トランプ米政権が“『ぽこ あ ポケモン』風”の宣伝画像を投稿し、猛批判浴びる。株式会社ポケモンも「一切許可していない」と声明
アメリカ合衆国ホワイトハウスの公式Xアカウントが投じた、『ぽこ あ ポケモン』のタイトルロゴを模した宣伝画像が物議を醸している。

アメリカ合衆国ホワイトハウスの公式Xアカウントは3月5日、『ぽこ あ ポケモン』のタイトルロゴを模して「Make America Great Again」のスローガンを記した画像を投稿した。一方、Pokémon Company InternationalはThe New York Timesの取材に対し、同社の知的財産を使用する許可は一切与えておらず、同社の方針はいかなる政治的見解やアジェンダとも無関係であると伝えている。
『ぽこ あ ポケモン』は、3月5日にNintendo Switch 2向けに発売された『ポケットモンスター』シリーズの新作ゲームだ。ニンゲンのすがたにへんしんしたメタモンが主人公となり、シリーズ初のスローライフ・サンドボックスゲームとなっている点が特徴。開発には株式会社ポケモンおよびゲームフリークのほか、コーエーテクモゲームスが携わっている。

そんな『ぽこ あ ポケモン』の発売に際して、アメリカ合衆国ホワイトハウスの公式Xアカウントが本作のタイトルロゴを模した画像を投稿した。ドナルド・トランプ大統領政府が掲げる「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)」のスローガンが、本作のタイトルロゴ風に記されており、背景には本作のスクリーンショットが利用されている。
この投稿について、株式会社ポケモンの海外法人であるPokémon Company Internationalの広報担当者が、The New York Timesの取材に対してコメント。最近になってSNS上で同社のブランドに関連する画像が含まれたコンテンツが投じられていることを把握しているとしつつ、そうしたコンテンツの作成・配布には関与しておらず、同社の知的財産を利用する許可は一切与えていないと説明した。また同社は(作品を通じて)世界を一つにすることを使命にしているとし、その使命はいかなる政治的見解やアジェンダとも無関係であると述べている。
なお今回の件に先がけて、海外SNSユーザー間では『ぽこ あ ポケモン』のタイトルロゴ風画像を作成できるサイトが公開されたことが話題になっていた(関連記事)。本作の英語版タイトル『Pokémon Pokopia』の「Pokopia」のタイトルロゴに似たフォントで入力した任意の文字をタイトルロゴ風にできるサイトであり、さまざまな言葉を“Pokopia風”にする遊びがネットミームのように賑わいを見せていた。
なお同サイトはあくまで個人利用の範囲で用いることが想定されているようだ。一方で、今回問題となっている画像に同サイトが用いられたかどうかは不明ながら、画像のフォントは同サイトで作成した場合と一致している。ユーザー間で話題になっていたこともあり、ホワイトハウスが広報に利用した可能性はある。いずれにせよ、今回の投稿を受けてユーザーからは政府やその活動に対する痛烈な批判が集まっており、それらも“Pokopia風”の画像として投じられている。
トランプ政権はこれまでにも、知的財産の無断利用でたびたび物議を醸してきた(関連記事)。たとえば「ポケモン」についても、米国国土安全保障省のXアカウントがアニメ版「ポケットモンスター」の映像と楽曲を無断で利用し、不法移民・不法滞在者を“捕まえる”ことをポケモンのゲットになぞらえたような映像を投稿していた(BBC)。ただこれまで政府系アカウントから投じられた画像や映像の多くは本稿執筆時点で削除されていない状況だ。事情を知らないユーザーが見れば権利元の承認を受けて利用されているかのように誤解を生じうる内容であり、是正が求められるところだろう。
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