『空の軌跡 the 1st(ザ・ファースト)』の「ハイスピードモード」が猛烈に速い。すべてが加速する快適機能、速すぎたら調節・切り替え可能
『空の軌跡 the 1st(ザ・ファースト)』に実装されている「ハイスピードモード」はかなり速い。

日本ファルコムは8月21日、『空の軌跡 the 1st(ザ・ファースト)』の無料体験版を配信開始した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PS5/PC(Steam)。本作は「ハイスピードモード」を活用することでかなり快適に遊べるようだ。
『空の軌跡 the 1st』は、『軌跡』シリーズ第1作『英雄伝説 空の軌跡 FC』の3Dフルリメイク版だ。本作の舞台となるのは、導力と呼ばれるエネルギーが発展した、ゼムリア大陸の南西部「リベール王国」。主人公は地域の平和と民間人の保護を理念に掲げた「遊撃士(ブレイサー)」を目指す少女エステルだ。彼女は父・カシウスの失踪をきっかけに、義弟ヨシュアとともに王国各地を巡る冒険にくり出す。
リメイクにあたって本作では、近年のシリーズ作『黎の軌跡』『界の軌跡』を踏襲した戦闘システムに刷新。フィールド上で攻撃や回避を駆使する「クイックバトル」と、毎ターンごとに敵味方の行動順や位置取りを考える「コマンドバトル」の2つの戦術をリアルタイムに切り替えていく。

本作について、8月21日に無料体験版が配信開始となった。この体験版では、ゲーム冒頭から序章の終わりまでを製品版と同様の内容で遊べる。また、セーブデータも製品版に引き継ぐことができるという。
さらに、注目される要素として、「ハイスピードモード」も体験版から試すことができる。ハイスピードモードとは、ゲーム内のさまざまなシーンにおける速度を上げられるという便利機能だ。フィールドにおける移動だけでなく、ムービー中などでもスピードアップ可能。またバトルにおいても使用でき、クイックバトルは最大2倍、コマンドバトルでは最大4倍にまでスピード倍率を調節することができる。ゲームプレイが一気に目まぐるしく加速する様子は見ものだ。

操作としては、XboxコントローラーであればRBを押しながらLB、キーボード&マウス操作であれば左Ctrlキーを押すことでいつでも切り替えることができる。なお筆者が検証したところ、バトル以外のシーンについては一律で2倍の速度となっているようだ。驚異的な速度ですべてが進行するハイスピードモードについては、SNS上でもさっそく反響が寄せられており、快適さが称賛される一方で速すぎるとの声も。使いこなすにはこまめな切り替えも大事そうだ。
なお、リメイク・リマスター作品における倍速機能自体はそこまで珍しいというわけでもなく、近年採用される事例は多い。『サガ フロンティア2 リマスター』では戦闘時に最大3倍となる倍速モードがアップデートで追加(関連記事)。ほかにも『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』および『ファイナルファンタジーVII リバース』のイベントシーンについて、1.5倍もしくは2倍に切り替えられる倍速機能が追加されている(関連記事)。

魅力に満ちた作品であれば特に、等倍でじっくり楽しみたいところではあるが、たとえば周回要素のある作品では、一度見たことのあるムービーシーンをスキップまたは倍速したいというプレイヤーの需要も存在する。また、レベル上げなどの単純作業はすらすらとこなしたい、もしくはムービーで疲れてしまうといったユーザー意見も聞かれる。タイムパフォーマンス、いわゆる“タイパ”を求めるユーザーも増えるなか、過去の作品を現代に蘇らせるリメイク・リマスター作品などでは、特にそうした観点でのブラッシュアップも重要となっているのだろう。
『空の軌跡 the 1st』は単なる移植ではなく3Dでのフルリメイクとなっているが、発売時からこうした倍速機能が導入され、現代風の遊びやすさがアピールされているかたちだ。機能のオン・オフはあくまでもプレイヤーにゆだねられているほか、スピード倍率も調整可能。好みに応じて活用しつつ、快適に楽しんでみてはいかがだろうか。
『空の軌跡 the 1st』は、Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PS5/PC(Steam)向けに2025年9月19日発売予定。現在各プラットフォーム向けの無料体験版が配信中だ。