『No Man’s Sky』開発者、「600時間以上のやり込みプレイヤーに発生したバグ」を個別に修正したと報告。感謝の特別対応は“みんなも”助けうる

『No Man’s Sky』のエンジンプログラマーを務めるMartin Griffiths氏は、10月26日、プレイ時間600時間超えのセーブデータを個別に修復したことを公開した。こうした修正対応は、将来的にすべてのユーザーに対するメリットにもなりうるのだという。

No Man’s Sky』のエンジンプログラマーを務めるMartin Griffiths氏は、10月26日、プレイ時間600時間超えのセーブデータを個別に修復したことを公開した。こうした修正対応は、将来的にすべてのユーザーに対するメリットにもなりうるのだという。

『No Man’s Sky』は、Hello Gamesが手がけるオープンワールド型のアクションゲームだ。PC(Steam/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに展開されている。

舞台は広大な宇宙で、数々の惑星と宇宙がシームレスにつながっている。プレイヤーは謎の声に導かれ、宇宙の中心を目指して数々の惑星を渡っていく。惑星はそれぞれ様相が異なり、さまざまな生命体や気候が見られる。そんな惑星群を探索しつつ宇宙の住人たちと交流する。そのほか新たな宇宙船を獲得したり、宇宙海賊と戦ったりと、自由に宇宙を冒険可能だ。また本作に向けてはアップデートも継続的に続けられており、10月23日には大型アップデートが実施され、「The Cursed」と呼ばれる共同探検がスタートしている(関連記事)。


そんな『No Man’s Sky』のエンジンプログラマーであるMartin Griffiths氏は、10月26日に自身のXアカウントで、本作ユーザーのセーブデータを修復中であることを公開した。Griffiths氏によれば、本作のバグ報告にあたって、提出されたセーブデータのプレイ時間が数百、数千時間に及ぶ場合は、特別に時間をとって個別にデータを修正することがあるようだ。

Griffiths氏が“症例”とした具体例では、600時間を超えるセーブデータの動画を添付している。動画を確認すると、空や建築物の壁を中心として、画面が常にちらついている様子がうかがえる。この問題については、続く投稿にて、すでに修正されたことが報告された。原因としては、一般的なゲームエンジンのバグだったそうで、(表示の)限界に達していたため発生していたとのこと。


こうして個別に対応をおこなう理由として、Griffiths氏はまず「プレイヤーが本作に打ち込んでくれていること」を挙げた。プレイヤーがゲームを数百時間以上もやり込んでくれているのだから、もしバグが起こってしまった際は修正対応を取るべきだとGriffiths氏は考えているようだ。熱心なプレイヤーに対する感謝の意味合いも兼ねているのかもしれない。

またGriffiths氏によれば、こうした修正対応は、長期的に見ると他のプレイヤーにも利するところがあるという。同様の問題が発生した際の対応や、パッチでの修正に活かせるということだろう。今回同氏が公開した症例はXboxで発生していたそうで、Xboxにおいて同様の問題の解消に幅広く役立つだろうと見込まれているようだ。今回のようにやりこみプレイヤーに対する“おもてなし”のような対応が、巡り巡って他ユーザーのプレイ体験の改善にも繋がると開発者側から明言されたのは興味深い。

No Man’s Sky』はPC(Steam/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに販売中。Xbox Game Pass (PC/コンソール/クラウド)向けにも提供されている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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