『スーパーマリオ64』RTAの5冠王者が「記録が全然破られないので新記録に賞金を出す」と宣言。でも自分で次々と更新してしまう

新たな世界王者の誕生が期待されていたが、その後さっそく自身で次々と記録を更新している。

スーパーマリオ64』のRTA走者のSuigi氏は2月9日、自身が樹立した5つの世界記録に対して賞金をかけることを発表した。新たな世界王者の誕生が期待されていたが、その後さっそく自身で次々と記録を更新している。

Suigi氏はカナダ出身のRTA走者だ。2020年より活動を始め、世界記録を続々と出しコミュニティを席巻。本稿執筆時点では、『スーパーマリオ64』の主要カテゴリである120枚・70枚・16枚・1枚・0枚の5部門すべてで世界記録を保持している。2023年3月に16枚RTAにて14分35秒500という記録を出した際には、「16 star is dead(16枚は死んだ)」との名言を残したことでも有名だ。

Image Credit: Suigi on YouTube

そんなSuigi氏は、2月9日に動画を公開。同氏は自身が5部門のすべてで1位に輝くまでの経緯を説明しつつ、最近では世界記録を持っている人物に変化がないことに言及。記録に近づくプレイヤーは出るも超えることはできず、同氏の全カテゴリ制覇の状況は現在15か月継続。走者や視聴者の関心が薄れてきているとの考えを述べた。同氏はこれを「the five of five curse(5分の5の呪い)」と表現しており、圧倒的な記録を打ち立てた張本人として真剣に悩んでいるのかもしれない。

そこで、同氏は5つの記録のうちいずれかを破ったプレイヤーに対して、ポケットマネーから1000ドル(約15万円)の賞金を出すと発表。賞金の導入によって、記録の更新が停滞する『スーパーマリオ64』RTAコミュニティに新たな風を吹かせたいといった狙いがあるのだろう。なお同氏その後、ユーザーからの寄付によって集めた資金で最大1万ドルまで賞金を増額することを公表。現時点では約8000ドル(約120万円)まで集まっている模様だ。

そうして新たな世界記録が打ち立てられることが期待されるなか、2月15日になんとSuigi氏本人がさっそく記録を更新。70枚カテゴリにて、自身の世界記録を約3秒縮める46分23秒を出した。Xでは賞金を自分が受け取れないことを残念がる反応も見せていた。

しかしSuigi氏の勢いは止まらない。本日2月18日におこなった配信でのプレイにて、70枚カテゴリでさらに世界記録を10秒以上も更新する46分11秒という大記録を打ち立ててしまったのだ。同氏は前回のプレイでミスのあった「スノーマンズランド」も順調に突破して20秒以上のリードを作ることに成功。最後にはスター取得と同時に無言の涙も見られた。同氏は配信の後語りにて、プレイ中のストレスから解放されてか、思わず泣いてしまったと話している。

なお同氏はXにて、またしても賞金を受け取れないことを残念がりつつ、「THE $8000 BOUNTY HAS LIT A FIRE UNDER ME(8000ドルの賞金に発破をかけられた)」と述べている。賞金を設けたことがきっかけとなって、自身のモチベーションにも火が付いているのだろう。とはいえ、ますます記録更新のハードルが上がっていく本末転倒な状況ともいえるかもしれない。

世界記録を全カテゴリで総なめにするRTA走者によって賞金が用意されるも、王者自らが更新するばかりといった状況には、さっそく注目が集まっているようだ。とはいえ、5冠に輝いてもなお、自身の記録の更新をひたむきに続けるSuigi氏の姿勢には、ほかの走者も賞金以上の刺激を受けるかもしれない。賞金を獲得するプレイヤーはいつ現れるのか注目したい。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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