クトゥルフオープンワールド『The Sinking City』リマスター版発表、UE5で再構築され蘇る。なんと無料アプデで提供へ

Frogwaresは3月31日、『The Sinking City』のリマスター版を発表した。「クトゥルフ神話」の世界観をもとにする探索型アクション・アドベンチャーゲームだ。

デベロッパーのFrogwaresは3月31日、探索型アクション・アドベンチャーゲーム『The Sinking City』のリマスター版を発表した。既存のPC/PS5/Xbox Series X|S版向けに無料アップデートを通じて提供される。配信日は未定。

本作は、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが手がけた「クトゥルフ神話」の世界観をもとにする作品だ。1920年代のアメリカ・マサチューセッツ州に位置する架空の街を舞台に、主人公の私立探偵が謎の調査をおこなう。

*PS5向けオリジナル版のトレイラー


『The Sinking City』の舞台となる街オークモントは、謎の水位上昇による大規模な浸水被害に見舞われ、さらに幻影に取り憑かれた人々による集団狂気事件が発生。この街を訪れた私立探偵チャールズ・リードは、事件の真相や水位上昇の謎について調査することとなる。

本作にてプレイヤーはメインクエストのほか、街の各所で出会うNPCから請け負うサイドクエストもこなしながら物語を進めていく。オークモントの街は、7つの地域で構成された広大なオープンワールドとなっており、探索して聞き込みや現場の調査をおこなうのだ。チャールズは特殊な能力を持ち、現場に残された物証などから事件当時の状況などが可視化され、これを元に新たな証拠を追う流れとなる。その中では異形の怪物にも遭遇し、正気を保ちながら立ち向かわなければならない。

オリジナル版
リマスター版


本作は2019年に発売され高評価を獲得。2021年にはPS5/Xbox Series X|S版もリリースされ、この際にネイティブ4K解像度や60fpsでのプレイに対応したほか、ライティングやテクスチャなどビジュアル面の改善も実施された。そして今回発表されたPC/PS5/Xbox Series X|S版向けリマスターでは、ビジュアルがさらにアップグレードされるという。

本作は元々Unreal Engine 4で制作されていたが、リマスター版はUnreal Engine 5にアップグレードして再構築。4K解像度のテクスチャが導入され、マップやオブジェクトのディテールが向上するほか、反射表現も向上する。本稿には、オリジナル版と比較できるスクリーンショットを掲載している。また、いわゆる超解像技術であるDLSS/FSR/TSRをサポートするほか、フォトモードの追加や、ユーザーから要望のあったQoLの改善なども実施されるとのことだ。

リマスター版は、既存のPC/PS5/Xbox Series X|S版向けに無料アップデートを通じて提供され、起動時にオリジナル版とリマスター版が選択可能になる予定。アップデートの配信日は後日発表される。なお、本作のPS4/Xbox One/Nintendo Switch版向けには提供されない。

オリジナル版
リマスター版


ちなみに、開発元Frogwaresは続編『The Sinking City 2』を開発しており、現在Kickstarterにてクラウドファンディングを実施中。開始から2時間で初期目標金額10万ユーロを突破し、本稿執筆時点で約4800人から約44万ユーロ(約7000万円)を集める成功を収めている。同作は2025年内に発売予定だ(関連記事)。

『The Sinking City』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S向けに配信中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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