開発中止された「The Last of Us Online」のディレクター、「日本で新スタジオ設立する」と宣言。今日日本に来る

元Naughty Dogのゲーム開発者Vinit Agarwal氏が7月10日に来日すると発表。さらに日本で新スタジオを設立するのだという。

かつてNaughty Dogに在籍していたゲーム開発者Vinit Agarwal氏が7月9日、本日7月10日に来日すると明かした。同氏は現在ゲームスタジオを設立中とのことだ。

Vinit Agarwal氏はゲーム開発者だ。ゲームデザイナーとしてのキャリアを持ち、2014年から2025年までNaughty Dogに在籍。『The Last of Us: Part II』や『アンチャーテッド』シリーズにゲームデザイナーとして携わっていた。そして近年ではディレクターとして『The Last of Us』シリーズのマルチプレイタイトル「The Last of Us Online」を手がけていた。

「The Last of Us Online」は2020年の『The Last of Us: Part II』リリースにあたって開発が手がけられた作品だ。『The Last of Us: Part II』はシングルプレイ専用タイトルだが、リリース前には『The Last of Us』オリジナル版同様にマルチプレイモードを収録する予定であった。しかしその規模が単なる追加モードを超える規模になったとして、個別のタイトルとしての開発が進められていた。

ところが開発は難航。開発規模が大きくなった影響で、スタジオのリソース不足も現実的になっていたという。そんな中、ライブサービスよりもシングルプレイ作品に注力するNaughty Dogの方針によって、「The Last of Us Online」は開発中止となった(関連記事)。Agarwal氏はそんな同作の開発を主導していたわけだ。

そのAgarwal氏はXアカウントにて、7月9日に自身の近況を伝えた。投稿によれば、7月10日には日本に引っ越すとのこと。またなんとゲームスタジオも設立するといい、詳細は後日発表されるそうだ。なお同氏は東京に拠点を置くことも伝えている。

詳細は近々(more on that soon)との通り、現時点でスタジオの規模や手がけるタイトルといった各種情報は伝えられていない。とはいえ、今年初めにAgarwal氏がNaughty Dogを退職した際には、新たな冒険に挑戦し、自分自身のために何かを作りたいとの希望を述べていた。新スタジオの詳細も含め、業界屈指のベテランの動向に注視したい。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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