Steamの2024年売上上位にいきなり『Path of Exile 2』が食い込む。意外なゲームも多めの「2024年 年間ベスト」公開

Valveは12月24日、「2024年 年間ベスト」を公開した。Steamでの1年間の売上上位ゲームや、もっともプレイされたゲームなどをまとめた毎年恒例のレポートだ。

Valveは12月24日、「2024年 年間ベスト」を公開した。Steamでの1年間の売上上位ゲームや、もっともプレイされたゲームなどをまとめた毎年恒例のレポートだ。データの集計期間は太平洋時間の2024年1月1日から2024年12月15日までとのこと。なお、本レポートでは各タイトルの具体的な収益などは公開されていない。また本稿に掲載したタイトルリストは順位による並びではない点には留意されたい。

「2024年 年間ベスト」では、売上上位/新作/最もプレイされたゲーム/Steam Deck/コントローラ/VRの6つのカテゴリ分けが実施。各カテゴリでは、タイトルがプラチナ(1~12位)/ゴールド(13~24位)/シルバー(25~50位)、そしてカテゴリによってはブロンズ(51~100位)を加えた4つのグループに分類されている。

たとえば2024年の総収益に基づく「売上上位」カテゴリのプラチナには、昨年から引き続き『バルダーズ・ゲート3』のほか、『Counter-Strike 2』『PUBG: BATTLEGROUNDS』『Apex Legends』といった基本プレイ無料のライブサービスゲームがランクイン。一方でそのほかの顔ぶれは大きく変わっており、ほかには『パルワールド』や『黒神話:悟空』など話題作のほか、DLCが発売された『エルデンリング』も2年振りにプラチナ入りしている。『HELLDIVERS 2』や『Warhammer 40,000: Space Marine 2』といった買い切り型の新作ライブサービスゲームもランクインしている。

ちなみに12月に早期アクセス配信されたばかりの『Path of Exile 2』は、早くもゴールド入り。早期アクセス配信は有料のサポーターパック購入者向けにおこなわれており、相当な売れ行きを見せているようだ。


また総収益に基づく売上上位のゲームは、今年発売の「新作」に絞ったカテゴリも用意されている。2024年にリリースされたすべてのゲームを対象に、リリースから最初の2週間の収益に基づいて上位が選出されているとのこと。プラチナ区分の一部タイトルは売上上位カテゴリと重複するものの、こちらでは『ドラゴンズドグマ 2』や『マナー・ロード』といった作品もプラチナ区分に名を連ねている。

またこちらでは集計期間が限定されていることもあり、リリースされたばかりの作品もプラチナ入り。先述の『Path of Exile 2』のほか、11月に発売された『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』が並んでいる。それぞれ人気シリーズの続編であり、大きな売上を見せたようだ。


「最もプレイされたゲーム」のカテゴリについては、ピーク時の同時接続プレイヤー数をもとに集計されている。ただし無料配布や週末フリープレイなどのイベントによる、一時的な急増は除外されているとのこと。『パルワールド』『HELLDIVERS 2』など先述のカテゴリと被るタイトルもありつつ、12月にリリースされた基本プレイ無料シューター『マーベル・ライバルズ』も名を連ねている。ちなみにプラチナの基準について昨年はピークプレイヤー数30万人以上となっていたところが、今年は45万人以上に基準が引き上げられた。Steamのユーザーベースが増加していることも伺える。


そして「Steam Deck」カテゴリでは、Steam Deckで最もプレイされたゲームも紹介。互換性が確認済みまたはプレイ可能のタイトルを対象に、Steam Deck上でのデイリーアクティブプレイヤー数に基づいて選出されている。昨年からの顔ぶれの変化もみられ、『パルワールド』や『Balatro』といった新作のほか、今年3月に大型アップデートがおこなわれた『Stardew Valley』もランクイン。また実写ドラマが配信されたことからか『Fallout 4』が名を連ねていたり、続編となる『Hades II』が早期アクセス配信開始された『Hades』もプラチナ入りしていたりと、シリーズの新展開にあわせて人気を高めたとみられる作品もある。


また今年の年間ベストでも「コントローラ」カテゴリや「VR」カテゴリが用意されている。たとえば「コントローラ」カテゴリでは昨年になかったタイトルとして、『Forza Horizon』シリーズや『Euro Truck Simulator 2』がプラチナ入り。昨年もゴールドやシルバーカテゴリに入っていたものの、人気を大きく高めたようだ。このほか今年のゴールド・シルバーカテゴリではドライブ・レーシング系ゲームが存在感を増しており、あるいは集計対象となるハンドルコントローラが拡大されたのかもしれない。

「VR」カテゴリは多くのタイトルが昨年と重複するものの、2023年12月にリリースされた『Arizona Sunshine 2』が新たにプラチナ入り。ゾンビアポカリプス世界で派手なアクションを駆使して戦う、協力プレイ対応ゲームだ。またドラマ配信効果か『Fallout 4 VR』も5年振りに名を連ねている。

なおSteamの「2024年 年間ベスト」のページでは、ゴールド以下のグループにランクインしたタイトルも公開中。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。また、Steamでは日本時間2025年1月3日3時までウィンターセールが実施中だ(関連記事)。このランキングを参考にして作品を選ぶのもいいだろう。

【UPDATE 2024/12/24 13:40】
「新作」カテゴリの集計基準などを追記

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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