“自分の死体が敵になる”ローグライクアクション『[REDACTED]』発表、10月31日発売へ。日本発売中止の『The Callisto Protocol』と同じ世界観、ゲームジャンルは激変


KRAFTONは8月23日、『[REDACTED]』を発表し、10月31日に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S。本作は日本語表示に対応予定。

本作は、SFローグライクダンジョンクローラーと標榜されている。開発を手がけるのはStriking Distance Studios。同スタジオはサバイバルホラーゲーム『The Callisto Protocol』を手がけたことで知られ、『[REDACTED]』も同作の世界観をベースにしたゲームになるそうだ。


『[REDACTED]』の舞台となるのは、木星の氷の衛星カリストにある「ブラックアイアン」刑務所だ。プレイヤーは刑務所の看守となり、感染者や他の生存者たちと戦いを繰り広げながら脱出ポッドを目指す。

本作のゲームプレイは見下ろし型ローグライクアクションゲームとして展開。生き残るためにプレイヤーは、さまざまな武器やスーツを装備し、スキルやアップグレードしていく。またローグライク要素としてリプレイ性があることもアピールされており、プレイのたびにステージ構成などが変化するのかもしれない。

そして特徴的なシステムとして、本作ではステージをやり直すとプレイヤーは“敵となった自分の死体”と対面することになるという。この死体はプレイヤーが以前に取得したすべての武器、スーツ、アップグレードを保持しているといい、厄介な敵となりそうだ。

 


なお先述のとおり本作は、サバイバルホラーTPS『The Callisto Protocol』の世界観をもとにするゲームだ。過去にEAにて『Dead Space』などを手がけたGlen Schofield氏が設立したStriking Distance Studiosが開発を担当し、同氏はエグゼクティブプロデューサーとして携わった。『The Callisto Protocol』には『Dead Space』シリーズを彷彿とさせる激しい残虐表現が含まれ、結果として日本ではCEROレーティングを取得できず、PC版を含め国内発売が全面的に中止されたことで当時話題になった(関連記事)。

今回発表された『[REDACTED]』はそんな『The Callisto Protocol』と世界観を共通しつつも、作風は大きく変化。写実的な3Dグラフィックからセルシェーディングに変わり、サバイバルホラーTPSから見下ろし型ローグライクアクションゲームとなる。緊張感や閉そく感も特徴であった『The Callisto Protocol』に対して、爽快感のある派手なゲームプレイが持ち味となりそうだ。

ちなみにSchofield氏は2023年8月のStriking Distance Studiosでのレイオフ後に退職しており(関連記事)、『The Callisto Protocol』からの作風の変化にも、そうしたスタジオの体制変更が背景としてあるのかもしれない。いずれにせよジャンルが大きく異なる新作に『The Callisto Protocol』のIPが活用される点は興味深く、注目作といえそうだ。

[REDACTED]』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに10月31日に発売予定。