『マインクラフト』恒例の「Mob投票イベント」いきなり廃止へ。“推しMobお蔵入り”でがっかりするファンもいたためか


Mojangは現地時間9月9日、『マインクラフト』の情報番組「Minecraft Live」の新たなフォーマットと今後の予定について発表した。発表によると「Minecraft Live」は年二回の実施に変更されるほか、恒例のイベントであったMob投票が廃止されるという。

『マインクラフト』では2010年よりほぼ毎年ファンに向けたコンベンションが開催されており、現在は「Minecraft Live」としてオンライン配信でおこなわれている。同イベントでは、今後のアップデート予定や展望などが語られるほか、ゲーム内NPCであるMobやバイオームの投票イベントの結果発表も実施される。

この「Minecraft Live」の今後について、現地時間9月9日に開発の今後を伝えるものとしてMojangはニュースレターを発表。その内容によると、「Minecraft Live」の形式を変更し、Mob投票を廃止して新たなものを提供するとのこと。そして「Minecraft Live」は年に1回の実施から、年2回の実施に変更されるという。

今回廃止されたMob投票は、本作の恒例イベントとしておこなわれてきた、新たなMobを複数の候補からユーザー投票で選ぶ催しだ。2023年のイベントでは、カニ、アルマジロ、ペンギンの3種類がゲーム内への登場をかけて得票数を争い、結果としては40%以上の得票率を得てアルマジロが優勝、本作に実装されることになった。

一方で特に2023年のMob投票については一部ファンから芳しくない反応があった。「1種類しか選ばれない」点に不満を抱くユーザーが多く、「3種類すべてのMobを追加してほしい」とする声が多く上がっていた状況であった(関連記事)。

基本的にMob投票の結果からゲーム内に追加されるのはもっとも得票の多かった一種類のみ。過去に候補となったMobについても関連作品で登場することはありつつも、本編に登場する保証はなく、投票において不人気だった候補は忘れ去られるのではないかとの懸念も見られていた。魅力的な候補が投票で負けてお蔵入りになりかねないイベントでもあり、特に2023年のMob投票では不満も寄せられていた格好だ。本来は“お祭り”であったMob投票ながら、素直に楽しめないといった反応もあった。

そういった近年の状況を踏まえてか、毎年恒例のイベントとなっていた『マインクラフト』のMob投票が廃止されることが発表されたかたちとなる。また今回の発表でアップデートのサイクルも変更。夏に1回の無料大型アップデートを提供する代わりに、1年を通して何度も無料アップデートをリリースする予定であるという。恒例のお祭りとなっていたMob投票は廃止されるものの、今後はより頻繁なアップデートで新展開が続けられていくのだろう。今後は投票を経ずに追加されるとみられる新Mobも含め、どのような新要素が用意されるのか注目される。

なお今年の「Minecraft Live」の配信予定日は本稿執筆時点で明かされていない。毎年実装予定のさまざま新要素などが発表されるイベントであり、続報にも期待したい。