ポケモンカードアプリ『ポケポケ』のカードコンプリートまで「平均何日必要か」を独自計算した人現る。年単位で必要そう


株式会社ポケモンは10月30日から、iOS/Android向けに『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』の正式サービスを開始している。本作に登場しているカードをコンプリートするにはいったい何日かかるのか、独自にシミュレーションをおこなって検証したユーザーが登場した。Kotakuが報じている。

『ポケポケ』は、トレーディングカードゲーム「ポケモンカードゲーム」を題材とした、基本プレイ無料・アプリ内課金ありのスマートフォン向けデジタルTCGだ。ポケモンカードのコレクションを楽しむことができるほか、集めたカードで対戦をすることもできる。


本作に本稿執筆時点で登場しているカードは、図鑑上ではエキスパンション「最強の遺伝子」の226種類となっている。しかし本作にはカードのレアリティが設定されている。♦が1つから4つまでのレアリティが存在しているほか、星マークや王冠マークのレアリティが存在。イラストがオリジナルの描きおろしとなっているほか、枠の加工がおこなわれている。カードのイラストの世界に飛び込むような演出がされる「イマーシブカード」も、高レアリティカードの特徴だ。そのほかゲーム内ショップで購入する「PROMO」カードもあるものの、パック開封から入手なカードに限定すると全レアリティをあわせて全286種類となる。

この286種類のカードをコンプリートするには何日かかるのかを、海外掲示板RedditユーザーのTCGPCollector氏が独自にシミュレーションしたという。同氏はReddit上の本作サブレディットr/PTCGPに「パックの開封とカードをコンプリートさせるのに平均どれほどの時間がかかるかを計算した」として、結果を報告している。


前提として、本作は12時間に一度、5枚入りのパックを1つ無料で開封できるシステムとなっている。つまり通常1日には2パック10枚を入手できることになる。TCGPCollector氏の計算によれば、このパック開封のみでコンプリートを目指した場合には、平均で3687パックの開封が必要になるのだという。これは1843日、つまり丸5年ほどかけてようやくコンプリート出来る計算だ。なお月額980円にて提供されるプレミアムパスでは1日追加で1パック引けるため、加入している場合には1229日(3年4か月ほど)に短縮できるそうだ。

ちなみに本作にはパックの待ち時間を短縮するアイテムも存在。「パック砂時計」は1個につき1時間短縮可能で、ゲーム内有償通貨である「ポケゴールド」では1個につき2時間の待ち時間を短縮できる。ポケゴールドを用いる場合、1パックを開封するには6個必要となり、ポケゴールドはまとめ買いの割引を利用しても1個あたり20円以上。1パックあたり120円以上払う必要があるわけだ。仮に、TCGPCollector氏がコンプリートまでに必要になる平均数としている3687パックをすべてポケゴールドで開封する場合には、約44万円を費やす必要がある。

ただしポケゴールドでの待ち時間短縮は、1日あたり720ポケゴールドまで。つまり120パック分までとなる。課金で待ち時間をできる限り短縮する場合でも、一定の日数は必要になるだろう。


とはいえ、これは時間経過で提供されるパックのみを開封した場合の話だ。本作ではパックを開封した際に、1パックあたり5ポイントが貰える「パック開封ポイント」および、他のプレイヤーが開封した拡張パックからカードをランダムで1枚ゲットできる「ゲットチャレンジ」なるシステムが存在。これらを使えばもう少し多くのカードを入手することが可能だ。

なおTCGPCollector氏のシミュレーションでは、これらのシステムを使用する際には、もっともレア度の高いカードから順に狙うようにしているという。この場合、計算結果によれば平均1314パックですべてのカードが揃うとされている。毎日2パック開封できるベーシックパスであれば657日(約1年9か月)、プレミアムパスであれば438日(約1年2か月)で揃う計算だ。

「パック開封ポイント」および「ゲットチャレンジ」を用いた際の、全種類コンプリートまでの開封パック数
Image Credit: TCGPCollector on Reddit


もちろんこのシミュレーションはユーザーが計算した上の推計値であり、実際の排出率とはズレがある可能性もある。さらにこれはあくまで平均値であり、“引き”によっては、より少ない/多いパック数で図鑑をコンプリートすることもあるだろう。

とはいえ、ユーザーの分析により、「最強の遺伝子」のコンプリートに必要になる時間について、ある程度の目安が示された点は注目されるところ。コンプリートを目指している場合は、時間や金銭面、あるいは自分の“運”などと相談しつつ、これらの数字を指標として、カードのコンプリートに勤しんでみるといいかもしれない。

なおTCGPCollector氏は今回の投稿内に、利用されたシミュレーションツールなどのリンクをコメントしている。さらに新たな拡張パックのシリーズがリリースされた場合にはシミュレーターを更新する、とも述べている。気になった人は今後も同氏の推計値を目安としてチェックしてみるのもいいだろう。

『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。