『Observation』で2026年宇宙の旅へ。無料配布中の『The Sims 4』で孤独のフリーライター生活。『Dead Cells』は進化し続ける。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。184回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。184回目です。暑くなってきました、みなさま体調管理にはお気をつけください。

 

350時間プレイしてここで心機一転

『Dead Cells』のDLC「Rise of the Giant」がコンソール向けにようやく配信開始されたので、本格的にプレイし始めました。新ステージおよびボスの追加が目玉と言えますが、ほかにも追加要素が多い。最近は装備がマンネリ気味になっていたため、新しい武器やスキルには興味津々です。ただ、従来の装備にも新たな付加効果が見られ、これはこれで新鮮。

本作は、大型アップデート時には何かを追加するだけでなく、既存のコンテンツにも広範に手が加えられることが特徴です。バランス調整ひとつを取っても、敵の攻撃力などを微調整するに止まらず、攻撃パターンが変化し驚かされることも。従来型のアクションゲームながら絶えず進化していくというのは珍しい。開発元はコミュニティとの対話を重視し、そこでの要望も積極的に取り入れており、たくさん売れているだけでなく、長くプレイしている人も多い作品であることがうかがえます。
by Taijiro Yamanaka

 

2026年宇宙の旅

「2001年宇宙の旅」を初めて観たとき、頭の中に大量のハテナマークが浮かんだのを覚えています。おそらくは大多数の方と同様に。先日発売された『Observation』は、そんな「2001年宇宙の旅」を明確に参照しつつ、異なる展開を見せていく作品です。

HAL的な人工知能(SAM)の視点から描かれるSFスリラーという設定だけでも興味をそそりますが、「人工知能の視点から描く意味」をゲームプレイとシナリオの両面から静かに諭していく様はとても上品。もちろん『Observation』は単体で完結するように作られているものの、参照した作品群を知っていることが、味わい深さや、クリア後に頭の中に浮かぶハテナマークの数に直結するという傾向が顕著なゲームだとは思います。はたしてSAMはHALと異なる結末を迎えられるのでしょうか。

なお宇宙ステーションのAIとして船内設備を操作するパズル自体は簡単ですが、「答えの入力方法」や「目的物の外見」がわからないといった、謎解きの周辺部分で何度か詰まることに。振り返ってみるとプレイ中の観察力が欠けていたなぁと、ちょっぴり反省中です。
by Ryuki Ishii

 

シロナガス島への帰還

今週は昨年の冬コミで頒布されたTABINOMICHI SOFTさんの同人ミステリーアドベンチャー『シロナガス島への帰還』を遊んでいました。絶海の孤島、怪しげな登場人物、探偵とその助手。何も起こらないはずもなく───といった具合に殺人事件が始まり、シロナガス島に隠された真実や、殺人事件を軸に物語が進行していくノベルゲームです。

前半は閉鎖空間での事件との対峙や、アリバイやトリックを元に推理するミステリーとして静かに立ち上がるのですが、真実が明らかになるに連れサスペンス、SF、アクションとジャンルごと切り替わるかのようにダイナミックに話が展開。テンポよく進んでいく上、全体として綺麗にまとまっている印象があり、キャラクターの魅力も相まって楽しませていただきました。終盤はもう少し時間を使って丁寧に描いて欲しいシーンもありましたが、それも本作が面白からこそ。演出面へのこだわり、犯人当てや時間制限のあるシーンなど、ゲームならではの部分にも力が入れられており、熱意が感じられる作品でした。ちなみに、本作は先週からDL版の配信がBOOTHで始まっています。500円です。
by Keiichi Yokoyama

 

アイス片手に大規模犯罪を計画

今週はDTCGの代表格『ハースストーン』より先週から発売されている有料一人プレイモード「ダララン大強奪」をプレイ。メインのゲームモード「ランク戦」とは異なり、最初に渡される紙束を、8人のボスとの戦いの中で、剣であり盾となる一級のデッキへと磨き上げていくことが当ゲームモードの醍醐味です。全5ステージ、使えるヒーローは9人。通常モードと高難易度モードの2種類があるという大ボリューム。

今月分のランク戦が落ち着いたので、パック購入代わりと試しに遊んでみたのですが、これが本当に面白い。本作は歴代拡張パックに登場するボスキャラ達が一致団結して原作『WoW』に登場する「魔法都市ダララン」を丸ごと盗む大逆襲というコンセプトの元デザインされており、プレイヤーが行えるプレイも犯罪級。上手くデッキを組み上げることさえできれば、ボスが行うゲームを破壊する規模の戦法をその上からブチッと踏み潰すことが可能です。その爽快感たるや筆舌に尽くしがたい。突如もう1ターンくれるおじさんの生首が登場したり、究極生命体と化したゴリラで盤面を埋め尽くしたり。現在までに同様の一人用モードは数々登場していますが、そのどれよりも大味な味付けになっている気がします。デッキのカスタマイズに協力してくれる新キャラ「ボブ」の存在も愛らしい。クーラー効かせた涼しい六畳間からアイス片手に大規模犯罪の計画を企てる今日このごろです。
by Takayuki Sawahata

 

現実よりかいくらか易しいが

先日期間限定で無料配布開始された『The Sims 4』をプレイ。2も3も拡張パックをちょこちょこ入れて遊んでいたのですが、4は今回初プレイ。2に寄せられている印象で、マクロよりマイクロ重視。インターフェースも直感的で楽しいです。本作では4月に「フリーランサー」がキャリアとして追加され、この要素が気になっていました。早速、フリーライターとして生活をおくっています。

フリーライターは、最初はキャリアがないので、キュレーションサイトで釣り記事を書くことであぶく銭を稼ぎます。締め切りは厳し目ですが、工数は少なめ。釣り記事を書いて編集部にOKをもらえればひと仕事おわり。キャリアを重ねてスキルを上げることで、よりレベルの高い仕事を請けることができるようになります。フリーライターをしていると、納期優先で昼夜逆転になりますし、社交ゲージはガンガン減ります。知人の訪問そっちのけで原稿執筆。ひと仕事終えたら泥のように眠る。業務量に比例するほどのお金はもらえないですが、なんだかんだ楽しさもあるのでキャリアを変えづらく。現実にだいぶ近いつくりとなっております。フリーランサーは、アーティストやエンジニアの方面でも活動可能。もちろんゲームなので現実よりもずっと成功しやすくなっておりますが、酸いと甘いをなかなかどうして味わえるかなと。『The Sim 4』は5月29日2時まで無料配布中です。
by Minoru Umise

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