コイン合成デッキ構築ローグライク『MATCH MINT』PC向けに公開。話題作『Dungeon Sweeper』開発者が贈る、数ぴったり合わせゲーム

ゲーム開発者せたも氏は7月29日、『MATCH MINT』を公開した。コインデッキを構築していく、ローグライク数合わせパズルゲームである。

国内のゲーム開発者せたも氏は7月29日、『MATCH MINT』を公開した。itch.ioにて、PC/ブラウザ向けにプレイヤーが値段を決めるName your own priceにて配信中。無料でもプレイ可能となっている。

『MATCH MINT』は、コインデッキを構築して絵札に書かれた数字にあわせて配置する、デッキ構築型のローグライク数合わせパズルゲームである。本作ではゲームが始まると、数枚の数字の書かれたカードが提示される。プレイヤーは、デッキからランダムに配られたコインを、書かれた数字にあわせて配置。たとえば7と書かれたカードなら、1のコイン2枚と5のコイン1枚など、合計値が7になるように置く。コインを数に合わせて置ければ、そのカードはクリア。ステージごとに規定枚数のカードをクリアすると、次のステージへと進行可能になる。ただし、カードが提示されてから3ターン以内にそのカードをクリアできないと、ダメージを負ってしまう。本作ではダメージを負わないように気をつけながら、デッキからランダムに配られたコインを使って、カードの数字を作っていくのだ。

ゲームが進んでいくと、大きな数字のカードや奇数/偶数コインを含んで数を作らなくてはならないカードなども登場する。初期のデッキでは100以上のカードなど大きな数字への対応は難しい。そこで本作には、ステージ間にコインデッキの構築フェーズが用意されている。

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構築フェーズではコイン2枚の入手か、2回分の合成ができる。シンプルな数字の書かれたコイン以外に、カードの数字を下げる割引シールや、コインの数値を2倍や5倍にする倍率コイン、目標数値の範囲をコインの数値分広げるレンジコインなど、特殊なコインも登場。合成では、同ランクのコインの合成が可能となっており、大きな数字のコインやより強力な特殊効果のコインが作成できる。新規コインの入手と合成によって、幅広い数字へ対応できるコインデッキを構築して、ステージのクリアを目指していくわけだ。

システム面ではコインは足すだけでなく、右クリックによってマイナスへの変換も可能。3ターン以内にカードの数字を作れなかった場合、ダメージを負う代わりに、カードの数字分だけ使い捨ての幽霊コインが入手可能。ステージごとに1回だけ使用できるカードを「諦める」も含めて、対応が難しい場合には幽霊コインがステージ突破のカギになるかもしれない。コインを使って数に合わせるというシンプルなルールであるものの、幅広い数字に対応するためにはコインデッキのバランスが大事になるなど、構築しがいのあるゲームプレイが展開されている。

本作は、ピクセルアーティスト/ゲーム開発者のせたも氏が手がけている。過去作としては、『マインスイーパー』風のルールでどんどんマップを広げていく『Dungeon Sweeper』を2023年12月に公開。誰でも遊びやすい難易度になっているものの、心地よい音と共にドットで描かれたマップが広がっていくゲームプレイなどから、注目を集めていた(関連記事)。

ゲーム内のクレジットによれば、本作『MATCH MINT』はせたも氏が開発。音楽をモトクロス斉藤氏、カードデザインをシロス氏が担当。患者長ひっく氏によるフォントが利用されているそうだ。

『MATCH MINT』はitch.ioにて、プレイヤーが値段を決めるName your own priceでPC/ブラウザ向けに公開中。無料でもプレイできるが、気に入ったら自分で決めた金額を払ってみてもいいかもしれない。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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