NCSOFTが突如「他社PCゲーム配信」を展開、まずはSIEの『Horizon Forbidden West』を韓国向けに配信へ。自社プラットフォーム「PURPLE」を通じて


NCSOFTは同社が提供するプラットフォーム「PURPLE」にて、PCゲームタイトルの配給事業に進出したことを発表した。その第一弾として、ソニー·インタラクティブエンタテインメントのタイトルのPC版が本日より韓国向けに配信される。

NCSOFTは韓国に拠点を置くゲーム企業だ。『リネージュ』シリーズのほか、『タワー オブ アイオン』や『ブレイドアンドソウル』といったMMORPGを開発・運営している。「PURPLE」は2019年に同社が開発したクロスプレイプラットフォームであり、現在は同社の開発したタイトルが配信されている。

今回の発表で、「PURPLE」が様々なパートナー企業のPCゲームタイトルも楽しめる統合ゲームプラットフォームとして生まれ変わることが明かされた。韓国では本日9月10日(火)16時より、「PURPLE」で新たなPCゲームがプレイできるようになるという。


そんな「PURPLE」の初のPCゲーム配給パートナーはソニー·インタラクティブエンタテインメントとなる。今後は韓国において『Horizon Forbidden West』をはじめとして、『Marvel’s Spider-Man Remastered』、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』、『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』といったSIEタイトルのPC版を「PURPLE」で楽しむことができるようになるという。上記のタイトル4種はPURPLEStoreにて、本日から配信される『Horizon Forbidden West』を皮切りに毎週順次発売予定とのこと。なお、いずれのタイトルも韓国でのみプレイ可能であるという。

2023年11月にはNCSOFTとSIE間において、グローバル事業協力のための戦略的パートナーシップが締結されたことが発表されていた(関連記事)。今回のプラットフォームの事業拡大は、両社にとって初の協業結果となるという。またNCSOFTは今後もさまざまなタイトルを「PURPLE」で楽しめるように準備していると発表しており、追加タイトルラインナップと発売日程は後日公開されるとのこと。

今回、NCSOFTがPCゲーム配給事業に進出することが明らかとなった。現在は韓国向けのサービスに限定されているものの、PCゲーム配給プラットフォームの新たな選択肢として市場に参入したかたち。同社のサービスが今後日本国内でも展開されるのかは不明であるものの、追加タイトルラインナップを含め引き続き続報に注目したい。