Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。251回目です。またオンラインイベントの季節が近づいてきました。
いつかプレイするから、でかなり浪費した
あちこちのゲームサブスクリプションに加入しているものの、ダラダラ更新し続けているだけのものもちらほら。これじゃあイカンということで、Apple Arcadeの『Grindstone』を始めました。同じ色の敵を一筆書きでなぎ倒していくパズルゲームです。規定数の敵を倒すなどの目標をこなし、出口に向かえばクリアと基本はシンプル。ただ、落ち物パズルの要素があるため、一度にたくさん倒せば良いというものでもなく、次の展開を見据えた行動が求められる。
また怒った敵の攻撃範囲や、一定以上コンボを繋げないと破壊できないオブジェクト、ステージに配置されたトラップなど、攻撃ルートを決めるにあたっては考慮すべき点が多い。アイテムをクラフトできる素材や宝箱が転がっていることもあるが、欲張ると詰んでしまったり。高評価だけあってなかなか奥深い。先日デイリーチャレンジが追加されたため、毎日ちょこちょこ遊ぶのに良さそうです。
by. Taijiro Yamanaka
七色の輝きを釣りました
イシュガルド復興が盛り上がる『FF14』ですが、パッチそっちのけでヌシ釣りにハマっています。今週はヤンサのオオヌシ「七彩天主」を釣り上げることができました。虹色に輝く鱗がとても美しく、水槽に入れるとスクショ映えする部屋が作れます。このオオヌシは七色の魚にふさわしく、前準備としてカラフルな魚を規定数釣ることで「漁師の直感」という3分間の釣り上げ挑戦権を得ることができます。この準備作業に非常に手間がかかるのが七彩天主の特徴です。条件は1時間に各10分の間だけ釣れる赤と紫の魚をエサに橙と藍色の魚を3匹ずつと、釣れる天候と時刻に縛りがある緑の魚を5匹釣ること。ちなみに全く関係のない青や黄色や白の魚も釣れるためストレートに条件を満たしていくのは少しシビアで、時間内に釣り終わらなければ次の時刻まで数時間待つこともありました。やっとの思いで漁師の直感に辿り着いても肝心の七彩天主本人(本魚?)に逃げられてしまうことも多く、15回近くバラしてようやく釣り上げたときの喜びたるや。使っていなかった部屋に七彩天主を飾る部屋を作ってしまうほどでした。ヌシ釣りの楽しさは通い詰めた先に釣れた喜びにあるなと思わせてくれるオオヌシでした。2匹目が釣れたら魚拓にしたいところです。
by. Aki Nogishi
いい紙夢気分
遅ればせながら『ペーパーマリオ オリガミキング』を遊んでいます。今回の演出で気に入っているのが「観光地化」した各地の演出です。本作は色鮮やかな紙でクラフトされた美しいステージが見所なのですが、なぜかいつも俗っぽさがつきまとっています。最序盤でいえばキノピオのBBQガーデン。緑豊かなロケーションにロッジが建っていかにも風光明媚……なところ、場内の放送設備から常に「録音された」カントリーミュージックが流れています。そのままBGMとしてフォークが流れててもよかったのに、なぜわざわざ“偽物感”を演出したのか?
このほかにもたくさんの観光地を訪ねて、どうにも拭いきれない安っぽさを味わうことになります。ただその商売っ気、浅い生活感が手前にあるからこそ、かえってその背後にある本当に美しい景勝地の奥行きが生まれているような気がします。まだまだ旅行気分で進めていきたいところです。
by. Yuki Kurosawa
どうか明るい結末であってほしい
『ベオグラードメトロの子供たち』のことを考えています。彼らが生きているのか、死んだのか、幸せになれたのか、すれ違ったままだったのか、明るい物語だったのか、それとも暗い物語だったのか。この夏の物語は、単純なようで複雑なシズキ自身のように、ひねくれていてはっきりした事実はわからないからです。確実なのは、いくつかのことだけ。それぞれ個性的で魅力あるキャラクターたちと、彼らに容赦のない展開。法則と弱点を持った能力バトル。相変わらず卓越した心理描写による一人称と、三人称を入り混ぜた表現で、フィクションと現実の境界が曖昧な物語が描かれていたことぐらいです。
個人的にノってきたなと思ったのは中盤から。パッケージ版を買ったのにSteam版も買うぐらい期待していたんですが、前作『CODA』や前々作『真昼の暗黒』を作り出した隷蔵庫さんによる、期待以上の物語が本作には待っていました。SteamでWindows版、BOOTHでMac版(Win版も販売予定)が配信中ですが、一応体験版も用意されています。
by. Keiichi Yokoyama
普通にエグい
Nintendo Switch版がリリースされた『MO:Astray』をプレイ。Steam版の評価が高く気になっていたタイトルですが、結論からいうとかなりよくできています。主人公となるのはMOで、閉塞した謎の施設を進んでいきます。MOはスライムのような生き物で、ボタンジャンプができず、右スティックで方向を決めて飛び跳ねていく独特の操作感。施設内は広いですが一本道なので、メトロイドヴァニアではなく、オーソドックスな2Dアクションとなります。
と、こう表現すると秀でたところがなく聞こえるかもしれません。実際目新しい要素はそれほどないのですが、総じてよくできてます。言い換えれば高水準。ピクセルアートは美しく、サウンドもエフェクト単位で臨場感あり。操作感も独特ですがストレスはたまらず、謎解きの塩梅も絶妙。そしてなにより、かなりエグめのストーリーが展開され、先へ進みたいという意欲を高めてくれます。高難度エリアを踏破していく形なので、ゲームデザインとしては『Celeste』に近めかな。HD振動がやたらと激しいことは気になりますが、2Dアクションとしてよくできていて、キラキラ輝くゲームに仕上がっている印象です。ただし、一部繊細な操作を要求されるパートでは死にまくりイライラ。しかし原因はゲームではなく、Joy-Conドリフトのせいというオチでした。悲しみ。
by. Minoru Umise