高山都市建設シム『レイサラ:サミットキングダム』来年2月27日正式リリースへ。戦闘なしだけど「雪崩」に襲われる、山あり谷あり物流構築ゲーム

Quite OK Gamesは12月16日、都市建設シミュレーション『Laysara: Summit Kingdom(レイサラ:サミットキングダム)』を2026年2月27日に正式リリースすると発表した。

デベロッパーのQuite OK Gamesは12月16日、都市建設シミュレーション『Laysara: Summit Kingdom(レイサラ:サミットキングダム)』を2026年2月27日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch。ゲーム内表示は日本語に対応している。

『Laysara: Summit Kingdom』は、高山を舞台とする都市建設シミュレーションゲームだ。作物が育たなくなる謎の霧に覆われたレイサラ王国を舞台に、人々が生き延びるため山岳地帯へと移住することになった世界が描かれる。プレイヤーは過酷な自然環境のもとで都市を築き、住民の生活を支えながら王国の再建を目指す。

本作では、山岳地帯特有の標高の差や渓谷を踏まえた都市計画が重要となる。山ごとに異なる資源や気候条件を見極めつつ、限られた土地を活用しなければならない。とくに物流は重要な要素で、道路や橋に加え、索道やヤクなどを活用して物資を運ぶ必要がある。

山岳地帯では雪崩などの自然災害が発生する点も大きな要素。雪崩は完全に防ぐことはできないものの、植林によって被害を軽減したり、壁を設置して進路を誘導したりといった対策が用意されている。こうした制約の中で複数の山に都市を築き、それぞれを交易ネットワークで結び付けて運営していく構造は、『Laysara: Summit Kingdom』ならではの設計だ。

さらに本作は、戦闘要素を持たない都市建設シミュレーションとして設計されている点も特徴となる。都市の発展は軍事力ではなく、経済や資源管理によって左右され、住民は三段階に分かれた階級社会を形成している。それぞれの階級は異なる需要を抱えており、プレイヤーは生産と輸送のバランスを調整しながら、各階級のニーズを満たしていく必要がある。過酷な山岳環境のもと、限られた資源をどう配分するかが、都市運営の成否を分けるのだ。

本作は2024年4月11日よりPC(Steam)向けに早期アクセス配信が開始。以降、約2年弱にわたって開発が続けられ、高山都市建設というニッチな題材や、限られた土地と収支のもとで最適な配置を組み立てていくパズル的なゲーム設計が高く評価されてきた。Steamユーザーレビューでは約900件中82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得しており、安定した支持を集めている。

今回発表された正式版では、これまでのサンドボックス的な遊びに加え、ストーリーキャンペーンモードが実装される。キャンペーンは全15ミッションで構成され、チュートリアルにあたる序盤のミッションから、徐々に難度と複雑さが増していく内容になるという。またミッションごとに目標が設定され、登場キャラクター同士のやり取りも描かれるほか、3人の新キャラクター、特定の制約や条件が課されるチャレンジ的な要素も盛り込まれる予定だ。あわせて、建物の効果範囲を可視化できる機能など、各種利便性向上の調整も施されるとされている。

こうした正式リリースにあわせて、本作はPCに加えて各種コンソール向けにも展開される。コンソール版の移植およびパッケージ展開はチェコのパブリッシャー兼共同開発者であるNejcraftが担当しており、Nintendo Switch向けにはパッケージ版もリリースされる予定だ。海外向けには、サウンドトラックCDやデザインブックなどを同梱したコレクターズエディションの存在も明らかにされている。

『Laysara: Summit Kingdom』を手がけるのは、ポーランドを拠点とするインディースタジオのQuite OK Gamesだ。同スタジオは少人数体制で開発を進めており、本作はスタジオにとって初のタイトルとなる。早期アクセス期間を通じて独自性の強いゲーム設計を磨いてきただけに、正式リリースによってどのような完成形を迎えるのかも注目されるところだ。

『Laysara: Summit Kingdom』は、2026年2月27日にPC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けに正式リリース予定。PC(Steam)版の通常価格は税込2800円に設定されており、12月19日までは20%オフの税込2240円で販売中。

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Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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