『サブノーティカ2』2026年にリリース延期決定、“開発元トップ交代劇”の直後に。ただし出来栄えには自信あり
KRAFTONは7月10日、海洋惑星オープンワールドゲーム『サブノーティカ2(Subnautica 2)』の早期アクセス配信を2026年に延期すると発表した。

KRAFTONは7月10日、2025年内に予定されていた『サブノーティカ2(Subnautica 2)』の早期アクセス配信を2026年に延期すると発表した。
本作は、海洋惑星オープンワールドゲーム『サブノーティカ』シリーズの最新作だ。開発を手がけるのは、KRAFTON傘下となったUnknown Worlds。本作ではこれまでのシリーズの舞台であった4546Bとは異なる新たな惑星が舞台となる。シリーズ作品として初めてマルチプレイが実装。最大4人プレイが可能で、クロスプラットフォームにも対応する見込みだ。
そんな本作について今回、今年中に予定されていた早期アクセス配信が2026年に延期となることが告知された。本作の開発においてはコミュニティを対象とした非公開のプレイテストが実施されていたという。フィードバックにおいてはゲームの全体的な方向性についてはポジティブな意見が得られたものの、リリース前に改善すべき部分がいくつかあることも判明。少しだけ追加の開発期間を確保するという判断がとられることになったそうだ。さらなるバイオームや生物、ビークルのアップグレード、装備の追加やストーリーの拡充などもおこなわれる見込みとのこと。
またゲームの方向性や開発チームに変化はなく、品質には自信があるそうだ。本格的なゲームプレイ映像も初披露されており、海洋探索や建築、マルチプレイなどの様子を垣間見ることができる。なお今後数か月のうちにさらに多くの情報が公開される予定とのこと。開発状況やコンテンツ、映像が公開されていくそうで、ファンへのサプライズも用意されているという。
なお本作の開発元Unknown Worldsでは先日、CEOを含む3人のリーダー陣が退任し、新たなCEOとしてStriking Distance StudiosのCEOであるSteve Papoutsis氏が就任。同氏がスタジオの全体的なマネジメントのほか、クリエイティブディレクションも担うことを明かしていた(関連記事)。
突然のリーダー陣離脱によりコミュニティに動揺が広がる中で、退任したスタジオクリエイティブディレクターのCharlie Cleveland氏が声明を公開(関連記事)。今回の出来事は衝撃的(quite a shock)なものだったと述べていた。KRAFTON側はCleveland氏らには引き続き本作の開発に携わってもらうことを望んでいたとも伝えているものの、最終的に同氏らはスタジオを去ることとなったようだ。なお同氏は『サブノーティカ2』はすでに早期アクセス配信を開始する準備ができており、ファンにプレイしてもらえる状態だともコメント。そして、リリースの判断はUnknown Worlds側でおこなえるものと考えていたが、決定権はKRAFTONにあったと伝えていた。
ただCleveland氏もKRAFTON側もリーダー陣の離脱の理由については明言しておらず、具体的な原因は不明。今回の延期発表を見るに、早期アクセス配信開始のタイミングについて同氏ら旧リーダー陣とKRAFTONとの間で意見の相違があった可能性もありそうだ。結果として本作はリリースまでにさらにブラッシュアップされる判断がとられる模様。人気作の待望の続編ということもあり、早期アクセス配信とはいえ一定の品質・ボリュームでリリースする狙いもあるのかもしれない。
『Subnautica 2(サブノーティカ2)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに2026年に早期アクセス配信予定だ。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。