吸血鬼サバイバル『V Rising』次回大型アプデ向けに、新エリアや遊びやすい新PvPモードなど新要素いろいろ開発中。正式リリースしたけど「まだまだ作りたい」


デベロッパーのStunlock Studiosは11月7日、『V Rising』の次回大型アップデートとなるバージョン1.1にて実装予定の要素を一部披露した。同バージョンでも新マップやさまざまな新要素追加が予定・検討されているという。

本作は、ヴァンパイアを主人公とするマルチプレイ対応の見下ろし型視点サバイバルゲームだ。ダークファンタジーなオープンワールド世界「ヴァルドラン」を舞台に、敵と戦い血液を吸い取り、自身を強化しながらサバイバルをおこなう。また、素材を集めて加工し、領主として自らの城を建設する要素なども用意。このほか強敵「Vブラッド」たちを倒すことで新たなアビリティやクラフトレシピを開放できるシステムも特徴となる。


本作は2022年5月に早期アクセス配信開始され、2年を経て今年5月に正式リリース。その後PS5向けにも発売された。その後は修正・調整が主体となる小規模アップデートが重ねられてきたが、開発元ではフィードバックを受けつつ新要素が構想されていたようだ。

開発ブログ「Dev Update #27」では、正式リリースで本作は完成ではないことが示されており、開発チームとしては本作においてまだまだ作りたいものがあるそうだ。バージョン1.1ではコアとなる体験を変更することなく、拡張に重点を置いた変更が加わるとのこと。

まず、ランダムドロップについては目当ての性能以外のアイテムが落ちた際にがっかりする点などからプレイヤーから不満もあった部分だそうだ。ランダムドロップ自体を残しつつそうした課題を解消するために、バージョン1.1では新たな機能「Fusion Forge」が実装されるという。ゲーム後半にクラフトにて、さまざまなアイテムを組み合わせ、それぞれの良いところを抽出できるような機能になるとのこと。ほか、終盤の武器については、より特別感が出るようなユニークなデザインが検討されているという。コンセプトアートの候補も紹介されている。


このほか、多くのプレイヤーから寄せられた要望として、PvP要素の見直しがあるという。現状のフィールド上でのPvP戦闘では武装の耐久値などが減ることもあり、PvPで何度も死んでしまうとかなり費用がかかるバランスといえる。結果として余裕がないかぎりPvP戦を積極的に楽しめない状況となっているため、これを解消すべく「Duel」と「Arena」の2種類の新システムが検討されているという。

「Duel」では、フィールド上のどこでもほかのプレイヤーに1対1の決闘を申し込めるシステムとして構想されているとのこと。一方のプレイヤーが力尽きることでDuelは終了。両プレイヤーの体力は、Duelによって減少した分のみ回復するという。“悪用”を防ぐために、Duelと関係ない敵から受けたダメージは、回復しない仕組みとなるようだ。

そして「Arena」は、プレイヤーが城の特定のエリアを指定して、チーム戦をおこなえる仕組みとして検討中。新タイプの建造物を城に建てることで、遊べるようになる見込みだそうだ。ヴァンパイアを旗でチーム分けするするシステムも用意。2v2v2v2の四つ巴の戦いもテストされているとのこと。こちらも戦闘が終わり次第、すべてのプレイヤーの体力が元通りに回復する仕組みになるそうだ。

*開発中の画面であり、グラフィックおよびUIなどは仮置き(placeholder)とのこと

Arenaは、クランの仲間との親善試合のようなPvP要素がほしいといったユーザーの要望も反映できる要素と考えられているそうで、PvEサーバーへの導入も検討されているという。現状本作ではプレイヤーの大部分がPvPを遊んでいないそうで、より親しみやすいPvP要素になることも期待されているという。

このほかバージョン1.1では、新たなエリアも実装予定。どのようなエリアになるのかは秘密とのことだが、新たな敵勢力が登場する見込みでコンセプトアートも披露。また、新エリアは既存エリアであるシルバーライトの丘の北に登場することが示唆されている。

さまざまな新要素が実装されるというバージョン1.1。早期アクセス中にも多岐にわたる拡張がおこなわれてきたが、今後も本作にはさらなる拡張が続けられるようだ。続報にも注目したい。

『V Rising』はPC(Steam)/PS5向けに発売中だ。