『S.T.A.L.K.E.R. 2』初の大型アプデで1800項目以上の超大改修実施。NPC勢力が活き活き動き回る目玉システム「A-Life」の修正などてんこ盛り

GSC Game Worldは12月4日、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』に向けてパッチ1.1を配信した。「A-Life」の修正など、多種多様な修正・調整が施されている。

デベロッパーのGSC Game Worldは12月4日、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』(以下、S.T.A.L.K.E.R. 2)に向けてパッチ1.1を配信した。1800項目以上の不具合修正・調整がおこなわれており、「A-Life」に向けても第1段階となる修正が施されている。

本作は、サバイバル・ホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの最新作だ。主な舞台となるのは、チョルノービリおよびその周辺の立入禁止区域「ゾーン(The Zone)」だ。プレイヤーはストーカー(S.T.A.L.K.E.R.)と呼ばれる、一攫千金を狙う者たちのひとりとなって、貴重なアーティファクトなどを求め危険地帯に飛び込んでいく。プレイヤーは凶暴なミュータントや「アノーマリー」と呼ばれる存在などのほか、武装した派閥間の争いも切り抜けつつ、広大なオープンワールドを探索していくのだ。

今回本作に向けて配信されたパッチ1.1は本作にとって初の大型パッチとされており、1800項目以上の不具合修正・調整が実施。なかでも大きな項目が「A-Life」の修正だ。「A-Life」とは、ゾーンにいる敵クリーチャーやNPCたちの行動がシミュレートされるシステム。それぞれが縄張りを巡って争い、新しい場所を占領したり、より安全な地域に撤退したりする仕組みとなっている。勢力がダイナミックに活動することでゾーンの各地の状況が予測不可能となるシステムであり、シリーズの持ち味となっていた。

『S.T.A.L.K.E.R. 2』においては進化版となる「A-Life 2.0」が採用されることが謳われていたものの、不具合により想定どおりに機能していない状況だったという。かねてより修正に取り組まれていることが伝えられており、今回その第1弾となる修正がおこなわれたかたちだ。

修正によって、プレイヤーはA-Lifeによって動き回るA-Life NPCと、これまで以上に頻繁に遭遇するようになっているとのこと。またA-Life NPCがプレイヤーから見える距離も大幅に延長されているという。また最適化の不具合によりプレイヤーが視認できる範囲外ではA-Life NPCが存在できない問題も修正。これによって、視認できない範囲のA-Life NPCが、時間経過と共に目標に向かって進み続けるようになる。そのため遭遇したA-Life NPCと同じ方向に進めば、過去に出会ったNPCとふたたび遭遇するといった体験も可能となるそうだ。

このほかA-Life NPCのテリトリーが拡大し、敵やミュータントを積極的に攻撃するようになる調整も実施。A-Life NPCのグループの派閥や人数が多様になる調整もおこなわれている。A-Life NPCの存在感が大きく増していることだろう。

ほかにも先述のとおり1800以上の項目が修正・調整されており、その内容は多岐にわたる。詳細は公式パッチノート(英語)を確認されたい。

本作は先月11月21日にリリースされ、複数回のアップデートを重ねてさまざまな問題が修正・調整されてきた。11月29日に実施されたパッチ1.0.1でも650項目以上が修正・調整されたことで注目されていたが、今回はそれを大きく上回る大型アップデートにより、年末年始直前に持ち味となる「A-Life」の問題解消がおこなわれた格好だ。さらに活き活きとしたゾーンでの冒険を楽しんでみるのもいいだろう。

『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに販売中だ。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。また本作Steam版はSteamウィンターセールの対象となっており(関連記事)、各種バージョンが定価の10%オフで販売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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