SIEがMMORPGの名手NCSOFTとパートナーシップ締結。『Horizon』新作オンライン向けタイトルを手がけるとの報道も

『Horizon Forbidden West』

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは11月28日、NCSOFTと戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。モバイルを含むさまざまな事業分野で、グローバルに協業がおこなわれていくとのこと。


NCSOFTは韓国に拠点を置くゲーム企業だ。『リネージュ』シリーズのほか、『タワー オブ アイオン』や『ブレイドアンドソウル』といったMMORPGを開発・運営している。

今回SIEはNCSOFTとの戦略的なグローバルビジネスパートナーシップを締結したと発表。両社はモバイルを含むさまざまな事業分野でグローバルに協業していくとのことだ。SIE側は今回の提携により、コンソールを超えてPlayStationの世界をより幅広いユーザーに届ける戦略がさらに前進すると伝えている。なお両社のパートナーシップ締結については、今回の発表に先がけて韓国メディアMTNによって報じられていた。同誌が関係者の証言として伝えたところによると、『Horizon』シリーズの新作をNCSOFTが手がけているとされていた。

『Horizon』シリーズはGuerrilla Gamesが手がけるオープンワールドアクションRPGだ。大厄災により人類の文明が崩壊した1000年後の未来の地球を舞台に、機械獣たちとの戦いが描かれる。2022年末のGuerrilla Gamesの開発スタッフ募集では、『Horizon』と世界観を共有するオンライン向けタイトルの開発プロジェクトの存在が明かされていた(関連記事)。

今回の発表ではNCSOFTが手がける具体的なタイトルは明かされていない。MMORPGの老舗である同社との提携により、『Horizon』含め今後のオンライン向けタイトル開発にノウハウが活かされる可能性はありそうだ。MTNの報道どおり、NCSOFTが開発に携わっているのかもしれない。

なおNCSOFTは“脱MMORPG”を掲げてインタラクティブムービーを軸にするアクションADV『Project M』を開発中。また新作オープンワールドMMOTPS『Project LLL』を開発している(関連記事1関連記事2)。NCSOFT側では、そうした新作の開発・展開にSIEとのパートナーシップが活かされるかたちになりそうだ。