『VALORANT』の新たな「変形武器スキン」が“目立ちすぎて不利になる”と注目浴びる。頭隠して鎌隠さず


VALORANT』にてあるスキンがゲーム内で不利になる課金スキン、いわゆる「Pay to Lose」スキンだとの指摘がおこなわれている。この指摘に対し、スキン開発の担当者は来るパッチ9.06にて修正予定だと明かした。

『VALORANT』はRiot Gamesが開発/運営を手がける基本プレイ無料FPSで、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに展開されている。ゲームでは5人1組のチームで戦う。アタッカー側はスパイクと呼ばれるアイテムをマップの指定されたエリア内に設置し、爆発までの時間防衛する。一方でディフェンダー側は、設置もしくは爆発を阻止することを目的とする。

本作については8月29日、Episode 9: Act IIが開幕。あわせて新スキンシリーズ「ノクターナム」が登場した。ノクターナムシリーズとしては、クラシック、ブルドック、マーシャル、ファントムが存在。そして近接武器のナイフも「ノクターナムサイス」として登場している。


ノクターナムサイスは、サイス(鎌)の名を冠するものの、デフォルトではダガーの状態となっている。この状態で「武器を見る」動作をおこなうと、ダガーがサイスに変形。ダガーとサイス、それぞれの形態において専用のアニメーションも用意された、本作初の「変形機構」を備えたスキンとなっている。

そんなノクターナムサイスが、「Pay to Lose」スキンではないか、と指摘されているようだ。どうやら発端は、KangaRogue氏によるTikTokの投稿だと思われる。投稿では、アセントのAサイトにて、ノクターナムサイスを構えると箱の上にサイスがはみ出してしまうことが動画にて検証されている。

つまり本来近接武器を構えた状態では何も問題がない場面だとしても、ノクターナムサイスを所持している場合では、自分の居場所が筒抜けになってしまうこともあるわけだ。本来ゲームプレイに関わらないはずの有料スキンのデザインなどにより、かえってゲーム内で不利になる状態は、“負けるためにお金を払うようなもの”として俗に「Pay to Lose」と呼ばれることがある。今回のサイスはそんな「Pay to Loseスキン」だとして話題となっている。


この事態について、本作のコスメティックコンテンツのプロダクトマネージャーを務めるPreeti Khanolkar氏が反応。開発チームが見逃していたものを発見・報告してくれたとして感謝を述べている。

またKhanolkar氏によれば、現在チームがノクターナムサイスの修正にあたっているという。現在のバージョンは9.04となっているが、ノクターナムサイスについては、パッチ9.06で修正される見込みであることも明かした。


こうした「Pay to lose」スキンについての修正が明言されるのは、今回が初めてではない。以前にはファントムのスキン「スペクトラム ファントム」のサイレンサー部分が通常スキンより長くなっており、ノクターナムサイスと同様に「Pay to lose」スキンとして扱われてきた。そのためスキンリリースから1年ほど経った2022年10月に、パッチ5.08にて修正された経緯がある。

ほかにも、昨年3月にリリースされた「オニ」シリーズの近接武器、「鬼丸国綱」でも同様の事態が報告されていた(関連記事)。なおこちらはノクターナムサイスとは異なり、本稿執筆時点でいまだに修正されていないものの、今回の対応や反応によっては、こちらも修正される可能性もあるかもしれない。

VALORANT』はPC/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料にて配信中だ。