Nintendo Switch『ルーンファクトリー5』をつい許してしまう。『スーパーボンバーマン R オンライン』はうまくバトロワと融合。『すみれの空』でしんみりする。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。288回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。288回目です。暑くなってきましたね。


クロスプレイ対応ありがたい

今週は『スーパーボンバーマン R オンライン』を少しプレイ。おなじみ『ボンバーマン』のゲームプレイを使った最大64人バトルロイヤル、「バトル64」モードを楽しめる作品です。ステージは16のエリアに分かれており、一定時間経つごとに少しずつエリアが消滅。各プレイヤーは隣り合うエリアへ退避しながら、最後のひとりになるまで戦います。安全地帯が縮小していくのは、いかにもバトロワっぽい。

最近、過去の名作をバトロワ化する流れがありますが、本作も上手くフィットさせている。大きなひとつのエリアに全員を放り込んでも面白そうですが、本作のスタイルだと、いつもの『ボンバーマン』らしさをある程度維持したまま、多人数対戦の盛り上がりも得られて良いのかなと。特別なスキルをもつキャラを少額課金で入手できる点は、今後どのように評価されるのか気になるところですが。ロード時間の長さについては、改善すべく取り組んでいるそうです。
by. Taijiro Yamanaka



死と狂気とユーモアの世界へ

今週は、筆者待望の新作ADV、『Strangeland』を遊んでいました。待望と申しますのも、筆者は本作の開発元、Wormwood Studiosの大ファンなのです。同スタジオが2012年にリリースした過去作、ロボとロボが荒廃した世界を旅するADV『Primordia』は、今でも筆者のオールタイムベストの一作。そんなスタジオの足掛け9年ぶりの新作とあり、一も二もなく飛びついた筆者でした。

『Strangeland』は、その名の通り「奇妙な世界」を主人公がうろつく物語です。主人公には名も、記憶もありません。目の前で死を遂げた女性への執着だけを原動力に、何度も死と生を繰り返しつつ、真実ににじり寄ります。こういった設定だけ説明すると恐ろしく暗いゲームで、実際に作品全体のトーンもグロテスクで暗めです。しかしながら、そこを彩るキャラクターたちは愛着を感じるものになっています。

まず最初に出くわすのは、口が“入口”になったピエロ。会うたびに微妙なジョークを言ってくれます(言わせすぎると黙ります)。ほかには、誰かの引用でしか喋れない盲目の男、やけに信用ならない喋るカラス、喋る溶鉱炉、変マスクかしまし三人娘などなど。暗い世界だからこそ、愛すべきキャラクターたちが光ります。奇妙でグロテスクで陰鬱、でも、不思議と愛着が湧く。そんなゲームでした。
by. Seiji Narita



不思議なある一日の出来事

とびっきりの一日を目指して日常を駆ける2.5Dアドベンチャーゲーム『すみれの空』を遊んでいました。主人公のスミレは、山村のはずれで母と暮らす女の子。最近すみれは、亡くなったおばあちゃんの夢を度々見ており、彼女に会いたいと願っていました。そんなある夜、すみれは花の精霊と約束を交わし、とびっきりの一日を過ごすことになります。咲き乱れるふじの木や立ちふさがるカラス、イタズラ好きのしゃべる花など、何かと不穏なものが登場。選択肢による変化も交えつつ、無くしたものを求める小さくも不思議な旅が展開されていきます。またすみれの視点を描いた、時に神秘的で、時に恐ろしいノスタルジックな世界も本作の特徴でしょうか。

プレイ時間は2時間程度。出会いと別れ。成長とすれ違い。かけがえのない、ありふれた幼い日の記憶。あまり詳細は語れませんが、止まっていた時計の針が再び動き出すような物語が紡がれていました。PVを見て惹かれたなら、遊んでみてもいいかもしれません。
by. Keiichi Yokoyama



農奴ライフ

『ルーンファクトリー5』の世界から帰ってこれません。集中力が切れても小休憩したら再開している。恐ろしい。新作は基本システムは概ね前作ベースなのですが、3D化されてるので没入感が上がってます。筆者は牧場系には生活感を求めてるのですが、本作は生活感よし。テキスト量もありますし、キャラの生態系もうまく描かれ、イベントもそれなりに用意されていて、もう暮らしているだけで楽しい。モデルもいいしキャラもかっこ/かわいいので、リグバース好きすぎる。過去作(一部除く)は見下ろし視点だったので、背景絵とキャラが3Dという構成。それはそれでよかったのですが、今作はがっつり3D化されていて、“存在する度”が高いので、没入感は過去作より飛び抜けた印象です。ただ、いくら生活感があるからといって、風呂屋のおっさんのサボりはやりすぎだと思いますが。キレそう。

不具合も多く、釣り大会カウントバグやキャラクター透明化は経験してますし、がくがくフレームレートなど不満は多し。でも、前述した生活感や探索などゲームプレイのサイクルがちゃんと組み立てられていて、大事なとこは押さえてるんです。細部まで作られていて、遊んでいると随所に頑張った形跡も感じる。だからバグにあっても、嫌いになれない。許しちゃうんですよね……。なんとかアップデートで改善頑張ってほしいです。良い作品なので。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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