巨大な警察から逃れるゲーム『Militsioner』オープンプレイテストがついに開始。警官の“気分”で街が変化、逃げ場のない無限監視地獄

CRITICAL REFLEXとTALLBOYSは8月21日、没入型脱出ゲーム『Militsioner』のオープンプレイテストを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

パブリッシャーのCRITICAL REFLEXとインディーゲームスタジオのTALLBOYSは8月21日、没入型脱出ゲーム『Militsioner』のオープンプレイテストを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Militsioner』は一人称視点で描かれる、脱出アドベンチャーゲームだ。プレイヤーは“犯罪者”の烙印を押され、巨大警官の監視下にある街に強制的に住まわされた罪人となる。街のなかで見つかるアイテムを駆使しながら、巨大警官の箱庭からの脱出を試みることとなる。

本作において脱出経路は複数存在しており、下水溝や電車での脱出など、方法はさまざま。街の風貌は時間帯や巨大警官の気分に応じて変化する。アイテムを用いて住民や巨大警官の気分を悲しませたり、楽しませたりすることで、新たなルートを開拓することが出来るだろう。また駅の出札係の機嫌を取ってタダで切符を貰ったり、道中で拾った猫やリンゴを警官への貢ぎ物として渡したりすれば、街に何らかの変化が起きるかもしれない。プレイヤーの行動次第で、箱庭の状況は大きく変化するというわけだ。

あるいは法を破ることも一つの手段として存在する。プレイヤーは瓦礫ブロックなどで窓を割り、住居に不法侵入したりすることも可能だ。ただし警報や住民の通報により巨大警官に違法行為が目視されてしまった場合、巨大警官はプレイヤーを捕縛しようと巨大な手でプレイヤーをつまみ上げようとするだろう。巨大警官に捕まるか、プレイヤーが何らかの場合で死亡してしまったりすると、プレイヤーは新たな一日からやり直すこととなる。なお一日をやり直す際には、次の周回を楽にするためのオプションを購入することが可能。何度も繰り返していくことで、新たな発見が見つかる周回性の要素もあるようだ。時間帯や警官の気分を調整しながら、繰り返される“無間地獄”のような監視下から脱出するという、プレイヤーの腕が試される作品だ。

『Militsioner』のオープンプレイテストは8月21日より開始されている。筆者がプレイしてみたところ、本作のゲームプレイ映像が初披露された2021年2月12日と比べると、グラフィック面などで大幅な向上がみられる(関連記事)。またゲーム内のテキストは日本語に対応しており、本作の重要要素のひとつとなる巨大警官との問答や住民との対話なども問題なく機能している。プレイテストながらも本作の魅力であるステルスや謎解き要素を十分に体感できるボリュームとなっている。気になる人は本作を手に取り、巨大警官から監視され、法を破れば大きな手が迫りくる恐怖をぜひとも体感してみてほしい。

『Militsioner』は、PC(Steam)向けに配信予定。オープンプレイテストの実施期間は8月21日より2週間となっている。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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