無法都市オープンワールド警官ゲーム『The Precinct』5月14日発売へ。「犯罪自動生成システム」搭載、駐禁からヘリコプター追跡までこなし犯罪と戦う

Kwaleeは3月27日、『The Precinct』を日本時間5月14日にリリースすると発表した。犯罪にまみれた大都市を舞台に、新人警官として治安維持に奔走するオープンワールドアクションゲームだ。

パブリッシャーのKwaleeは3月27日、FallenTreeGamesが手がけるオープンワールドアクションゲーム『The Precinct』を日本時間5月14日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|Sで、発売時には日本語表示にも対応予定。

『The Precinct』は、犯罪と腐敗にまみれた大都市を舞台に、新人警官として治安維持に奔走するオープンワールドアクションゲームだ。プレイヤーは徒歩やパトカー、さらにはヘリコプターを駆使しながら、駐車違反の取り締まりから銀行強盗の鎮圧まで、多岐にわたる事件を解決していく。街にあふれる犯罪に対処し、背後に潜む組織の陰謀を暴いていく。


本作の舞台は1983年の大都市「アヴェルノ・シティ」。ギャングが跋扈し、警察も腐敗に染まったこの街で、主人公である新人警官ニック・コーデル・ジュニアが奮闘する。ニックの父はかつてこの街で捜査中に殉職しており、彼は市民を守りながら父の死の真相を追うことになる。1980年代のアメリカ東海岸を思わせる「ネオンノワール」な世界観のもと、闇社会の実態に迫るストーリーが展開される。

本作の特徴は、派手なアクションと細部にまでこだわった警察シミュレーションの融合にあるという。銀行強盗との激しい銃撃戦、ヘリでひき逃げ犯を追うスリリングな追跡劇といったシーンでは、映画さながらの臨場感が味わえる。車両の破損表現もリアルに作り込まれており、射撃を受けるとゴミ箱の中身が飛び散るなど、細部までダイナミックな演出が施されている。

武器は拳銃やショットガン、テーザーガンなどが用意されており、無線で応援を要請することで、パトカーやバリケード、カーチェイス用のスパイクなどを活用することも可能だ。戦術の幅広さによる、プレイヤーの判断次第でさまざまなアプローチができるのも魅力のひとつとなりそうだ。

一方で、駐車違反の取り締まりや巡回パトロール、警察署でのミーティングなど、地道な警察業務も再現されている。実際に1980年代のアメリカ・ニューヨークで勤務していた警官への取材も実施されているという本作では、リアルな警官の一日を体験できるかもしれない。さらに、街には公道レースやバーといったアクティビティも存在し、自由度の高いプレイが可能となっている。

なお本作は「自動生成犯罪ゲーム」と称されている。突然発生する犯罪や緊急招集に対して、何を優先しどのように解決していくのか、的確で素早い判断が求められる場面もありそうだ。

本作は2024年10月14日にデモ版が配信されており、序盤のゲームプレイが楽しめる。デモ版のSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で約2200件中97%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。主に1980年代のアメリカの大都市の雰囲気や、見下ろし視点ながらも満足度の高いアクション、倫理や規則にのっとり行動しなければならない警察シミュレーションの作り込みなどが評価されている。デモ版の好評を受け、製品版のクオリティにも期待がかかる状況となっている。

本作の開発を手がけるFallenTreeGamesは、イギリス・ノッティンガムに拠点を置くデベロッパーだ。過去には1980年代を舞台にした見下ろし型クライムアクション『American Fugitive』をリリースしている。本作『The Precinct』も同じく1980年代の設定を採用しつつ、警察ならではのゲームプレイを導入することで差別化が図られているようだ。

デモ版をプレイする限りでは、往年の警察アクション映画のようなけれん味あふれるゲームプレイも持ち味となっている。正式リリース前に、デモ版をプレイしてみるのもいいだろう。

『The Precinct』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに5月14日発売予定。発売時点で日本語表示に対応予定だ。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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