『Stardew Valley』開発者、ついに「牧場」になる。肖像牧場
『Stardew Valley』プレイヤーが、同作開発者のEric Barone氏の“牧場”を作ったと報告。大きな話題となっている。

ConcernedApeことEric Barone氏が手がける『Stardew Valley』にて、ユーザーがBarone氏の“肖像画”を作成したようだ。Redditの『Stardew Valley』コミュニティr/StardewValleyにて投稿され、6万ものupvoteを集め話題となっている。GamesRadar+などが取り上げている。
『Stardew Valley』は、寂れた町を復興する牧場経営シミュレーションゲームだ。同作は2016年にPC向けにリリースされ、コンソール/モバイルの各プラットフォームに展開されてきた。舞台となるのは自然豊かなスターデューバレー。プレイヤーは祖父が遺した土地を復興するため、農業や採掘、ダンジョン探索などをこなし、村の人々と交流しながら、牧場主として暮らしていくことになる。2024年12月時点で売上4100万本を突破している、大ヒット作品だ(関連記事)。
本作を手がけるのは、Eric Barone氏。メディアインタビューなどで顔を出すこともあり、同氏に出会ったというファンの報告も時おり見られる人物だ。今回RedditユーザーのStillow氏は、 そんなBarone氏の巨大な肖像画をゲーム内で作成したと報告。たちまち投稿は話題となり、本稿執筆時点でupvote(高評価)は約6万にものぼり、600件以上のコメントが寄せられる盛況を誇っている。
Stillow氏は今回Barone氏の肖像画を作った理由について、ぼんやりと2日ほど作業がしたかったことと、『Stardew Valley』を生み出し、ゲームに貢献してくれたことへの感謝の意を示す意図があったとしている。そしてStillow氏はマップ拡張Modやアイテムスポナーなどの各種Modを活用しつつも、基本的には手作業で素材を敷き詰めていったそうだ。立案から完成まで、約20時間もかかったという。
なお制作過程については、YouTube上でタイムラプス動画の形式で公開されている。動画では区画整理用に用いている道のようなブロックや、グラデーションのサンプルとして複数のブロックが並べて置かれている様子などが垣間見える。Stillow氏によれば綿密なプランがあって実行に移したわけではなく、いくつかのクラフトアイテムを用いてグラデーションを作り、とにかく作成してみたとのこと。ぶっつけ本番だったようだが、見事な色使いで陰影のグラデーションが表現されている。ただじっくりとアップで見てみると、箱や像など、作中のさまざまなオブジェクトが敷き詰められていることがわかるだろう。
なおGamesRadar+がStillow氏にインタビューをしたところでは、もともとStillow氏はモバイル版をプレイしていたところ、最近PC版に移行したそうだ。そこでModの幅広さやPC版の入力の正確さなどに気づき、今回のプロジェクトを実行するに至ったとのこと。
ところでBarone氏といえば、たびたびファンへの感謝や本作への愛着を伝えてきた人物でもある。一時は本作のアップデートを中断して新作『Haunted Chocolatier』を開発することに抵抗感を覚えるほどだったという(関連記事)。同氏が長年『Stardew Valley』に向けて手厚いサポートやアップデートを実施してきたこともあり、ファンからも改めて同氏への感謝が示されている格好だ。
ちなみにBarone氏は、新作『Haunted Chocolatier』の開発が停滞していることを受けて、一度『Stardew Valley』の更新作業からきっぱり離れる予定であると語っていた(関連記事)。とはいえBarone氏は『Stardew Valley』のアップデートを打ち切ると発表したわけではなく、むしろ一生アップデートを続けていく可能性さえあるとも伝えている(関連記事)。本作についての続報は先の話となりそうだが、その時にはまた変わったかたちでBarone氏への感謝を形にするプレイヤーも現れるかもしれない。
『Stardew Valley』はPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)/Xbox One/Nintendo Switch/iOS/Android向けに配信中。