UbisoftのFPS『エックスディファイアント』プロデューサー、「サービス終了の噂」を否定。ひっそり運営なのは“準備期間”だから


Ubisoftから展開されている『エックスディファイアント(XDefiant)』。本作のプロデューサーを務めるMark Rubin氏は、X上の自身のアカウントで、シーズン4終了後でもゲームのサービスを終了するつもりはない、として2年目以降の計画があることを明かした。海外メディアVGCなどが報じている。

『エックスディファイアント』は、基本プレイ無料のオンライン対戦FPSだ。対応プラットフォームはPC(Ubisoft Connect)/PS5/Xbox Series X|S。ゲームモードにはエリア制圧を狙うアリーナモードや攻守に分かれ目標ポイントを奪い合うリニアモードなどが存在し、6対6で争うこととなる。本作はUbisoftタイトルのクロスオーバー作品となっており『Tom Clancy’s』シリーズや『ウォッチドッグス』シリーズなどから勢力やキャラが登場し、それぞれの特色に応じた役割が与えられている。

また本作は3か月ごとに新シーズンが展開されることが予告されている。現在はシーズン2が配信中。シーズン2では『ファークライ ニュードーン』から新勢力「ハイウェイマン」が登場。また新武器や新マップ、さらに攻撃側と防御側に分かれ、爆弾の起爆を巡ってラウンドを取り合う「ボム!」モードも追加された。


そんな『エックスディファイアント』について、本作プロデューサーを務めるMark Rubin氏は、10月16日にX上で同作の今後の動きについて言及。シーズン4終了後、つまりリリースから1年で本作のサービスを終了するつもりはない、とした。また先週時点では2年目の計画について会議をしていたとも語り、2年目以降の展開も示唆した。

Rubin氏によると、現在はネットコードを含めた技術的な体験の向上と、シーズン3と4に向けてコンテンツを増やすことに集中しているそうだ。またRubin氏は、現状ではプレイヤー数が減少していることを認めつつも、それはマーケティングをあまり積極的におこなっていないのが理由だとした。新規プレイヤーや離脱したプレイヤーを本作に呼び込む前に、まずはゲームをより良い状態にしたいという考えのもと、マーケティングへの出費を控えめにしているようだ。


こうしてプロデューサーが直接“サービス終了疑惑”を否定した理由には、ある噂の存在があったと思われる。本作の噂についてVGCが報じるところによると、“複数情報筋”からの情報として、Ubisoftがテスターに再度テストプレイを実施させ、フィードバックを求めているという噂が一部のユーザーより流されていたという。そして十分なプレイヤー数が集まらないと、シーズン4終了後にゲームのサポートが終了する可能性もある、とまことしやかに囁かれていた。

今回そうした噂に対し、プロデューサーが直接否定。今はプレイヤーを本格的に呼び込む前の「準備」をおこなう期間であるとのアピールがされたかたちだ。なおUbisoftは今年9月、一時株価が13ユーロ台まで下落し、ここ10年で過去最低水準となったことが報じられた(関連記事)。そんなUbisoftの歴史的苦境と、伸び悩みを見せたプレイヤー数への不安の声を受けてか、ロードマップの詳細の公開とともに、「『エックスディファイアント』が死にかけているということは絶対にない(the game is absolutely not dying)」と断言する場面も過去に見られた。

いずれにせよ、『エックスディファイアント』については、プロデューサーより現在はコンテンツの充実とブラッシュアップの時間と位置付けられている模様。2年目以降も問題なくサービスが継続されていくようだ。飛躍を目指す本作のさらなる展開にも、引き続き注目したいところだ。

エックスディファイアント(XDefiant)』は、PC(Ubisoft Connect)/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中だ。