SIE発の一部PC版ゲーム、PSNアカウント連携しなくても遊べるように。まずは『Marvel’s Spider-Man 2』『The Last of Us Part II Remastered』など4作品で
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ソニー・インタラクティブエンタテインメントは1月30日、同社からPC向けに発売済み、および今後発売予定の複数タイトルにおいて、プレイの際にPSNアカウントが必要なくなることを発表した。また対象タイトルでは、PSNアカウント連携をした際の特典も用意される。
SIEは近年PC向け展開にも注力する様子が見られ、PS4/PS5独占作品のPC向け移植や、PlayStation Studiosが手がけた作品が同時発売される例も増えている。昨年には『HELLDIVERS 2』がPS5/PC向けに同時発売。また『Ghost of Tsushima Director’s Cut』や『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『Until Dawn -惨劇の山荘-』などのPS独占であった作品のPC向け移植がおこなわれた。
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一方で『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『Until Dawn -惨劇の山荘-』など一部作品では、PSNアカウントとの連携がプレイにおいて必須となり、一部ユーザーから批判が集まる様子も見られた。また『HELLDIVERS 2』では発売後にPSNアカウントが必須化される予定であったが、直前になって大きな批判を招き、結果的に必須化は中止となった(関連記事)。
SIEがPC展開する最新タイトルでは、PSNアカウントと連携することでPlayStationオーバーレイ機能を利用可能。そうした機能の提供に加えて、特にライブサービスゲームなどマルチプレイ型ゲームにおいて、PSNアカウントとの紐付けにより悪質なプレイヤーに対処しやすくする狙いもあったようだ。同社は昨年11月時点で投資家向けに、PSNアカウント連携を必須とする方針を維持しつつ模索していく姿勢を見せていた(関連記事)。ちなみに『Ghost of Tsushima Director’s Cut』においては、オンライン協力マルチプレイモードである「Legends/冥人奇譚」のプレイヤーのみPSNアカウント連携が必要であった。
そして今回SIEはPlayStation.Blogにて、同社がPC向けに展開する複数タイトルにてPSNアカウントの連携が必要ではなくなることを発表した。対象となるのは『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『Horizon Zero Dawn Remastered』、および1月31日に発売予定の『Marvel’s Spider-Man 2』、4月4日に発売予定の『The Last of Us Part II Remastered』。『Marvel’s Spider-Man 2』の発売直前に、PSNアカウントの連携についての方針転換が表明された格好だ。
またSIEは対象作品のPC版にて、PSNアカウントを連携した際に特典を用意することも告知している。PSNアカウントと連携することで、装飾アイテムやゲーム内アイテムをアンロックできるそうだ。PSNアカウントの連携を必須ではなくしつつ、特典を用意して連携を促す方針となるのだろう。
とはいえ現時点では、PSNアカウント連携が必要なくなるのは『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『Horizon Zero Dawn Remastered』『Marvel’s Spider-Man 2』『The Last of Us Part II Remastered』の4作品のみで、いずれもシングルプレイ向け作品となっている。今後もSIEが発売済みのマルチプレイ向けも含めたPC版タイトルや、新たに発売されるPC版タイトルに同様の方針が続けるかどうかは注目される。