“開発期間7年”野心的タクティカルRPG『Never’s End』発表。「環境リアルシミュレート」システム搭載、魔法で地形を激変させて戦う
Hypersectは6月4日、『Never's End』をSteam/PS5向けに発表。ターン制の戦略RPGで、魔法を使って敵だけでなく地形などにも変化を与えられる点が特徴だ。

デベロッパーのHypersectは6月4日、『Never’s End』を発表した。リリース時期は現時点では未定。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5で、ストアページの表記によればゲーム内は日本語表示に対応する。
『Never’s End』はターン制の戦略RPGだ。本作の世界では、人類は絶滅の危機に瀕していた。「Never」なる軍勢によって闇に飲み込まれていく世界と、そこに残された最後の村。プレイヤーは「生きた銀」の体に不死の戦士の魂を宿し、Neverに立ち向かうこととなる。

ゲームプレイは、クォータービュー視点で進行する。四角で区切られたマス目を移動し、槍や弓などの武器などによる攻撃で、敵を倒すことが目的となる。フィールドには高低差や地形の変化があり、高所から一方的に攻撃する、敵の横や背後から攻撃するといった、状況を活かした攻防が必要となるだろう。
そのほかに、プレイヤーは憑依の力と、属性を操る力を持ち合わせている。プレイヤーは仲間を操ることができ、その仲間は戦闘に勝つか死ぬまで隣で戦い続けてくれるようだ。公開されているスクリーンショットなどでは、さまざまな外見のキャラが確認でき、それぞれ得物も異なっているため、戦略に応じて操る仲間を選ぶことも必要になりそうだ。

なお本作では気温や天候、風、水位、足元の地面の状態までもがリアルにシミュレートされるそうで、戦況に関わるという。そして元素の属性を操る魔法の力では、戦況を大きく変えることが可能。たとえば氷の属性を使って相手を凍らせて固めたり、火の力で相手を焼いたりすることもできる。そのほかにも、風の属性で相手を高所から吹き飛ばしたり、水の力で押し出したりと、魔法の力で敵に攻撃、干渉が可能となっている。
また魔法の力は敵に直接干渉するだけでない活用方法もあるようだ。トレイラーではフィールドの地面を持ち上げて弓の射線を通している。そのほかにも戦場に干渉する方法は多数あるようで、ストアページの説明によれば、川を干上がらせたり、逆に洪水を起こしたりすることが可能だという。さらには岩を溶かして溶岩にしたり、雨や霧を発生させ、敵の行動を阻害させるといったことも可能となるようだ。
本作を手がけるHypersectは、アメリカ・マサチューセッツ州に拠点をおくインディーゲームスタジオだ。設立者のRyan Juckett氏は、『Tony Hawk’s Pro Skater』シリーズや『Destiny』の開発などに携わった経験のあるベテラン。そのほかメンバーも、ゲーム業界での実績や経験の豊富な開発者が揃っている。また公式サイトによれば制作協力として、『オクトパストラベラー』『トライアングルストラテジー』でキャラクターデザインを務めた西村将由氏が、キャラコンセプト兼2Dピクセルアーティストとして参加しているそうだ。本作は7年かけて開発されているとのことで、ベテランたち手がける渾身の作品が、ようやくお披露目されたかたちだ。
『Never’s End』はPC(Steam)/PS5向けにリリース予定だ。