サービス終了予定の『メギド72』オフライン版は「事前ダウンロード」が必要。データ引き継ぎにも対応、約7.2年の思い出をずっと手元に
DeNAは2月7日、スマートフォン用アプリ『メギド72』のオフライン版を動作させるにはゲームデータの事前ダウンロードが必要であることを発表した。本作は、3月9日午後7時2分をもってオンライン版のサービスを終了し、データ通信を必要としないオフライン版に移行することが予定されている。オフライン版では通信が必要な一部機能を除き、ほとんどのコンテンツをオンライン版のデータを引き継いでプレイすることが可能のようだ。
『メギド72』はメディア・ビジョンが開発、DeNAが運営・配信を行っているRPGである。2017年12月7日のサービス開始以降、多数の思惑が交差する群像劇を描いたストーリーや、「ドラフトフォトンシステム」と呼ばれる戦略性の高いバトルシステム、細かなモーションまで作り込まれた3Dモデルなどが高く評価されてきた。2019年には日本ゲーム大賞で優秀賞を獲得している。
その一方で広報やゲーム外施策には一見すると珍妙なものも見られた。プレイヤーから「三馬鹿」と称され親しまれている男性キャラクター3名が歌う「俺らイケメン」なる楽曲のリリースや、SNS上で謎の号泣する男性の顔アイコンが増殖した「感謝の大号泣キャンペーン」などがそうだろう(関連記事)。プレイヤーに「トンチキ」と呼ばれ愛されてきたこうした活動も、『メギド72』が一風変わった独自の世界観を持っている証と言えるかもしれない。
約7.2年に渡り運営が続けられてきた本作だが、2024年11月27日にオンライン版のサービス終了が3月9日に行われることが告知された。同時にサービス終了後、データ通信がなくても遊ぶことができるオフライン版に移行されることが発表。多くのプレイヤーが悲しみに号泣することになったと思われるが、その涙は感涙へと変わっていったことだろう。
オフライン版では、メギドやオーブ、クリア状況といったオンライン版のデータをそのまま引き継ぐことができるほか、メインクエストやイベントクエストをはじめ、オンライン版にてプレイヤーが解放したコンテンツを楽しむことができるようだ。
しかし、オフライン版はデータ通信を介さないかつ、データの更新が行われなくなるため、遊ぶには、現在配信中のオンライン版『メギド72』のゲームデータを事前にダウンロードする必要があるという。そのほかオフライン版は、共襲イベントや、コロシアムといったデータ通信を必要とする一部機能がプレイ不可となる。プレイ不可となるコンテンツなどの各種詳細については、公式ニュースを参照されたい。
また、魔宝石やソロモンチケットといったガチャを引くための有償アイテムもオフライン版では廃止となる。それにあわせ、2月7日をもって有償アイテムの販売を終了。オフライン版では召喚チケットのみでガチャ機能を楽しむことができるかたちだ。
本作は、2025年1月16日のアップデートにて、ストーリーが完結。現在はエピローグとも言えるイベント「ソロモン王に花束を」を2月13日午後2時59分まで開催中だ。オフライン版への移行手順については程なく公式アカウントから案内があると思われるが、それに先駆けて「スマホRPGの最高傑作」とも呼ばれた作品を手にとってみるのはいかがだろうか。
『メギド72』は iOS/Android 向けに配信中。3月9日午後7時2分をもってオンライン版のサービスを終了し、オフライン版へ移行予定だ。