『Liar’s Bar』にて「キャラの首を伸ばして相手の手札を盗み見るチート」が出現していることが報告され、注目を集めている。公式も奇妙なチートの存在を認識しており、今週予定されている大型アップデートで対策される見込み。
本作は、最大4人でのオンライン対戦を楽しめるテーブルゲームだ。ブラフを駆使することが前提の心理戦が繰り広げられ、負けたプレイヤーには最終的に死が待っている。現時点の本作にはトランプを使う「Liar’s Deck」と、サイコロを使う「Liar’s Dice」という2種類のゲームが収録。プレイヤーは、さまざまな動物が擬人化されたキャラクターから自分のアバターを選択し、2〜4人で対戦する。
本作は10月2日にSteam向けに早期アクセス配信開始され、SteamDBによると最大同時接続プレイヤー数が11万人以上を記録している人気作だ(関連記事)。
本作におけるLiar’s Deckでは、各プレイヤーにトランプの絵札がランダムに5枚ずつ配られ、順番に手札の中から任意の絵札を選択し、裏向けにテーブルに出していく。出すカードは、ラウンドごとに指定されるテーマと同じ絵札である必要があるが、ブラフとして別の絵札を出すこともできる。プレイヤーは、前のターンのプレイヤーが嘘をついていると感じれば、指摘してトランプを確認可能。嘘が見破られた、あるいは指摘が間違っていたプレイヤーは、リボルバーでロシアンルーレットをおこなわなければならない。
そんな本作にて、奇妙なチート使用者の出現が報告され、注目されている。Xユーザーの@RENN___3氏が投じたのは、本作にて件のチートが使用されている様子を収めた映像だ。
動画では、向かいの席に座るキャラが首をありえない長さにグイっと伸ばし、隣のキャラの手札を堂々と覗き見。大胆すぎるイカサマ行為に覗かれた方はどことなく困惑しているようにも見えてくる。そして動画の後半では、今度は向かいに座るキャラが前方に首を伸ばし、プレイヤーの手札を覗き込んでいる。手札が分かったからか、目が合ったプレイヤーにすました顔で頷いている。
キャラの首が異常に長く伸びる現象は、もちろん通常のプレイにおいて不可能であり、チートと見られる。具体的な手口は不明なものの、視点を通常ではありえない位置まで動かす不正をおこなうことで、副次的に首が異常に伸びた描画となっているのかもしれない。相手の手札を強引に盗み見ることで、見た目はかなり間抜けながらも本作の醍醐味である駆け引きを台無しにしうるチートといえる。
“首伸ばしチート”の報告については、本作の公式Xアカウントも反応。皮肉めいたコメントを添えて紹介している。とはいえ公式としてこうしたチートの存在は看過しない様子。過去にも同様のチートの報告を受けてアップデートにて対策することを明言しており、今回は「今週中に大型アップデートを実施します」と告知。同アップデートにて“首伸ばしチート”への対策が実装されるのだろう。
首が異常な伸び方をする見た目から国内外のユーザーの笑いも誘っている今回のチート。なかには過去に『PUBG: BATTLEGROUNDS』にて報告され注目を集めていた“腕が伸びるチート”になぞらえるユーザーもみられる。ゲーム内での視点を強引に変えたために、何かしら伸びてしまうチートはシュールさから特に注目を集める傾向もありそうだ。いずれにせよ、あの手この手でチート対策をかいくぐろうとする不正者の厄介さが垣間見える。
今回の『Liar’s Bar』公式もジョークを述べつつユーザー報告に応えているものの、やはりチートを見過ごすことはないようだ。今週予定されているアップデートにて、首を伸ばす奇妙な覗き魔たちは根絶されるかもしれない。また同アップデートは大型アップデートとされており、新要素が実装されるかどうかにも注目したい。
『Liar’s Bar』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。