アメリカ西部開拓オープンワールドサバイバル『Westlanders』発表。馬車で荒野を渡りつつ、拠点を築いて過酷環境に立ち向かう

Radical TheoryはThe Breach Studiosの手がける『Westlanders』を発表。本作はアメリカ西部開拓時代の荒野を生き残るサバイバルゲームだ。

パブリッシャーのRadical TheoryおよびデベロッパーのThe Breach Studiosは12月15日、19世紀アメリカ西部を舞台とするオープンワールド型サバイバルゲーム『Westlanders』を発表した。本作はPC(Steam)向けに2026年に早期アクセス配信を予定しており、正式リリース時には、PS5およびXbox Series X|S向けにも展開される見込みだ。

『Westlanders』は、19世紀のアメリカ西部開拓時代を思わせる荒野を舞台に、サバイバル、クラフト、拠点運営の要素を組み合わせた作品だ。プレイヤーは開拓者として未開の土地に挑み、厳しい自然環境や各地に潜む脅威に向き合いながら資源を集め、拠点を築き、活動範囲を広げていく。ソロプレイに加え、オンライン協力プレイにも対応するとされている。

ゲームプレイの軸となるのは、「生き延びること」と「土地を切り開くこと」を並行して進める点だ。荒野を探索して素材を集め、道具や設備を整えることでキャンプや集落を建設できるようになる。拠点が成長するにつれて生産の幅や管理できる要素が増え、より広い地域へと進出できるようになるという。単発のサバイバル体験にとどまらず、拠点を残しながら段階的に発展させていく遊びが想定されている。

開拓を進めるうえでは、各地の環境に応じたサバイバル要素も重要になる。荒野には高温や寒冷といった気候差が存在し、地域によっては病気や負傷といった問題にも対処する必要があるという。探索する場所によって求められる準備や判断が異なり、無計画な行動は拠点の維持や発展にも影響を及ぼすことになる。

本作の特徴的な要素として挙げられるのが、移動拠点として機能する馬車の存在だ。馬車はカスタマイズが可能で、探索の拠点であると同時に、各地でキャンプを展開するための基盤としても機能する。荒野を移動しながら拠点を設営していく設計により、旅と開拓が結びついた体験が生まれるとしている。特定の場所に定住するタイプのサバイバルとは異なり、移動そのものが開拓の一部として組み込まれているようだ。

拠点運営が進むと、労働者を雇用して生産を任せることも可能になるという。労働者にはそれぞれ適性があり、どの仕事を割り当てるかによって生産効率が変化する。拠点が増えるにつれて、人員配置や生産の管理といった要素も重要になり、運営面での判断が求められる場面が増えていくのだ。

また協力プレイでは、探索、戦闘、建設、資源管理といった役割を分担しながら進めることが想定されている。集落が増えると、それらを道路で結び、資源をやり取りするルートの整備も必要になる。拠点同士をつなぐ物流や経済の管理が加わることで、サバイバルと街づくりが一体となった遊びが展開されるという。

本作の今後の展開にあたっては、2026年初頭にKickstarterキャンペーンが実施される予定だ。あわせてPC (Steam)向けの早期アクセス配信も計画されている。開発陣によれば、Kickstarterおよび早期アクセスは資金調達を主目的としたものではなく、プレイヤーコミュニティと協力しながら内容を磨き上げていくための手段だという。寄せられた意見やフィードバックを反映しつつ、ゲームの手触りやバランスを調整し、完成度を高めていく方針が示されている。

本作の開発を手がけるThe Breach Studiosは、スペイン・バルセロナを拠点とするゲーム開発スタジオだ。公式情報によれば、さまざまなプラットフォーム向けタイトルに携わってきた開発者によって構成されており、10年以上にわたるゲーム開発経験を有するスタッフが多く在籍している。なおSteam向けには無料プレイTPS『Project ST』をすでに発表し、クローズドのアルファプレイを実施しているようだ。本作『Westlanders』は『Project ST』やスタジオ過去作とは毛色の異なるオープンワールドサバイバルとのことで、同スタジオの新たな試みにも期待が寄せられる。

『Westlanders』は、PC(Steam)向けに2026年に早期アクセス配信予定だ。その後、 PS5およびXbox Series X|S向けにも展開予定。価格や各コンソール版の発売時期は未定。Steamページではウィッシュリスト登録が可能となっている。

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Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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