「遊戯王に、『エルデンリング』のラダーンっぽいカードがある」と報告されどちらのファンも盛り上がる。海外限定、二刀流おんぶ戦士

「遊戯王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ」(遊戯王OCG)の海外向けパックにて、『エルデンリング』の「ラダーン」に似ているカードがあると報告され、注目されている。

遊戯王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ」(以下、遊戯王OCG)の海外向けパックにて、『エルデンリング』の「ラダーン」に似ているカードがあると報告され、注目されている。海外メディアGamesRadar+が伝えている。なお本稿には『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」終盤のネタバレが含まれるため、留意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけ2022年2月に発売されたアクションRPGだ。広大なオープンワールドを舞台としつつ、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く継承。ボス戦をはじめ、手強い調整となっている戦闘なども特徴だ。そして本作にとって最初で最後の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」は2024年6月21日に発売。新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。


今回、遊戯王OCGにて、『エルデンリング』のDLCにおける最終ボスに似ているカードがあると報告され、注目を集めている。DLCの最終ボスといえば「約束の王、ラダーン」、そして第2段階である「ミケラの王、ラダーン」だ。今回注目されているカードはこのうちミケラの王、ラダーンに似ているようだ。

ミケラの王、ラダーンに似ているというカードは、その名も「Denial Deity Dotan」。日本語では拒否の神Dotan、といった意味になるだろう。収録パックは海外向けに10月11日に発売された「Rage of the Abyss」。国内向けに7月27日に発売された「RAGE OF THE ABYSS」に相当するパックとなっているものの、海外向け限定のカードも複数存在。Denial Deity Dotanも、そのうちの1種類となる。

Image Credit: Cartwheelbubblegum on Reddit

Denial Deity Dotanのイラストは、二刀流の筋骨隆々とした戦士が、背中に純白のドレスをまとった長い髪をなびかせる麗しい人物を背負って戦っているというデザインだ。同じく筋骨隆々の二刀流で、白いドレスを着たミケラを背負って戦っていたミケラの王、ラダーンを彷彿とさせる。Denial Deity Dotanでは背中の人物は髪がピンク色だったり、天使のような翼が生えていたりと異なる点もあるものの、「美麗な人を背負って戦う二刀流戦士」といったアイデアがオマージュされた可能性はあるかもしれない。

『エルデンリング』DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」

なおDenial Deity Dotanはカードのレアリティはノーマルで、種別としては光属性・戦士族の星10の融合・効果モンスターとなっている。光属性モンスターと、フィールド・墓地以外のモンスター2体を融合することで召喚可能。攻撃力は3000、守備力は2800のモンスターだ。

Denial Deity Dotanは融合召喚した場合に戦闘破壊されないほか、自分のフィールド・墓地に相手のフィールド・墓地に存在するモンスターと元々のカード名が同じモンスターが存在しないかぎり、自分のフィールドのモンスターが効果では破壊されなくなる能力をもつ。また、自分の手札・デッキ・エクストラデッキから、相手のフィールド・墓地のモンスターと元々のカード名が同じモンスター1体を墓地に送り、相手のフィールド・墓地の任意のモンスター1体を除外できる効果も備えている。

ちなみにDenial Deity Dotanは、「Denial(拒否)」「Dotan(ドータン)」といったネーミングから、いわゆる“同担拒否”をアイデアとするモンスターではないかとの見方もある。同担拒否とは、特定のアイドルやキャラクターのファンが、同じアイドル・キャラを応援(担当)するほかのファンと一切交流しないといった活動方針を指す意味で使われる言葉。仮にDenial Deity Dotanが同担拒否をモチーフとするモンスターであれば、自分と相手が同名のモンスターをもつ場合に発動できる効果などにも、そうしたアイデアが反映されている可能性はありそうだ。

なお「SHADOW OF THE ERDTREE」では、ミケラに魅了された人々が登場する物語も特徴となっていた。そうした人間模様が“アイドルのファンクラブのようだ”といった見方もあり、なんとなく共通点があるところかもしれない。


ちなみに遊戯王OCGでは「灰滅(Ashened)」のテーマが『ダークソウル』を彷彿とさせるとして、一部から注目を集めていたこともあった。また過去には「スター・ウォーズ」を彷彿とさせる「Kozmo」のテーマのほか、『実況パワフルプロ野球』のキャラを彷彿とさせる「超熱血球児」などコナミのゲームをモチーフにしたとみられるカードも存在。これまで膨大なカードが展開されており、時おり人気のカルチャーがモチーフとされる場合もあるのだろう。

とはいえ、実際に今回のDenial Deity Dotanがミケラの王、ラダーンをモチーフにしているかどうかは定かではない。ただ“似ているカード”が報告されたことで、Redditの『エルデンリング』コミュニティは賑わいを見せている様子だ。

エルデンリング』およびDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も販売されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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