期待のデッキ構築ローグライク『Slay the Spire 2』、来年3月“木曜日”に早期アクセス配信延期。開発元は「今度は絶対間に合う」と自信示す
Mega Critは9月12日、『Slay the Spire 2』の早期アクセス配信を2026年3月に延期すると発表した。

Mega Critは9月12日、『Slay the Spire 2』の早期アクセス配信を2026年3月に延期すると発表した。当初は2025年内に予定されていたものの、さらにブラッシュアップをおこなうための決断だという。
『Slay the Spire 2』は、デッキ構築ローグライクカードゲーム『Slay the Spire』の続編だ。『Slay the Spire』は2017年にSteamにて早期アクセス配信開始、2019年に正式リリースされた作品。のちにPS4/Xbox One/Nintendo SwitchおよびiOS向けにも展開されている。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で16万件以上が寄せられ、うち97%とする「圧倒的に好評」ステータスを記録。高い人気と評価を獲得し、多くの後発作品にも影響を与えたゲームだ。

新作『Slay the Spire 2』でも塔(Spire)が舞台となるが、以前とは様変わりしており、新たな敵・イベント・宝物が待ち受けているという。また前作から続投するアイアンクラッドやサイレントに加えて、新クラス「The Necrobinder」も登場。さらに既存のクラスにも新たな効果が備わることが示唆されている。ちなみにゲームエンジンには開発当初Unityが使用されていたが、後にGodotが採用されている(関連記事)。
本作は2024年4月に発表され、当初は2025年内の早期アクセス配信予定と告知されていた。一方で今回、配信が2026年3月に延期となることが発表された。配信日は秘密の木曜日(secret Thursday)とのことで、3月5日・12日・19日・26日のいずれかで予定されているようだ。
延期については深刻な理由があるわけではなく、“あったら面白いアイデア”を提案しすぎたり、チームメンバーにちょっとした個人的な都合があったりといった理由が挙げられている。結果として、チームが定める基準を満たすにはゲームをさらにブラッシュアップする必要があると判断されたという。チーム内では具体的な日付をすでに設定しており、確実に間に合わせられる自信があると説明されている。

なお前作『Slay the Spire』の早期アクセス開始時点、そして最終的なバージョンと比べても、『Slay the Spire 2』の早期アクセス版にはさらに多くのコンテンツが含まれているという。開発チームとコミュニティが期待する早期アクセス作品としての基準を満たすべく、磨き上げられているようだ。
また今回のニュースでは新要素「Alternate Acts」も紹介。アンロックすると新たなActに入るたびに、2つのアクトのうちどちらかがランダムで選ばれる仕組みだという。例としてAct 1aは生い茂った廃墟の「Overgrowth」であるのに対し、Act 1bはぬかるんだ水路の「Underdocks」になることが示された。環境、敵、イベント、ボスなどが大きく異なり、プレイの多様性が大幅に増すそうだ。Act 2bと3bは早期アクセス配信中のアップデートで実装が予定されており、Alternate Actsによって単純計算でコンテンツ量が2倍になると想定されているとのこと。
大きな期待を受けるなかで延期が告知された『Slay the Spire 2』。新要素が大量に用意されることも伝えられており、早期アクセス配信時点でかなりのボリュームになることも延期の背景としてあるようだ。今後もSteamの本作ニュースでは開発状況やコンテンツが紹介されていくとのこと。続報にも注目しておこう。
『Slay the Spire 2』はPC(Steam)向けに2026年3月のいずれかの木曜日に早期アクセス配信開始予定だ。
【UPDATE 2025/9/12 10:57】
ゲームエンジンに関する説明を修正