マイクロソフトストアの去年の新作は「約4割が粗製乱造ゲーム」との調査報告。“実績稼ぎ”に特化した低品質コピー作品で溢れる
Microsoft Storeにて2025年に新しく発売されたゲームのうち、約40%はゲーマースコア稼ぎを目的とした低品質ゲームであるという。

Microsoft Store(マイクロソフトストア)にて2025年に新しく発売されたゲームのうち、約40%はゲーマースコア稼ぎを目的とした低品質ゲームであるとの調査結果が話題となっている。海外メディアTrueAchievementsが調査し報じている。
TrueAchievementsの調査によると、マイクロソフトストアで2025年に新しく発売されたゲームは2262本。2024年に発売されたのが1370本であることを踏まえれば、実に約65%も増加している。ところが、この2262本のうち約39%にあたる881本は、マイクロソフトストアの「ゲーマースコア」を稼ぐことを目的とした低品質ゲームであるという。こうしたゲームが大量発生した結果、マイクロソフトストアでの“新作”が大幅に増えたというわけだ。

Image Credit: TrueAchievements
ゲーマースコアとは、マイクロソフトストアで販売されているゲームをどれだけ遊んだかを示す指標である。ゲーム内で達成した内容に応じて獲得でき、ゲーム1本につき最大1000G(ゲーマースコア)が付与される。通常1000Gを獲得するにはプレイ時間にすれば短くても数時間かかり、ゲームによっては数十時間やそれ以上ということもあるだろう。
そんな仕組みのもとで、ゲーマースコアの獲得のみを目的とした低品質ゲームが急増しているかたち。こうした低品質ゲームをプレイすると、わずか数分で1000Gを獲得することができる。また、開発元がゲームのアップデートをおこなえば、1本のゲームで獲得できるゲーマースコアは最大5000Gまで増加する。本来であれば一度にリリースできるような内容を小分けにしてアップデートすることで、1本のゲームあたりのゲーマースコアが吊り上げられているのだ。さらに、同じゲームがWindows PC/Xbox Series X|S/Xbox One向けにそれぞれリリースされているケースもある。同じゲームでも複数の異なるプラットフォームでプレイすることで、最大3000Gのゲーマースコアが獲得可能となるのだ 。
TrueAchievementsの調査によれば、2025年に発売されたゲームで理論上獲得できるゲーマースコアの合計値は353万5673Gとなり、過去最高を記録している。このうち約58%にあたる207万3500Gは低品質ゲームによるものだ。一方で、2024年に発売されたゲームでは、ゲーマースコア合計値は181万3281Gで、そのうち35%にあたる64万7000Gが低品質ゲームによるものだった。これらの数字は、マイクロソフトストア内でこうした低品質ゲームが蔓延している状況が急速に悪化していることを示している。
なお今回問題となっている低品質ゲーム881本のうち、191本はAfil Gamesという特定のパブリッシャーから販売されている。同パブリッシャーは使用アセットの変更で見た目だけを変えた、内容的にはまったく同じ“コピー品”を大量にリリースしていると指摘されている。

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ちなみにPlayStation Storeのトロフィーについても同様の問題が発生しており、2026年1月にはThiGamesというデベロッパーのゲームが一斉に削除されたことが報じられた(関連記事)。同デベロッパーはトロフィー獲得のみを目的としたゲームを粗製乱造していたとされ、その数は約150本。ただし販売地域やPS5/PS4などのバージョンを別物と扱うことで、品目数としては1000を超えていたという。
また、Steamでも2017年から2018年にかけて、実績解除やトレーディングカード収集のみを目的とした粗製乱造ゲームの対策が強化されている(関連記事)。コンフィデンスメトリックスという信頼度の基準が満たされるまではカードがドロップせず、実装できる実績数も制限されるといった対策が講じられた。
ストアからの削除のような積極的な介入をおこなうのか、Steamのようにシステム的な制限を導入するのか。いずれにせよゲームプラットフォームとしては、ゲーマースコア稼ぎのみを目的とした低品質ゲームへの対策は急務であろう。今後マイクロソフトがどのような対応をしていくのか、注目される。
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