『モンスターハンターライズ』にハマれて感涙。アダルトRPG『Subverse』でWaifuと宇宙旅。『Risk of Rain 2』の新サバイバーかっこいい。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。279回目です。現在AUTOMATONでは読者アンケート実施中。応援のメッセージも叱咤のメッセージも読ませていただいております。ご協力いただいた方、誠にありがとうございます。



ファン必携

海外版が出版された際に、買おうかどうか迷ったまま忘れていた「The Art of Cuphead」。『Cuphead』のアートブックですが、邦訳版が出版されたと知り早速購入しました。ゲームの日本語版を手がけたGameTomoが翻訳を監修しています。内容としては、開発元Studio MDHRの設立者兄弟が本作を手がけるに至った経緯に始まり、各キャラクターやステージが、初期スケッチやボツイラストを含むアートワークと共に詳しく紹介されています。マップ内で出会う脇役のNPCまでちゃんと紹介されているのは嬉しい。

紹介の中では、それぞれのアートの方向性や変遷、また影響を受けた作品や取り入れたオマージュ、さらにゲームプレイ上の意図などが語られていて、かなり読み応えがある。また、配信延期されたDLCについても一部収録。ゲームとしての新情報はないですが、チャリスを加えての新たな島での冒険に期待が高まります。
by. Taijiro Yamanaka


やられる前にやる

今週は正式リリースを迎えた『ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』を遊んでいました。本作は「ロードス島戦記」のハイエルフ、ディードリットをプレイヤーキャラクターに据えたメトロイドヴァニアです。ディードリットには、使役している精霊と同じ属性になる能力が備わっており、同じ属性にすることで攻撃を無効化したりなど、状況にあわせた2種類の精霊の切り替えが可能。ほかにも、精霊レベルによる火力増強と自動回復、弓を使った攻撃とギミック、魔法やアイテムなどもあり、キャラクターが強力な分、ゲーム全体も遊びやすくなっています。

開発チームの前作である『Touhou Luna Nights』同様、ボス戦には力が入れられていますが、ほどほどにパターンを覚えて攻略したあとは、上手くシステムを使うとある程度パワープレイが通せるバランスになっています。予想外の安全地帯が用意されているボスも存在し、ほどほどの歯ごたえを備えつつ慈悲のあるボス戦が楽しい作品でした。
by. Keiichi Yokoyama


悪い大人はモテるのだ

待望のアニバーサリーアップデートが来た『Risk of Rain 2』を遊びました。何さておいても新サバイバーのBanditです。日本語名では「盗賊」呼ばわりされてましたね。とにかくスキルが豪華です。ポジション取りが楽しい「バックスタブ」、デフォルトで出血確率がつく「鋸歯状の短剣」、スタンかつダッシュかつ透明化までできちゃう「煙爆弾」。強引にザコの群れをピヨらせつつ突っ切って、ボスの背後から撃ちこみまくると、雑にシナジーを発揮できて気持ちいいです。それから目玉が「ライツアウト」で、リボルバーで敵のトドメを刺すとクールダウンがリセットされる重要スキル。ただこちらはタイミングが難しく、まだまだ使いこなせていないところです。ラスボスをライツアウトで倒すチャレンジがあるって……?

何さておいても、出で立ちがとにかくカッコいい。山高帽にコートにモノアイ。これでテンションの上がらない大人がいるでしょうか。ところでプレイしてたらめっちゃドローンに懐かれたんですけど、こういう仕様でしたっけ? 子連れバンディットの図。
by. Yuki Kurosawa



変態仮面、宇宙を救う

3月26日に発売された、あの話題作を遊んでいます。もちろんモンハ……ではなく『Subverse』のことです。知る人ぞ知るStudio FOWが手がけるアダルトRPG。パンツを被った変態船長とおエロいWaifuたちが銀河を駆け巡る冒険譚です。貞操純潔を重んじ、色欲を捨てきれぬ者たちを見下す銀河帝国を転覆すべく、好色淫乱な反乱を起こすのです。

Kickstarterキャンペーンで2億5000万円近く資金を集めただけあって、壮大な3Dカットシーンやフルボイス収録など、映像・音声にはしっかり投資。ダイアログに関しては、おバカなエロトークや、下ネタ・ゲーム関連のメタジョークを連発。B級感満載の品質で、清々しさすら感じます。「まだ早期アクセス中なのにルートボックスを実装しているゲーム並みにあくどい政治家」といった、ゲーマー的ないいまわし・皮肉表現も。

ゲームプレイの内容は、非常にシンプルな作りの全方位STGと、グリッドベースのターン制ストラテジー。それら目当てで買う人はいないでしょうし、可もなく不可もなくという印象です。肝心の(?)セックスシーンに関してはオマケ程度。期待しすぎていると、うまく気持ちを発散できず悶々とするかもしれません。とはいえ、おバカなB級スペースオペラとして楽しむ余地はあり。なお早期アクセス開始時点では5~6時間分のコンテンツが実装済みです(日本語には非対応)。
by. Ryuki Ishii


呪縛にさよなら

『モンスターハンターライズ』に、ハマれました。めちゃくちゃ安堵しています。実は筆者は『モンハン』には何度も挑戦してきたものの、頓挫してきました。ゲームシステムは面白そうだと思うものの、操作に順応できなかったり、システムが理解できたかったり、ようするに、何度も投げてきたわけです。大ヒットシリーズなのに、自分が原因で馴染めない。なので、ニュース記事執筆も他の人に任せがち。業務にも影響が及んでおり、悩みまくっておりました。本作はそんな呪縛を打ち破ってくれました。

最初のさわりから印象はよかったのです。ビジュアルはREエンジンが活かされておりかなりきれいで、フレームレートも安定。クエストも即出発できたりロード少なかったり、以前さわった時よりもゲームテンポもはやい。とはいえ、やはり操作やシステム面の覚えが悪く、苦悶もしておりました。しかしハンマーと出会って風向き変更。大剣などに苦しんでいたのですが、ハンマーは使いやすかったのです。間合い管理もあまり求められない印象で、とにかくさわり心地がよく、戦闘が楽しくなりました。そこから、操作やシステムも全部すぐに覚えず、ひとつずつ覚えればいいの精神で、地味に採取を繰り返しながらちょっとずつ勉強する余裕ができました。オサイズチ倒した時は泣きかけました。爽快が不満をに上回りました。ゲーム側の遊びやすさの配慮があったおかげだと思います。よかった。
by. Ayuo Kawase