『ウィッチャー』のゲラルト役声優、“ウィッチャー4”は「ゲラルトが主役の物語じゃない」と示唆。でも出てくる


アクションRPG『ウィッチャー(The Witcher)』シリーズの新作は、ゲラルトに焦点を置く作品ではないという。ゲラルトの英語版声優を務めてきたDoug Cockle氏がインタビューにて明かしている。海外メディアGamesRadar+などが伝えている。

『ウィッチャー』シリーズは、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキ氏の小説シリーズを題材とするアクションRPGだ。CD PROJEKT RED(以下、CDPR)が開発を手がけている。これまでには3つのナンバリング作品が展開されており、架空のファンタジー世界を舞台に、魔物退治の専門家ウィッチャーであるゲラルトの物語が繰り広げられてきた。凄惨あるいはセクシャルな描写も多く、大人向けな作風もシリーズの特徴となっている。

そしてCDPRは現在、『ウィッチャー』シリーズの最新作を「Polaris」というコードネームで開発中。同作は新たな三部作の第1作目として位置づけられているという。スタジオの3分の2となる400名以上のスタッフにより、集中して開発が進められているそうだ(関連記事)。


今回、海外メディアDexertoが運営するYouTubeチャンネルFall Gamageにてゲラルトの英語版声優を務めてきたDoug Cockle氏へのインタビュー動画が公開された。このなかで同氏は「Polaris」について言及し、注目を集めている。同氏によれば、“ウィッチャー4”について言えることは何もないものの「ゲラルトが登場することは知っている」という。

そしてDoug氏は「Polaris」が「ゲラルトに焦点を置いたゲームではない(the game won’t focus on Geralt)」「今回はゲラルトについての作品ではない(it’s not about him this time)」とも発言。つまりこれまでの三部作と違って、ゲラルト以外のキャラが主人公になるのかもしれない。

Doug氏もまだ主人公が誰になるかは知らないそうで、お披露目されるのが楽しみだとコメント。また同氏は台本(script)もまだ見ていないとしている。とはいえたとえもし知っていても明かせない機密情報であり、「僕が嘘をついている可能性もあるよ(So you know I could be lying through my teeth)」とのことだ。

『ウィッチャー3 ワイルドハント』

『ウィッチャー3 ワイルドハント』ではプレイヤーの選択次第で、物語や結末がシリーズの中でも特に大きな分岐を見せた。すべての結末を踏まえたうえで、ふたたびゲラルトを主人公とするストーリーを描く難しさはあるかもしれない。そのためか、Doug氏いわく「Polaris」として開発中の新作でもゲラルトは登場予定ながら、主役として物語の焦点が置かれるわけではないようだ。

なお先述のとおり「Polaris」はシリーズの新しい三部作として開発中。新主人公を迎えて、新たな物語が紡がれていくのだろう。既存のキャラなのか新たに登場するキャラなのか、また作中でのゲラルトとの関わり方も気になるところだ。ちなみに同作はゲームエンジンを従来のREDengineからUnreal Engine 5に切り替えて開発されている(関連記事)。高い評価と人気を獲得した『ウィッチャー3 ワイルドハント』の続編でありつつ、スタジオにとって心機一転の作品ともいえそうだ。続報も注目される。