『ウィッチャー4』正式発表により、開発者が「コードネーム呼び卒業」を喜ぶ。もう「Polaris」と呼ばなくていい
CD PROJEKT RED(以下、CDPR)は12月13日、「The Game Award 2024」にて『ウィッチャー4』を正式に発表した。本作は以前まで開発名として「Polaris」の名をつけられ、制作が進行されていた。正式発表を迎えたことについて開発者は、「コードネーム呼び」卒業を喜んでいるようだ。海外メディアPCGamerが報じている。
『ウィッチャー』シリーズは、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキ氏の小説シリーズを題材とするアクションRPGで、CDPRが開発を手がけている。これまでには3つのナンバリング作品が展開されており、架空のファンタジー世界を舞台に、魔物退治の専門家ウィッチャーであるゲラルトの物語が繰り広げられてきた。
『ウィッチャー4』はそんな『ウィッチャー』シリーズの新作で、「The Game Award 2024」に正式に『ウィッチャー4(The Witcher IV)』として発表された。同作ではシリが主人公を務める。また同作はUnreal Engine 5を用いて開発され、今後新三部作として展開されることが明かされている(関連記事)。
今回海外メディアPCGamerは、『ウィッチャー4』の発表トレイラー公開にあわせ、CDPRのVP(ヴァイスプレジデント)を務めるSebastian Kalemba氏、エグゼクティブプロデューサーであるGosia Mitręga氏にインタビューを実施している。Mitręga氏によると、本作の主人公をシリとすることについては『ウィッチャー3』の開発中にすでに決められていたという。『ウィッチャー』シリーズの「新たな始まり(a new beginning)」となることを意図した主人公交代だったようだ。
またMitręga氏は『ウィッチャー4』をもうコードネームで呼ばなくてよい、と喜びを交えつつ語った。本作は2022年3月に新作開発の表明とともに、その存在が明かされた(関連記事)。発表時点では単に『ウィッチャー』新作としか明かされていなかった。のちの2022年10月にはコードネーム「Polaris」の名が発表されるも、正式名称は不明であった(関連記事)。それが今回の正式発表によって正式に『ウィッチャー4』と呼ばれることとなったわけだ。
またKalemba氏は「Polaris呼びに慣れてしまっていた」として、もうPolarisと呼ばないように気をつけなければ、と決意を表明している。それまで2年ほど「Polaris」の名を冠していたために、うっかり“Polaris呼び”してしまうこともありえるだろう。
なお『ウィッチャー4』については、単に「The Witcher IV」のみの名づけ。『ウィッチャー2』の「Assassins of Kings」や『ウィッチャー3』における「Wild Hunt」といったサブタイトルは現時点ではつけられていない。『ウィッチャー4』についても、過去作などのようにサブタイトルがつけられるのかという点も注目されるところかもしれない。
『ウィッチャー4』はCD PROJEKT REDにより現在開発中だ。