Steamで「まったく同じ名前のゲーム」が“ほぼ同時に”リリースされる珍事発生。担当者らもびっくり、仲良くなってバンドル販売へ
PC向けゲーム販売プラットフォームSteamにて、2つの同名ゲームが、わずか1日違いでリリースされたとして注目を集めている。

PC向けゲーム販売プラットフォームSteamにて、2つの同名ゲームが、わずか1日違いでリリースされたとして注目を集めている。偶然の一致だったようで、開発者らは共にバンドルでの販売をおこなうことを告知している。
発端となったのはあるRedditユーザーの投稿だ。同ユ―ザーは、海外メディアIGNによる投稿を通じて、『Piece by Piece』というゲームを見つけたという。同作はパズルとプラットフォーマーを融合したゲームで、ステージのピースをパズルのように繋ぐことでキャラクターを進めるという作品だ。公式サイトの説明によれば、開発元のNeon Polygonsはカナダの学生が運営するインディーゲームスタジオで、『Piece by Piece』はそんな同スタジオのデビュー作であるという。本日3月13日に発売予定だ。

しかしそのRedditユーザーは、Steamに別の『Piece by Piece』が存在することに気がついたとのこと。こちらはイギリスのインディースタジオGamkatが開発し、No More Robotsがパブリッシングをおこなう修理屋シミュレーションゲーム。ただタイトルが被っているだけならまだしも、なんとNeon Polygonsの『Piece by Piece』の発売前日にあたる3月12日にリリースされていたのだ。ちなみに発売日のアナウンス時期は、Gamkatのほうが2月18日、Neon Polygonsのほうが2月28日であった。

なお「piece by piece」は日本語では「一つひとつ/少しずつ」といった意味で、一般的に使われるフレーズ。ただ、少なくともSteamで確認する限りは、過去にこの名前のゲームはリリースされていない。Steam上に偶然ほぼ同じタイミングで2つの『Piece by Piece』が登場したというわけだ。
このRedditの投稿はSteamコミュニティで大きな注目を集めることになった。そして、両作のスタッフがともにスレッド内で返信をおこなっている。Neon Polygonsのスタッフは「No More Robotsの『Piece by Piece』を初めて見た時の気持ちは想像できるでしょう」と当時の胸中を明かしている。というのも、パブリッシャーのNo More Robotsといえば、元tinyBuildのMike Rose氏が2017年に立ち上げたパブリッシャーだ。これまでにさまざまな人気タイトルを展開してきた企業であり、かたやNeon Polygonsは『Piece by Piece』をセルフパブリッシングする小規模インディースタジオだ。業界では“タイトル被り”によって法的な問題に発展する例も珍しくないからか、当初大きな不安を抱いたのだろう。
ただ、No More Robotsはこうした事態を歓迎してくれたようで、両作は「Piece by Piece Double」というバンドルとしてSteamで販売されることになったという。もう一方のNo More RobotsのスタッフはRedditにて、配信日を偶然同じ週にしてしまったことをNeon Polygonsと一緒に大笑いしたとの裏側を語っている。
奇遇なことに、同名のゲームがほぼ同じタイミングでリリースされるという今回の出来事。どちらのチームにとっても想定外の事態だったとみられるが、結果として一層大きな注目を集めることに成功したようだ。ストア上での検索や判別のしづらさなど、タイトル被りはデメリットも大きいだろう。ただ今回は両作の発売とほぼ同時に判明したこともあってか双方があえてそのままのタイトルを維持しつつ、機転を利かせてバンドルにするというほほえましい展開となった。同名とはいえ、ジャンルはまったく異なる両作。興味を持った方は、Neon Polygonsの『Piece by Piece』の発売後にぜひバンドルで購入してみてはいかがだろうか。
修理シミュレーション『Piece by Piece』はPC(Steam)向けに発売中。パズルプラットフォーマー『Piece by Piece』はPC(Steam)向けに本日3月13日発売予定だ。どちらも無料デモ版が配信されている。
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