『Warframe』大型アップデート「The Old Peace」先行オンライン説明会レポート。新コンテンツの追加にとどまらず、“古参も新規も”一緒に遊びやすくなるアップデートに

『Warframe』アップデート41「古の同盟(The Old Peace)」に関する新情報を公開。

Digital Extremesは11月24日、『Warframe』の次期大型アップデート「古の同盟(The Old Peace)」に関するメディア・インフルエンサー向けオンライン説明会を実施した。

『Warframe』は、Digital Extremesが13年以上にわたり運営を続けている基本プレイ無料のオンライン協力アクションゲームだ。三人称視点の高速アクションと自由度の高いビルドシステムを特徴としており、プレイヤーは「Warframe」と呼ばれる強化スーツを操るテンノ(Tenno)として、ソロ及びマルチで多彩なミッションやストーリークエストに挑む。対応プラットフォームはPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/iOSと幅広く、継続的な大型アップデートによって常に新たなコンテンツが追加され続けている。

今回の説明会で登壇したのは、コミュニティディレクターのMegan Everett氏、クリエイティブディレクターのRebecca Ford氏らおなじみの面々が登壇。アップデート41「The Old Peace」の配信日や新フレーム「ウリエル(Uriel)」、新武器カテゴリ「ベヨネット(Bayonet)」、「パリタ・リベリオン(Parita Rebellion)」および「Dissendia」という2つの新ゲームモードに関連する情報がまとめて示された。また、フォーカスシステムの大型拡張や、期間限定オペレーション「Operation: Blood of Parita」についても触れられていた。本稿ではその内容を紹介していく。

説明会の冒頭では、『Warframe』Android版のクローズドベータテストが11月28日に開始されることが発表された。参加登録時に端末情報を送信したユーザーに対して招待メールを段階的に送る形式で、iOS版のテスト時と同様の方式で実施されるそうだ。Android版は2026年の正式リリースを目標としており、今回のクローズドベータを通じて、膨大な端末バリエーションへの最適化やフィードバックの収集が行われる予定だそうだ。

また、多くのプレイヤーが気になっていたアップデートの配信日が明かされた。『Warframe』アップデート41「古の同盟」は、12月10日(水)に全プラットフォーム同時配信予定だそうだ。本アップデートは、先行して行われた公式配信で概要が語られていた「悪魔の大三角(Devil’s Triad)」や、新Geminiスキン、新たなプロトフレームたち、エンドコンテンツ寄りの新モード「The Dissendia」に加え、今回新たに詳しい情報が明かされた「パリタ・リベリオン」、そしてフォーカスシステムの拡張、オペレーター/ドリフターのリマスターなど、広い範囲にまたがる内容になっているとのことだ。

あわせて、アップデート本編に先行・連動する形で、期間限定イベント「Operation: Blood of Parita」も12月16日から開催される。こちらは、後述するParita Rebellion(パリタ・リベリオン)を軸にした“追い打ち”コンテンツという位置付けのようだ。

新フレーム「ウリエル」と新武器カテゴリ「ベヨネット」がお披露目

今回の説明会で大きく時間が割かれていたのが、新たなWarframe「ウリエル」の紹介だ。第63番フレームのウリエルは、開発陣いわく「悪魔をモチーフにしたフレーム」であり、「古の同盟」全体に通底する“戦争の真実”“戦争の裏側”といったダークなテーマを象徴する存在として設計されているそうだ。オルタナティブヘルメットとして「Asmodian Helmet」も用意されており、外見的にもかなり尖った印象である。

アビリティ構成については現在も調整中とされていたが、目立つ特徴としては「従えるデーモンたち」とのシナジーが挙げられていた。ウリエルの周囲には複数の小型悪魔が浮遊しており、プレイヤーは自分自身だけでなく“悪魔部隊の動きに反応して立ち回る”ゲームプレイが想定されているそうだ。開発陣は、環境把握や状況判断を楽しむプレイヤー向けのフレームとして位置付けているとのことだ。

新武器カテゴリ「ベヨネット」は、ウリエルのシグネチャー武器に合わせて新設されたもので、全く新しい武器カテゴリとして導入されるそうだ。第一次世界大戦期の塹壕戦で活躍した銃剣をイメージしているそうで、「銃」と「近接武器」を1本で兼ねるハイブリッド武器として設計されているとのこと。

カテゴリ追加にともなって紹介されたベヨネットの武器「ヴィンクェバス(Vinquebus)」は、プライマリと近接の“二重スロット食い”となる特殊な武器だ。装備するとプライマリ枠と近接枠の両方がヴィンクェバスで埋まり、射撃時はセミオートの銃として、近接操作時は自動で新規スタンスに切り替わるとのこと。プライマリ用MODと近接用MODは独立して存在し、フォーマも共通で引き継がれるという。戦場の最前線を銃剣で駆けるような「塹壕戦ファンタジー」を意識しているそうで、武器カテゴリとしてもかなり挑戦的な試みだと言えそうだ。

長年『Warframe』の成長要素として機能してきたフォーカスシステムにも、大きな拡張が行われる。開発陣によれば、「ここまで大きくフォーカスツリーに手を入れるのは本当に久しぶり」だそうだ。まず、各フォーカススクールに新たな“究極技”となる「タウロン・ストライク(Tauron Strike)」が追加される。これはオペレーター/ドリフターが発動する強力な必殺技群で、それぞれのスクールの個性を色濃く反映した性能になっているとのことだ。タウロン・ストライクをアンロックすることでフォーカスツリーに新たな枝が広がり、専用のMODや、オペレーター/ドリフター用の新アルケインも開放されていくそうだ。

これらフォーカス拡張の中核となるのが、「テクタリスト・アーティファクト(Tektalist Artifact)」と呼ばれる伝説級の武具だ。フォーカススクールごとに1種類ずつ存在し、たとえばゼヌリック(Zenurik)には「ロラク(Lorac)」と呼ばれる本の形をしたアーティファクトが用意されている。これらは通常の武器とは異なり、“オペレーター/ドリフター専用の装備スロットとアップグレード画面”を持つ特別な存在として扱われるそうだ。

テクタリスト・アーティファクトを手に入れるためには、サイドストーリー「悪魔の大三角」と「古の同盟」本編クエストをクリアしたうえで、MarieとLeonをVoidに送り込み、“アーティファクト回収の小さな旅”を繰り返す必要があるとのことだ。そのためのリソースは、後述する新モード「パリタ・リベリオン」で集めることになるそうだ。なお、新フォーカスノードの開放には、既存のフォーカスポイントと、「パリタ」系コンテンツで手に入るリソースの両方を併用する仕組みになるそうだ。これまでに大量のフォーカスを貯め込んでいるベテランのテンノにとっては、スタートダッシュのチャンスにもなりそうである。

全く異なる2つの高難易度コンテンツが実装

アップデート41では、エンドコンテンツ寄りのゲームモードが2種類用意される。ひとつは以前の公式配信で紹介された「The Dissendia」、もうひとつは今回詳細が明かされた「パリタ・リベリオン」だ。

The Dissendiaは、21階層を潜るローグライク寄りのエンドレスモードで、階層を進むごとに難度と報酬が上昇していくタイプのコンテンツだそうだ。一方のパリタ・リベリオンは、「古の同盟」の物語的な核心に触れる位置づけのモードで、プレイヤーがかつての戦争の記憶を追体験することに主眼が置かれている。12分という制限時間の中で、複数の軍事行動をこなしながら戦場を駆け抜ける構成で、The Dissendiaとはまったく異なるテンポと緊張感を持つモードだそうだ。

『Warframe』は10年以上コンテンツ追加を続けているタイトルであるため、最新アップデートに追いつくまでの道のりは、どうしても長くなりがちだ。そこで今回、「ストーリーを全て追えていないフレンドと一緒に最新モードだけ遊びたい」という需要に応える形で、いわゆる“擬似ストーリースキップ”的な仕組みが導入されるそうだ。条件を満たしたプレイヤーは、クエスト自体をクリアしていなくても、「The Dissendia」と「パリタ・リベリオン」のゲームプレイ部分だけをプレイできるとのこと。

ただし、いくつかの制限も設けられており、マスタリーランク10未満のプレイヤーは、参加資格を持つフレンドに「タクシー」してもらい、イベントの参加を手伝ってもらう必要があるそうだ。一方で、マスタリーランク10以上であれば一般マッチングにも参加できるとのこと。また、この“擬似ストーリースキップ”をしたプレイヤーは、ストーリー関連のクエスト部分や「悪魔の大三角」での本格的な掛け合いなどは体験できないそうだ。あくまで「ゲームプレイだけ一緒に楽しむための入口」であり、物語の前提を理解しないまま高難度コンテンツへ飛び込むことになる点は、開発側も注意すべきポイントとして強調していた。

パリタ・リベリオンは、「古の同盟」の物語にも深く関わる新モードだ。舞台となるのは“Tau系”の月パリタ。プレイヤーは過去の戦争の記憶をなぞるように戦うことになるとのこと。ロータス(Lotus)から告げられる制限時間は、わずか12分。「その時間を過ぎると、記憶に潜るあなたのトラウマが具現化してしまう」という設定で、プレイヤーは限られた時間の中で、可能な限り多くの軍事目標を達成していくことになるという。12分間のタイムリミットのなかでマップ内に散在する複数のオブジェクトを巡り、進行に応じてキャラクターを強化してボス戦挑むサイクルになっており、開発陣はこれを“圧縮型のゲームモード”として紹介していた。

紹介されたプレイ映像を見ると、パリタ・リベリオンでは新たに追加されるグラップリングフックによって、プレイヤーはマップを縦横無尽に移動できるようだ。地形を利用した最短ルートや、敵ドロップシップに飛び移って内部から爆破するといった「ショートカット」も用意されているようだった。敵としては兵士だけでなく、ランダムに出現するプライム・ヴァンガード(プライム版フレームが現場指揮官として襲いかかるミニボス的存在)なども登場し、戦場の混沌を演出しているようであった。

最後に挑むボスは、事前に選ぶことができる。現時点で明かされているのはRecall Hun Hullis、Recall Prime Vanguard、Recall Dactylisの3種類とのこと。この3種のボスの中でも、Hun Hullis戦は『Warframe』でも近年まれに見る規模のボス戦になるという。説明会ではこの中からHun Hullis戦が実機プレイで紹介されていた。

Hun Hullis戦は、リミナルなTau空間のようなマップで幕を開け、プレイヤーはグラップリングフックを駆使して巨大な敵の攻撃をかいくぐりながら戦うことになる。第1フェーズでは、閉鎖的な空間で機動力と立ち回りが問われる近接寄りの戦闘が中心になる印象だった。戦闘が進むと、戦場は宇宙空間へと移行。アークウィングも登場し、重力スリングショットや軌道砲撃の中をくぐり抜けながらのスペースバトルに発展するそうだ。開発陣いわく、「ここ数年で最も野心的なボス戦のひとつ」だそうで、専用楽曲を用意しているなど、サウンドデザインにもかなり力が入っているとのことだ。残念ながら紹介映像ではまだ音楽がついていなかったが、楽しみに期待したい。

なお、ボス戦自体には時間制限はなく、12分間に稼いだパワーアップやフォーカス拡張、タウロン・ストライク、装備構成などを総動員して挑む想定になっているそうだ。

期間限定イベントは“おなじみ”の形式に

12月10日のアップデート配信から約1週間後に実施される期間限定イベント「Operation: Blood of Parita」についても触れられた。本イベントでは、Wrothを軸にした特別なアラートやVoidアラート、パリタ・リベリオン系のミッションが展開されるそうだ。開発陣は、古くからのTennoにはおなじみの“オペレーション形式”になると説明しており、イベント中はさまざまな報酬や称号が手に入るとのことだ。

新規報酬としては、将軍風の「ヴァルダー・シャンダナ(Valder Syandana)」や、特定のチャレンジを満たすことで外見が進化するチェストアーマーなどが用意されるとのこと。また、軍隊階級になぞらえた約25段階のランクシステムも導入されるそうで、特定条件を満たすことで二等兵から四つ星将軍レベルまで昇進できるようになるという。さらに、過去の期間限定コスメティックも、今回のイベント報酬として一部再登場する予定だと説明されていた。取り逃していた要素を回収するチャンスになるかもしれない。

新規/復帰プレイヤーへの配慮と今後の展望が語られたQ&Aセッション

説明会の終盤では、参加メディアからの質問に答えるQ&Aセッションも行われた。その中から、いくつか印象的なトピックをピックアップしておきたい。まず、今回導入される“擬似ストーリースキップ”の仕組みが成功した場合、過去コンテンツ――とくに『Warframe 1999』などにも同様の仕組みを適用する可能性はあるのか、という質問に対して、「うまく機能するのであれば、今後のアップデートでも継続していきたい」との回答があった。ただし、具体的にどの程度の参加数を成功とみなすかといった数値目標は、まだ定まっていないようだ。

また、新規プレイヤー向けの“メンター制度”については、『ファイナルファンタジーXIV』のような本格的な仕組みをすぐに導入する予定はないものの、既存プレイヤーが新人を助ける動機付けや、Q&Aチャットチャンネルのようなサポートの場づくりは今後も検討していくとされていた。

フォーカス拡張については、新ノードの開放に既存フォーカスポイントと新リソースの両方を使う設計であること、Tauron Mods/アルケインはスクール共通のプールから自由に組み合わせて使えること、タウロン・ストライクはオペレーター/ドリフター双方で使用可能だが、パリタ・リベリオンのストーリーはオペレーター専用であることなどが補足されている。

さらに、Amp取得の敷居を下げるため、コンポーネントバンドルの追加や、Entrati評判の調整なども行われる予定だそうだ。足りない点があれば、今後さらに手を入れる意向も示されていた。

将来のストーリー展開については、「古の同盟」が今後1年間の物語の起点を形作る役割を担うと語られていた。ドリフターとオペレーターがそれぞれ異なる動機でTauを目指すことになり、その過程でふたつの視点がどのように交差していくのか――開発陣は、この動機付けを丁寧に描くことを重視しているそうだ。

今回の説明会を見る限り、アップデート41「古の同盟」は、単なる“新クエスト+新フレーム”にとどまらない規模のアップデートになりそうだ。新フレームやコンテンツの追加にとどまらず、システムの再設計や過去コンテンツとの橋渡しを図る擬似ストーリースキップなど、多数の要素が相互に結びついている印象だった。また、長寿タイトルならではの“導線の複雑さ”に対しても、新規プレイヤーがフレンドと一緒に最新コンテンツを体験しやすくする施策が試されており、ベテランと新人が同じ戦場に立つ機会はこれまで以上に増えそうだ。

アップデート41「古の同盟」と、その翌週に予定されている「Operation: Blood of Parita」を経て、Tauへ向かう物語はさらに本格的に動き出すことになるだろう。今後の公式配信やアナウンスにも注目しておきたい。

Warframe』は現在、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch /iOS向けに基本プレイ無料で配信中だ。また、最新アップデートとなるアップデート41「古の同盟」は、12月10日に配信予定だ。

Motoharu Ono
Motoharu Ono

隠れた名作に目がない一方で、話題作にもすぐ手を伸ばすミーハー気質のゲーマー。『ゴースト・オブ・ツシマ』では本編よりもマルチプレイにハマり、アーマードコアの新作を心待ちにしている。

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