『マリオカート8 デラックス』の200ccが「実は415cc相当だった」とするユーザー検証が話題。200ccにしては速すぎる

『マリオカート8 デラックス』の200ccクラスについて、実は「415cc相当」の速さになっていたとするユーザー検証結果が話題となっている。

『マリオカート8 デラックス』のゲームモードの一つ「200cc」クラスについて、あるRedditユーザーが「(数字に比して)速すぎるのではないか?」と疑問を持ち検証したところ、実際には“415ccに相当する”速度が出ていたと発表した。海外メディアPolygonなどが報じ、話題となっている。

『マリオカート8 デラックス』は、2017年に任天堂がNintendo Switch向けに発売したレースゲームだ。発売当初から人気を博し、その後もコース追加などのアップデートを重ねてきた結果、2025年3月末時点で累計6820万本を売り上げている大ヒット作である。

そんな『マリオカート8 デラックス』には、車両の速度が変わるクラスとして50cc/100cc/150cc/200ccと4種類が存在する。数字が大きくなるほど速度が上がる一方で、ドリフトやハンドリングの操作も難しくなっていく仕組みだ。このうち、200ccでは、150ccに比べて速度が上がったとはっきりと体感できるほどコントロールが困難になる。

Redditユーザーのsammy_zammy氏はそんな200ccについて、100ccから150ccになったのと同じ50cc分の上昇にもかかわらず、「あまりに速くなりすぎている」と不思議に思ったという。そのため同氏は各モードの最高速度を比較し、200ccが150ccに比べ、どれほど速くなっているのか検証することにしたようだ。

検証の手順として、まず長い直線区間がある「キノピオサーキット」を検証場所に選択。モードは2人の「VS レース」だ。直線部分をフル活用するため、まずスタート地点からバック走行をおこなう。毎回まったく同じ角度で走行するために、ジュゲムを目印にして微調整もしたという。さらに純粋に最高速度のみで比較するため、走り出したらダッシュキノコを使用し、加速にかかる時間を短縮。その後、スタートラインを通過してから直線の終わりにある草地に触れるまでの時間を計測する。

各クラスでこの検証を実施した後は、1秒あたりどの程度進んだかの「速さ」を計算。すると、150ccの最高速度を1とした場合、100ccの最高速度は0.9倍、50ccの最高速度は0.8倍にあたるという結果になったようだ。

Image Credit: sammy_zammy on Reddit

さて、ここまでの検証結果からすると、200ccでの最高速度は150ccの1.1倍になりそうなものである。ところが実際の計測から算出された最高速度は、なんと1.5倍。150ccと200ccの間だけ、飛び抜けて速度差が大きく設定されていたのだ。任天堂ゲームについての情報を紹介するアカウントMarioBrothBlogによれば、この結果は、50ccから150ccまでの直線的な推移に当てはめれば実に「415cc相当」になるという。

sammy_zammy氏の検証結果から、『マリオカート8 デラックス』の200ccを「速すぎる」と思う感覚は間違いではなかったといえるだろう。とはいえ、2015年に前作『マリオカート8』へ追加された200ccクラスは、新次元のクラスとして、これまであまり必要とされてこなかった「ブレーキングのテクニック」を要求されたり、ジャンプ距離の向上によって新たなショートカットが登場したりといった、新たな遊び方の幅がもたらされた。

鳴り物入りで登場した200ccクラスということで、ただ少し速くしただけではなく、やりがいがあり、新たな遊びが生まれるものにしようとする開発側の意図もあったのかもしれない。なおシリーズ新作である『マリオカート ワールド』では、現時点ではクラスの詳細については明かされていない。新作での200ccクラスの行方も気になるところだ。

マリオカート8 デラックス』は、Nintendo Switch向けに販売中だ。また新作にあたる『マリオカート ワールド』はNintendo Switch 2向けに6月5日にリリース予定だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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