重量級PvPロボシューター『War Robots: Frontiers』、新シーズンアプデでプレイ人口じわ伸び。継続アプデで評価も改善中

MY.GAMESは6月17日、『War Robots: Frontiers』に向けてシーズン2となる大型アップデートを実施。同アップデートを受け、評価の改善やプレイ人口の上昇がみられている。

パブリッシャーのMY.GAMESは6月17日、基本プレイ無料のマルチプレイシューター『War Robots: Frontiers』に「シーズン2:パワーサージ」を実装する大型アップデートを配信した。あわせて、日本を含むアジア地域でのPS5/PS4版の配信も開始している。

『War Robots: Frontiers』は三人称視点のマルチプレイSFロボットシューターだ。プレイヤーは戦闘用機械「ウォーロボット」に乗り、地球から何光年も離れた惑星系「ワイルドテン」の覇権をかけて、6対6のチーム戦で争う。ウォーロボットはカスタマイズ可能で、エネルギー容量と重量の制限を超えない限り、パーツを部位ごとに細かく組み替えることができる。さらに特殊スキル「ギア」やカラーなどもカスタマイズが可能なため、好みの機体で戦いに赴くことが可能だ。

今回おこなわれた大型アップデートは、「シーズン2:パワーサージ」とそれに伴う大量の新コンテンツを実装するもの。3月5日の正式リリースと共に開始した「シーズン1:封鎖」から、早3か月での大型アップデートとなった。

「シーズン2:パワーサージ」の目玉となるのは、3種の新型機体だ。超大型機体であるタイタンには、初の四足歩行型である「Volta」が登場。ダブルジャンプやホバリングなど移動に特化したアビリティを持ち、これまでとはまた違った操作感や重みを感じさせる機体だ。敵のギア発動を妨害しつつ攻撃する電気兵器や、投射物をブロックしながら通過したものにダメージを与えるバリアなど、個性豊かな装備で敵を翻弄できる。

そしてウォーロボットには、ホログラフィック投影技術を持ち、偵察に長けたトリックスター「Loki」や、味方の強化と敵の弱体化が可能なバイオテクノロジードローンを展開するディフェンダー「Mesa」の2種が新登場。もちろんこれまで通りパーツを組み替えて使うことも可能だ。これらはそれぞれシーズン前半と後半のバトルパスを通じてアンロックできる。

Loki

「シーズン2:パワーサージ」では他にも、ランダムに出現するエリアの奪取を目出す新ゲームモード「スピアヘッド」や既存マップの改善、リロード速度上昇などの効果を持つ新パイロット「ソラ・シング」など、大量の新コンテンツが追加された。また、シーズン2のリリースを記念して、毎日ログインごとにコスメティックアイテムが手に入る「バトルボーナスイベント」(6月17日~7月1日)や、モジュールなどの報酬が手に入るTwitch Drops(6月17日~7月1日)など多数のイベントも開催されている。気になる人は「シーズン2:パワーサージ」のリリースノートを確認されたい。

本作はSFロボットシューター『War Robots』のIPを利用した新作として2022年11月に早期アクセスを開始し、2025年3月5日に正式リリースを迎えた。Steamユーザーレビューは本稿執筆時点で3258件中64%が好評とする「賛否両論」とやや厳しい評価で、サーバーのラグや、戦闘報酬の少なさは不評ながら、重量感のあるウォーロボットのグラフィックや、戦略次第で勝てるゲームバランスは概ね好評となっている。

また、以前のユーザーレビューではプレイ人口の少なさが指摘されていたものの、正式リリース時の基本プレイ無料化、PCとコンソール版のクロスプレイ対応を受けプレイ人口が増加。一時はSteam版だけで1500人を超える同時接続プレイヤー数を記録し賑わいを見せた(SteamDB)。また6月17日には大型アップデートだけでなく、日本を含むアジア地域でのPS5/PS4版の配信も開始。再びプレイ人数は上昇しており、こうした精力的な改善・開発姿勢もあってか、直近30日間のSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で310件中78%が好評の「やや好評」となっている。

本作を手がけるMY.GAMESは、オランダ・アムステルダムに拠点を置くデベロッパー/パブリッシャーだ。デベロッパーとしてはカジュアルなタワーディフェンス『ランダム ラッシュ・ロワイヤル』などのスマホゲームを中心とした多数の作品、パブリッシャーとしては人気RTS『Tempest Rising』を手がけるなど、幅広いジャンルのタイトルを展開してきた。

『War Robots: Frontiers』の前作である『War Robots』は2018年4月のSteam版リリースから、継続的なアップデートなどでじわじわと人気を伸ばし、昨年12月に同時接続プレイヤー数3237人を記録していた(SteamDB)。大型アップデート直後の『War Robots: Frontiers』もさっそく新たなアカウントレベルの実装や、ゲーム内クレジットでパーツを購入できる「毎日のお買い得」商品のさらなる充実・調整など複数の改善が予告されており、根気強い改善でプレイ人口をさらに伸ばすことができるか、今後に期待がかかる。

War Robots: Frontiers』はPC(Steam/Windows)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。ゲーム内は日本語表示に対応している。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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