Valveが運営するSteamにて、ユーザーレビューにおける「ふざけたレビュー」を非表示にする機能実装の兆しがあると、海外掲示板にて報告されている。
今回ユーザーによる報告があがったのは、RedditのSteam関連コミュニティ/r/Steamだ。同掲示板に寄せられた投稿では、Steamストアページのユーザーレビューセクションに目新しい要素があるとして、スクリーンショットが紹介されている。
同投稿では、ユーザーレビューの「表示」タブに、「新たな有用度システム(new helpfulness system)」を利用するかどうかのチェックボックスが追加されている様子がわかる。これは、なんらかの基準でレビューの有用度を判定し、基準を満たさないレビューを非表示にするようなシステムのようだ。スクリーンショットでは、「最も参考になったレビュー」およびサマリービューにのみ、この機能が適用されると記述されている。
投稿者によれば、この機能をONにしたところ、ネットミームの投稿やいわゆる“釣り”のようなレビューが非表示となったとのこと。機能詳細に案内するリンクも表示されていたものの、クリックするとページが存在しなかったとのこと。また、別のユーザーからも、この新要素が確認できていた様子だ。この新機能にまつわる表示は、現在非表示となっている。Valveによる一時的なA/Bテストや、誤って機能を一部開放したなどの事情が考えられそうだ。
今回の投稿は、2200件を超える投票(Upvote)を集めるなど注目が寄せられている。コメント欄でも盛んに議論がなされており、大筋では「レビューを探す際に、ネットミームなどの投稿が邪魔だった」として同機能を歓迎する声が目立つ状況だ。
Steamユーザーレビューにおける「ふざけた投稿」については、以前よりゲーム開発・販売側から苦言を呈されてもいた。ゲームの内容と関係ない、ウケ狙いのいわば“大喜利”のような不評レビュー投稿がなされ、作品の売上などに悪影響を与えうるとの指摘だ(関連記事)。
今回の新機能が一体いかにして「有用なレビュー」を判断するのか、好評率表示やステータスに影響を与えるのかも不明。そもそも、今後実装されるかも不透明である。しかし、作品と無関係なレビュー投稿や、ネットミーム投稿に対して、Valveが関心を寄せている様子がうかがえる。今後同機能が正式に実装されるかどうか注視したい。