『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『The Last of Us Part II』など4作品のSteam“おま国”が突如撤廃。PSNサービス対象外地域でやっと購入できる

SIEが販売を手がける4タイトルのSteam版について、エジプトやジャマイカなどといったPSNサービス対象外地域でも購入が可能となったようだ。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が販売を手がける『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』や『The Last of Us Part II Remastered』を含む4作品について、6月14日にSteam上で地域の購入制限、いわゆる“おま国”が撤廃されたようだ。ゲーム情報を扱うインフルエンサーWario64氏によって発見され、PC Gamerなどの各メディアによって報じられている。なお当該作品は、以前より日本からは購入可能な作品だ。

今回購入制限の撤廃が確認されたのは、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『The Last of Us Part II Remastered』『Marvel’s Spider-Man 2』『ヘルダイバー2』の4作品だ。それぞれのSteamDBのページを確認すると、変更履歴の箇所で「Changed PurchaseRestrictedCountries」の記載があることがわかる。つまり一部の国にかかっていた購入制限を撤廃する変更をおこなったかたち。

『The Last of Us Part II』

今回の購入制限撤廃となった対象の国には、エジプトやジャマイカ、スリランカ、イエメンなどがあり、PSNサービスが提供されていない国・地域となっている。これらの国・地域は、PSNサービスを用いるゲームをSteam上でプレイすることは出来ない。たとえば『Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT』については、マルチプレイモード「Legends/冥人奇譚」に加え、PlayStationオーバーレイ機能を利用するためにPSNアカウントを必要とする。そのため現在、PSNサービス対象外地域である約170の国と地域で購入が不可能となっている(SteamDB)。

一方で、今回購入制限が撤廃された『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『The Last of Us Part II Remastered』『Marvel’s Spider-Man 2』『ヘルダイバー2』では、PSNアカウントの連携を必要としない。『ヘルダイバー2』に関しては、リリース当初にはPSNアカウントとの連携を必須化する予定があったものの、コミュニティの批判を受け中止(関連記事)。シングルプレイタイトルである3作品については今年1月、PSNアカウント連携による特典を配布するとしつつも、連携そのものは必須ではなくなった(関連記事)。

もともと制限はPSNサービス対象外地域を対象としたものと見られるため、PSNアカウント連携が不要なSteam版作品について購入制限撤廃がおこなわれた様子だ。そのため、以前より日本含むPSNサービス対象地域(SteamやSIEが撤退を表明したロシアなどを除く)では、Steam版も問題なく購入ができるようになっていた。

『Marvel’s Spider-Man 2』

なお6月12日にPC向けに発売された『ステラーブレイド』もSIEがパブリッシングを手がける作品。同作もシングルプレイのタイトルであり、地域別の購入制限は先述の『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』などと同様に存在していない。SIEはSteam版でもPSNアカウント連携が不要になる方針を進めると同時に、順次既存タイトルについても、“おま国”状態の解消に乗り出し始めているようだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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