PS4『アッシュと魔法の筆』でとことん落書きを楽しむ。『MISTOVER』は激辛ラーメンの如く。Nintendo Switchで麻雀パズル。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。204回目です。台風がきていますが、みなさまが安全であることをお祈りしています。
麻雀好きのためのパズルゲーム
今週は『ユーカレイリーとインポッシブル迷宮』や『キャンドルちゃん』をNintendo Switchでプレイしつつ、ストアで見かけた『闘源郷麻雀パズル 牌仙』を衝動買い。麻雀パズルとあるため「ああ上海ね」と思ったら全然違った。
上の画像のとおり牌が3列に並んでおり、同じ列の中では牌を自由に移動可能。そして同じ列の中、あるいは縦1列に並べた牌にて雀頭や面子などを作り手牌に入れていく。L字に隣り合う面子を選択することもできる。それを繰り返して役が完成したら点数がスコアに入り、連荘としてゲームを続行。手詰まったら終了だ。手牌に抜いた部分に補充される牌を確認しつつ、次の各列の並びを考えながら進めないと高い手は狙いにくい。また、中下段の列の牌を抜くと上の牌が下の列に落ちるため、落ち物パズル的な要素もある。全体的には1コイン価格なりの作りではあるものの、この麻雀パズルは意外に奥深く、ついつい続けてしまう。
by Taijiro Yamanaka
手動セーブがほしい
今週は、韓国のゲームブランドKRAFTONによるダンジョンRPGにローグライクRPGをかけ合わせたようなハードコアRPG『MISTOVER』遊んでいました。『世界樹の迷宮』シリーズを彷彿とさせる可愛らしいキャラクターたちが目を惹きますが、本作も『世界樹の迷宮』と同等かそれ以上に容赦のないバランスの作品です。全くあてにならない命中率と、気を抜けばあっという間にロストしてしまう戦闘バランス。復活する敵。空腹ゲージによる探索の制限。刻一刻と終末へのカウントダウンを刻む滅亡時計など、ハードな仕様が隅々まで採用されています。
滅亡時計によるゲームオーバーを避ける為には丁寧なプレイングが必要になりますが、しっかり探索すると食料が足りなくなり、復活する敵から経験値などが貰えない仕様も相まって、結構ストレスを感じる瞬間もあります。しかし高難易度特有の緊張感と、二つのタイムリミットによる安易な判断が許容されないゲームプレイは本作特有のもの。まだ序盤の為、後半どのようなゲームになっていくのかは未知数ですが、物凄く辛いんだけど箸が止められない激辛ラーメンを食べるような感覚で進めています。
by Keiichi Yokoyama
動く落書きとかいぶつ、時々、いじめっ子
今週は台風に怯えながらPS4『アッシュと魔法の筆』をプレイ。魔法の筆を手に入れた主人公アッシュが、ゴーストタウンと化した思い出の地に光を取り戻すべく、壁という壁に落書きしまくるゲームです。草木や星空、蝶々、果物などを描くと、生命が吹き込まれて活気よく動き出します。また愛らしい「かいぶつ」たちを描けばパズルを解く手助けをしてくれます。町をキャンバスがわりに、思うがままにペインティングを楽しむのです。その行為に喜びを見出せる方であれば、満ち足りたひとときを過ごせることでしょう。時々、落書きを邪魔するいじめっ子たちに追われることも。捕まるとゴミ箱に放り込まれます。またゲーム後半になると、魔法の筆を魔法の杖のように操る戦闘アクションゲームに変化。ずっとお絵描きしているだけだと単調になってしまうので、ほどよい箸休めだと思います。
by Ryuki Ishii
切なさの修理職人
Apple Arcadeの『Assemble with Care』をプレイ。『モニュメントバレー』のUstwo Gamesの新作です。国内ではあまり評価が聞こえてきませんでしたが、出来がものすごい。主人公は訳あり修理業者として、旅で訪れた街で人々と出会いながら修理を介した物語が紡がれます。修理のプロセス自体も、いわゆるシミュレーター的な没入感がありながら、スマホ操作に最適化されており直感的。振動などもあり、かなり没入感高めに修理が楽しめる。それでいて、その修理に付随するストーリーも、いいんですよ。モバイルゲームの傑作といえば『Florence』があげられますが、個人的に同作よりずっと好きです。修理作業も楽しいですし、ストーリー、それに付随する演出や音楽がいいんですよ。
一方で、こんないいゲーム作っているUstwo Gamesだからこそ、労働組合絡みの告発を受けていたことが、感動する気持ちに引っかかってしまう。こんな素晴らしいゲームなのに、そんなことがあったのかと。疑惑段階とはいえ、なんだか複雑な気持ちになってしまいます。ともかく、Apple Arcadeは半端ないですね。インディーゲーマーとして特にそう感じます。
by Minoru Umise