表などでも周囲との温度差を感じ、自分の中でどこかシリーズから距離を取ってしまっていました。そんな人間が本作を楽しめるのか。買って楽しめなかったら、あのころ熱中した気持ちまで冷めてしまわないか。でも結局、そんな考えはまったくの杞憂でした。ポケモンたちが生き生きと動く姿に、子供のようにはしゃぐ毎日です。シナリオでもそんな自分を肯定してくれるようなセリフがあり、なんとなく救われた気持ちになりました。
by. Aki Nogishi


アイドル事務所(病院)

アイドル事務所経営シミュ『Idol Manager』を遊んでいたら、気づけば事務所が病院になっていました。アイドルとは、資金とスタミナの戦い。本作、序盤はとにかく資金繰りが辛いです。具体的には、融資の返済費用を捻出するためにリリースするCDの生産費用が足りず、銀行に追加融資を申し込むといった借金漬けの経営状態になっていました。

ある程度アイドルの顔が売れたあたりで、資金繰りは安定。そこで、最新のアイドルの形として、各アイドルに動画配信してもらうスタイルを採用することに。色付きのチャットのほうが劇場より儲かるだろうという算段です。投げ銭機能がなかったのはさておき、ゲーム実況や謎の趣味配信はそれなりの収入源になりました。しかし、今度はソロ配信のスタミナ消耗が激しく、アイドルたちのスタミナが枯渇。スタミナの消費量に対抗するべく、事務所を拡大して医務室を増加していった結果、気づくと事務所が病院化していました。スタッフより医者、スタジオより医務室の数が多いので、病院の中にアイドル事務所があるといっても過言ではないでしょう。うんうん、それもまたアイドルだね。ちなみに、病院のテナント料は配信の収益を上回っています。
by. Keiichi Yokoyama


青春のゲーム

『新すばらしきこのせかい』が発売されPS4でプレイ。体験版時点でわかっていましたが、クオリティ安定感がすごい。初代発売からなんだかんだいって結構時間が経ちましたが、前作スタッフも多く関わっている影響か、ちゃんと評価されたポイントがしっかり押さえられています。特にフレーバーテキストの充実は嬉しい。人々の悩みもちゃんと2021年仕様になっていて、共感できる部分も多し。戦闘はかなり刷新されましたが、ちゃんとバッジの特性が残されており、「ガチャガチャしてもいけるけど、ちゃんと攻めればより強い」設計も健在。遊びやすさも良く、序盤を一通り遊んだ感じ、初代を崇拝した筆者も納得の出来です。

前作ファンを意識したギミックも多く、かつ新規ファンでも違和感のない内容になっているかなと。そういえば、筆者が成人してから出会ったゲーム好きの女性の『すばせか』ファン率は、とても高い印象でした。今の20代でDSにふれてた人たちにとっては割とカルト的な人気があったのかなと。自分としては仕事柄的にも遊んでおきたいというところでの購入でしたが、かつて『すばせか』が大好きだった人のどのくらいが新作を買ったのだろうか。ある種の青春のシンボルだったゲーム。当時から長いこと時間が経ち、環境も変わった中で、『新すばせか』をプレイしている人がどのくらいいるのか、単純に気になるところです。
by. Ayuo Kawase