工場構築ローグライト『ShapeHero Factory』本日正式リリース、Switch・PS5版も明日リリース。工場ライン構築の“気持ちよさ”が詰まった高評価ゲーム、大幅アプデで遊びがいアップ

アソビズムは9月17日、『ShapeHero Factory(シェイプヒーローファクトリー)』Steam版を正式リリースした。PS5/Nintendo Switch/Nintendo Switch 2版も明日9月18日にリリース予定となっている。

アソビズムは9月17日、『ShapeHero Factory(シェイプヒーローファクトリー)』Steam版を正式リリースした。アップデートによって、合成専用設備やアセンションの拡張、研究の大幅な再調整などが実施されている。もともと9月18日に正式リリース予定となっていたが、1日前倒しで正式リリース。9月18日には、PS5/Nintendo Switch/Nintendo Switch 2版もリリース予定となっている。

『ShapeHero Factory』は、工場の生産ラインの効率化でユニットを大量生産して敵に立ち向かう、工場構築ローグライトタワーディフェンスゲームである。本作の舞台では、魔導書に封じられし大災厄が復活しようとしていた。魔導書の奥深くに存在する大災厄と戦うには、魔法のスクロールより生まれる小さなヒーローたちの力が必要不可欠である。そこでプレイヤーは妖精ミニオンたちの力を借りて、小さなヒーローたちを大量生産。工場の生産ラインの構築によって災厄を撃退する、机の上での小さく大きな戦いが繰り広げられる。

本作でプレイヤーは、制限時間内に生産ラインを構築して、災厄と戦うための戦力を用意する。工場パートでは、マップ上にモチーフと呼ばれる□や◯いった図形や、インクといったリソースが点在している。対応した設備を配置してリソースをベルトコンベアで運び、キャンバスで組み合わせるとユニットなどが生産可能。たとえば〇と△を組み合わせると人間、人間に□を組み合わせると盾兵になる。設備の設置コストとなるマナも考慮しつつ、効率的な生産ラインを作り上げるのだ。

制限時間が経過すると、タワーディフェンス風に表現された災厄との戦いが始まる。戦闘中は、プレイヤーが介入できる要素は限られており、工場パートでの準備が勝敗を左右する。またゲームプレイ中にはランダムに提示される中から、新しいレシピや研究ツリーが入手可能となっており、工場でできることが徐々に増えていく。本作ではランダムな状況にあわせて効率的な工場を作り上げて、災厄に立ち向かっていくわけだ。要素としては、特性の異なるプレイヤーキャラクターやより難易度のアセンション、恒久的な強化要素なども搭載されている。

本作はPC(Steam)向けとして、2024年11月に早期アクセス配信が開始された。記事執筆時点では、Steamのユーザーレビューにて674件中87%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。プレイヤーからは、毎回異なる状況の中で効率的な工場を作り上げる、ローグライトと工場ゲーム序盤の生産ライン構築を組み合わせたような遊びなどから評価されてきた。効率的な生産ラインを組み上げられた時の気持ちよさや、状況にあわせたラインの構築といった体験が待っているわけだ。

今回はそんな本作のSteam版が、正式リリースを迎えた。8月時点ではコンソール版と同じく9月18日に正式リリース予定とされていたため、1日前倒しとなる。Steam内のニュースによると、頑張って開発を進めていたところ、リリース日が早められそうだったため、Steam版は1日前倒しでの正式リリースが決定となったそうだ。また正式リリースにあわせて配信されたver.1.0.0では、いくつかの新要素なども登場する。

まず早期アクセス中のフィードバックをもとに、既存の要素へ調整や変更が加えられた。研究ツリーは使用状況や意見をもとに大幅な再調整がおこなわれている。新規研究1種類の追加と、変更調整が11種類の追加、調整して良くならないと判断された研究1種類の削除が実施。一般研究については、使いにくいといったフィードバックの寄せられていた研究が調整されている。たとえば「汎用技術開発」には、快速ブリッジコンベアや特急ブリッジコンベアが追加されているそうだ。新規レリックの大量追加や既存レリックの削除・統合・調整、ハプニングの全面リニューアル、余った知識ポイントを有効活用できる仕組みも登場。正式リリースにあわせて、大幅なバランス調整がおこなわれたわけだ。

また新コンテンツとして、通常モード中に試練を突破するとプレイ可能になる新たな挑戦の場「EXステージ」が追加。さらなるアセンションの追加やアセンション全体のバランス調整や、キーンを消費してアイテムが購入できるショップの追加が実施。合成専用となるヒーローやスペルのレプリカが生産可能な設備も追加されており、上位のヒーローやスペルなどを活躍させやすくなっているようだ。既存プレイヤー向けの高難易度コンテンツや要素の見直しなどにより、遊びがいが増しているのだろう。

『ShapeHero Factory』は、PC(Steam)向けに本日正式リリース。通常価格は2100円、9月25日までの期間は、リリース記念セールにより20%オフの1680円で購入できる。またPS5/Nintendo Switch/Nintendo Switch 2版は、9月18日リリース予定だ。なお本作Steam版は、現在価格が早期アクセス版から据え置きとなっている。審査の都合もあり最大10日間現在の価格のままになるとのこと。Steamへの価格変更申請が完了後に、2480円に変更となるそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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