『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて「ありえない3人集合写真」が注目浴びる。ひとりは偽物
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、ゲーム本編では見ることのできない3ショットを撮影したとする報告が、Reddit上で話題となっている。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、ティアーズ オブ ザ キングダム)にて、ゲーム本編中ではお目にかかれない組み合わせでの“3ショット”を無理やり作り上げたと、Redditユーザーが報告。大きな注目を集めている。
『ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、ブレス オブ ザ ワイルド)の続編にあたる。新作となる本作では、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がってしまったり、空から謎の遺跡群が落ちてきたりするなか、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。
そんな本作について海外掲示板Redditで、プルア、パーヤ、ゼルダの3ショットを撮影できた、とする報告がmaxguy274氏より寄せられた。これを海外メディアGamesRadar+が取り上げ、広く話題となっている。
投稿を確認すると、プルア、パーヤ、ゼルダが横並びで画面に収まっていることがわかる。マイホームにて写真を飾っていることもあり、合成などでもなさそうだ。
写真だけを見ると自然に3人が集まったように見えるものの、本作では通常のプレイにおいてこの3人が揃うことはまずない。ゼルダ姫に作中で会うことはほとんどないし、パーヤは本作ではインパからカカリコ村の村長の座を継いでおりそもそも村を出ない。そしてプルアは基本的にハイラル中央部にある監視砦にいる。加えてこれらのNPCはある程度移動はするものの、村などを超えて移動をするわけではないため、3人が横並びになって揃うことは通常のプレイでは考えにくい。
ところがmaxguy274氏はModや改造などは用いていないという。代わりに、本作の要素「ウルトラハンド」を用いてNPCを“収容、移動”できるグリッチを利用しているそうだ。
“NPC収容装置”の作り方としては、まず「ゴーレム製造房」の右脚の蔵にあるエレベーターのようなギミックの柵を分解し(関連記事)、籠のように組みなおす。そしてNPCを収容した後に飛行できるよう、柵の周囲に扇風機をつけ、操縦桿を取り付けると装置は完成。maxguy274氏は“NPC収容装置”を使い、12個の「大きなゾナウエネルギー」を消費し、3時間かけてプルアとパーヤをゼルダのもとまで運んだそうだ。なお消費時間の大半は、同氏の満足いくポーズを取らせるために費やされたという。

ちなみにこのゼルダは本物のゼルダではなく、イーガ団がゼルダに変装した姿だ。この“偽ゼルダ”とはミッション「ゼルダ姫誘拐事件!?」にて登場し、ミッションクリア後も始まりの台地にて遭遇可能。maxguy274氏の写真の撮影場所は始まりの台地と見え、そこまでプルアとパーヤを連れてきたのだろう。そのため、実際にはプルア、パーヤ、ゼルダの3ショットではなく、実質的にはプルア、パーヤ、イーガ団員の3ショットといえる。しかし正体を現すまでは本物のゼルダと見分けがつかない状態であり、「記念写真用の代役」としてはちょうどいいかもしれない。
なお“NPC収容装置”についてはmaxguy274氏が考案者というわけではなく、コミュニティでは以前より報告されていたテクニックだ。本作では2023年5月の発売以降、グリッチもまじえて多種多様な発明品が生み出されてきた。世界中のコミュニティで隅々まで研究され共有されてきたこともあり、今回のような一風変わった遊びにも繋がっているのだろう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch/Nintendo Switch 2向けに販売中だ。